コマーシャルメッセージ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

2002年に放送されたNOVAのCM・散歩編で、NOVAうさぎが散歩していて、背後から2階建てバスが近づき、バスに乗っていた男性がNOVAうさぎの耳を引き抜き、「ムキーッ!」というと耳が再生するという演出に、「動物虐待」という苦情が殺到し、打ち切った[213][注釈 25]

2001年に放送された、育児放棄を題材にした公共広告機構(現:ACジャパン)のCM「チャイルドマザー・ファザー」は、母親・父親がおしゃぶりをくわえた姿で出演しているという演出が批判され、「子育てをしている親に対する温かい激励よりも厳しい批判に感じられ、見るのがつらい」という意見が多かったため、打ち切られた[214][注釈 26]

2003年に放送されたアサヒビール「アサヒ本生アクアブルー」のCMで、潜水直後の飲酒を連想させるシーンがあったため、別のCMに差し替えられた。潜水直後に飲酒すると減圧症になるおそれがあることからであり、健康上の問題となるため[215]

2004年に制作された岩手県の選挙管理委員会の選挙啓発ポスター・テレビCMで、セイン・カミュのセリフ「不満があるのに何も言わないの?」を、自民党の岩手県連が「与党批判の印象を与えかねない」と反発したため、6月23日にポスターの廃棄及び放送の中止が決定された[216]

2005年1月1日から放映されたダイハツ工業ムーヴカスタム」のCMで、風がトレーラーやバイクを吹き飛ばしている描写に「自然災害を思い起こさせる」との苦情があったため、「vs風の魔神」という字幕を追加したものに差し替えられた。

2005年上半期に放送された日清食品カップヌードル」のCM「NO BORDER 少年篇」は、少年兵が銃を携えて海を見張っていて、妹がやってくるとあどけない笑顔に戻る、というものであった。日清は「少年兵がいる現実を考えてほしい」という社会道徳的意図に基づいて製作したが、“少年兵の肯定”という誤解に基づく苦情があり、短期間で終了してしまった[217]。映像の最後に「世界には、30万人以上の少年兵が存在している。」という字幕が表記されていた。

2005年3月28日から放送されたマンダムの男性用洗顔製品「ペーパー洗顔モゲハ編」のCMで、黒人差別と受け取られかねない場面があり、6月9日から放送が打ち切りになった[218]

2005年5月25日から放送されたアサヒビール「チューハイDew(デュー)」のCMで、及川光博が長々と「デュー」と叫ぶ部分に「うるさい」などの苦情があり、5月30日よりナレーションが差し替えられた[219]

2006年12月11日から放送されたソフトバンクモバイルゴールドプランで、女子学生たちが他社携帯ユーザーに電話をかけづらい状況を説明した。これがいじめを助長しているとされ(励まし方があまりにも残酷なこと)、JAROに対し苦情が1日250件以上来た[220]。その後、「友達は大切に」という字幕を追加したが、苦情はおさまらず結局放送中止になった。

2007年5月21日より放送されたセコムのCMは、歩行者や電柱の工事人を装った犯罪者が猛獣に変身するという形で身の回りに潜む危険を表現したものであったが、「電気工事人を侮辱している」とのクレームや「動物を悪として描いている」という意見があった。このためいったんCMを打ち切りの上一部の表現を差し替えて放送することとなった[221]

同じく2007年頃に放送されたセコムのCMで、番犬の立場になった男性が、家の近隣で話し声や物音がすると「誰!?誰!?」と連呼する演出が「うるさい」「くどい」とクレームが付き、放送が打ち切られた。

2007年秋から放送された高橋酒造のCMでくりぃむしちゅー熊本県知事選へ出馬するか否か悩むという内容が、2008年3月に熊本県知事選が行われる際「誤解を招く」との理由から、2008年1月をもって関東以外での放映が一時自粛された[222]。その後、2008年3月16日から選挙と無関係な新バージョンのCMが放送開始された。

2008年1月15日から中京広域圏で放送されたおやつカンパニーの「地元伊勢の国うす焼えびせん」のCMで、出張した夫が土産に買ってきた地元伊勢の国うす焼えびせんを妻が別の男性と食べるという内容に「不倫を題材としていて不快だ」という苦情が入ったため、1月18日に打ち切りが決定した[223]。実際は1月20日まで放送する予定だった。

2008年6月より放送されたイー・モバイルのCMで、サルが演説を行い「CHANGE!」を掲げていたりと、バラク・オバマのパロディーCMに対し、在日米国人から「人種差別だ」と抗議され、打ち切りとなった[224]

2010年代

2010年に放送予定だった、日清食品「ラ王」のCMで、槍ヶ岳を一時閉鎖して撮影を行ったことが問題視されたため、開始直前で放送を中止し、お蔵入りとなった。このため、「ラ王」CMの予定分をACジャパンのCMに差し替えた。その後、槍ヶ岳を当時建設中の東京スカイツリーに変更したものが放送された[225][注釈 27]

2011年3月11日に東日本大震災が発生。未曾有の大災害であることから、小林製薬などの一部企業が放送を続けた以外はほとんどの民間企業がCMの放送を自粛し、それらの穴埋めとしてACジャパンのCMが放送された。当初は「被災者に対する配慮」として視聴者からも理解を得られていたが、あまりにもその放送回数が多いことで、一部の視聴者から遂に「しつこい」などの苦情が寄せられ、ACジャパンが公式サイトで ⇒謝罪文を掲載する事態に発展した。4作から5作程度のバージョンしか用意されておらず、前年度以前の作品[226]を流す余裕がなかったこともあって、必然的に同じCMが回数多く放送されるため、心理的に「しつこい」と感じる遠因となった。最後に流れる「AC」のサウンドロゴを削除したバージョンも放送され、臨時CMも制作・放送された[227]。また、刃物を持って押し掛けるという脅迫電話をかけた者もいたという。こうした事態を受けてACジャパンは一部のCMの放送中止をテレビ局に依頼した。現在は、「AC」のサウンドロゴを使用中止し、「ACジャパン」のナレーションが全国キャンペーン、地域キャンペーン、支援キャンペーン(15秒版)のCMで流れている。支援キャンペーンのCM(30秒版)では「ACジャパンは、この活動を支援しています」(声:林田尚親)とのナレーションが流れている。「ACジャパン#東日本大震災に伴う特別措置」も参照

この副次的影響として、オール電化のCMが「節電の情勢にふさわしくない」という理由で、自主判断で打ち切った。メーカーの自主判断によりパチンコ・パチスロ機種のCM放送が激減した。


2012年2月下旬から3月初旬まで放送されたソフトバンクモバイルのCMで、出演者のトリンドル玲奈が「鳥取はまだ糸電話」と発言した上で、鳥取砂丘で糸電話で会話をするイメージ映像が流れるという内容に対し、鳥取県民などから「鳥取を小馬鹿にしている」などの批判的な意見があったため放送を打ち切り、別のCMに切り替えた[228]

2012年3月に放送されたAKB48出演のUHA味覚糖ぷっちょ」リレー編に「品位の欠けるCMはやめてほしい。」「食べ物を口移しでリレーするのは不衛生で気持ち悪い。」などの苦情がBPOに寄せられた[229]。一時放送を休止し、2012年6月にAKBメンバー本人の実写ではなく、AKB48ちょのアニメーションが口わたしをするものに差し替えた。

サントリー黒烏龍茶のCMで、消費者庁から「偏食を助長する」というクレームがあった。当該CMはすでに放送を終了していたが、2012年秋以降のCMの内容を見直すこととなり、放送再開後は、最後に「くれぐれも食事はバランスよく」の字幕が追加された[230]

2013年4月に発売したパナソニック「スマートビエラ」のCMで、民放連のガイドラインに抵触した問題があり、民放での放送ができなかった[231]

2013年4月6日から4月18日まで放送されていたアサヒ飲料の缶コーヒー「ワンダ モーニングショット」の「ICカード編」のCMで、新人OL役のAKB48島崎遥香が駆け足で会社の入館ゲートに向かうもICカードが反応せず、困惑していると後ろから先輩の男性社員がICカードをかざしゲートを開けるという内容にネット上で「セキュリティー上に問題がある」「他人のICカードで入館するのはセキュリティーに違反している」などの非難が浴びられ[232]、アサヒ飲料にも抗議が寄せられた。
次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:437 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef