コマンドー
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しかし、最後に残ったベネットはジェニーを人質にとり、メイトリックスと対峙する。メイトリックスはベネットを挑発して一騎討ちに持ち込み、苦戦のすえに勝利しジェニーを救出する。その後、シンディが発した緊急通信を受けて救援に来たカービーはメイトリックスに軍への復帰を要請するが、メイトリックスはこれを断り、もう会うこともないと告げてジェニーとシンディを伴い水上機で島を飛び去っていった。
登場人物
ジョン・メイトリックス
本作の主人公で、元
コマンドー部隊隊長(現地指揮官、最終階級は大佐)。東ドイツ出身[注 2]。娘を愛する良き父で妻はジェニーを産んだあとに亡くなっている。各国を転戦して活躍したが、若くして退役する。その後は林業で生計を立てながら山奥の小さな家で娘と平和に暮らしてきた。現役を退きながらも人間離れした屈強な肉体を持ち、あらゆる武器を使いこなす。格闘技術も高く、敵の心理を読み取る洞察力にも優れており、大勢の兵士を相手にしても圧倒するほどの実力を有している。かつて自分たちが失脚させたアリアスの一味に娘を人質にされてバル・ベルデ現大統領暗殺を強要されるが、暗殺しても娘と自分が助かる保証はないと踏んで[注 3]、娘奪還に向けて行動する。
ジェニー・メイトリックス
メイトリックスの娘。11歳。子供らしい明るく無邪気な性格で、料理もこなすが、手作りのサンドイッチには「聞かないほうがいい」具材を挟むという型破りな面もある。父を本心から慕っており、カービーが訪れた際には、父が自分を置いて軍に戻るのではないかという不安を垣間見せる。アリアス一味に捕らえられ、現大統領暗殺のための人質として利用されるが、脅されても強気に言い返し、監禁されてもみずから脱出を図るといった父譲りの勇敢さと聡明さを見せる。
シンディ
旅客機の客室乗務員。飛行士訓練学校に通っており、軽飛行機の操縦経験もあるが、水上機を飛行機ではなく「羽の付いたカヌー」と評している。愛車はサンビーム・アルパイン。乗務予定の飛行機便がキャンセルとなり、空港ロビーで偶然サリーに口説かれてしばらく付きまとわれ、それに目を付けたメイトリックスに協力を求められる。当初は強引な行動に振り回されることに反抗するが、それでもメイトリックスに思うところがあったのか、所々で手助けをし、のちにメイトリックスの娘への思いを知ったことで本格的にサポートをするようになる。
軍関係者
フランクリン・カービー将軍
メイトリックスのかつての上官で、階級は陸軍少将。過去にメイトリックスに戦闘訓練を施したこともあり、敬意を払われている。しかしアリアスの策にはまってメイトリックスのかつての部下たちが次々と殺されていることをメイトリックスに伝え、警護の兵を付けたことで敵にメイトリックスの居場所を教える結果を招くことになる。その後は裏で行方をくらましたメイトリックスが行った蛮行の後始末をし、そのときに軍放出品店から武器を強奪したことまでは収拾できなかったようで、これから始まることを"World War III(
第三次大戦)と表現する。終盤ではシンディからの無線連絡を受け、みずから救援部隊を引き連れて島に乗り込む。そこでたった一人でアリアス一味を全滅させたメイトリックスの実力に改めて感銘を受け、復帰を誘うも固辞される。別れ際に再会を祈る言葉[注 4]を掛けてもNo chance[注 5]と返されるが、得心の笑みを浮かべる。
ローソン
コマンドーの元隊員でメイトリックスの元部下。退役後はレスリーという女性と結婚して暮らしていたが、ある日ゴミを捨てる為に収集車へ駆け寄ったところ清掃員を装ったクックとディアズにより銃殺される。
フォレスタル
コマンドーの元隊員でメイトリックスの元部下。除隊後は車のセールスマンとして働いていたが、客を装ってやってきたクックに展示車を奪われた際止めようとして撥ねられ殺害される。
ショッピングモールの関係者
ケイツ
メイトリックス達が立ち寄ったショッピングモールの警備員。たまたま店内に居た際にメイトリックスからサリーをここまで連れてくるように頼まれたシンディから助けを求められ、ビッグスにも応援を求めてメイトリックスに職務質問するが、彼に叩きのめされた。
ビッグス
メイトリックス達が立ち寄ったショッピングモールの警備員。ケイツから応援を求められた際に客の女性らをナンパしており、彼女らにカッコいいところを見せると宣言するが、メイトリックスに叩きのめされた。
テログループ
アリアス
[注 6]
バル・ベルデの元大統領で拷問によって大勢の人間を虐殺した独裁者。メイトリックス率いるコマンドー部隊の策により失脚し、姿をくらましていたが、ベネットやクックといった精鋭部隊出身者や、自身を支持する部下の軍勢を従え、ふたたび大統領に返り咲こうと企む。バル・ベルデの現大統領ベラスケスの暗殺をメイトリックスに行わせようと考え、ジェニーを人質に取って暗殺を強要し、事が済んだらジェニー共々メイトリックスを始末しようとした。その後、娘を取り戻しに乗り込んできたメイトリックスに単身応戦するものの、最後は一瞬の隙を突かれて射殺される。
ベネット
元コマンドー部隊のひとりで、メイトリックスのかつての部下。最終階級は大尉。殺人を楽しむ凶暴な性格が原因でベラスケスから国外退去処分を受け、メイトリックスにも部隊を追放された。その後は漁師をしながらその恨みをいつか晴らそうと考えていたところ、アリアスに10万ドルで雇われ[注 7]、計画に加担。乗り込んだ漁船を 爆破される事で死を偽装し、ジェニーを取り戻そうとしたメイトリックスを捕らえることに成功する。プロの兵士を自認し、アリアス配下の戦闘員たちを酷評する一方でメイトリックスの実力を恐れており、アリアスにそのことを指摘されると素直に認める。その後、メイトリックスが島に乗り込んできた際にはジェニーを人質に取って一度は優位に立つが、挑発に乗せられてナイフでの一騎討ちに応じる。格闘戦の末に追い詰められてマイクロUZIを取り出すも、逆に鉄パイプで背後のボイラーごと体を貫かれ[注 8]、多量に噴出する蒸気とともにうめき声を上げながら息絶える。このベネットというキャラクターについて、演出やフレディ・マーキュリーを彷彿とさせるルックスも相まってゲイ同性愛)を暗示する存在ではないかという分析もある。また、実際にベネットを演じたウェルズも撮影後に多くの友人から「フレディみたいだ」と言われていた[7]
サリー
アリアスに雇われた小柄な男。過去に軍に所属したことがあり、エンリケスとは戦友。女好きで、空港ではシンディに目を付けて付きまとうがこれがサリー自身はおろか、テログループの末路にも繋がることとなる。メイトリックスを飛行機に搭乗させる際に軽口で挑発し「最後に殺す」と返される。空港でメイトリックスを乗せた飛行機が飛び立つのを確認したあと、偽造パスポートの調達に向かったショッピングモールでメイトリックスの姿を目撃し、すぐにアリアスたちに報告しようとするが、メイトリックスに阻まれて逃走を試みる。カーチェイスの末に捕らえられて絶壁で宙吊りにされ、情報をすべて吐かされるが、命乞いもむなしく空港で交わした約束をI lied[注 9]"の一言で反故にされ、崖下へ落とされ死亡する。その後、元々乗っていた車が大破したこともありサリーの車はメイトリックスたちに一時的に使われることになる。
クック
アリアスに雇われた元グリーンベレーの兵士[注 10]。メイトリックスのかつての部下ローソンとフォレスタルを殺し、ベネットの偽装死にも加担する。その後サリーが泊まっていたモーテルを訪れた際に、手掛かりを得るために忍び込んでいたメイトリックスと遭遇し、カップルが情事を撮影している隣室に乱入するほど激しく戦うが、殴り飛ばされた拍子に、倒れていたテーブルの脚が胸部を貫通し即死した。
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