コマンドルスキー諸島
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以下の集落の内、セヴェルノエ以外は、太平洋側に存在する。

セヴェルノエ (ロシア語: Северное, ラテン文字転写: Severnoye)
ベーリング島最北端のユシナ岬にあった。ベーリング島にあった集落の内、唯一ベーリング海側に存在した。

ポドゥテスナヤ (ロシア語: Подутесная, ラテン文字転写: Podutesnaya)
ベーリング島中西部、オレホフスキー岬とポルデニー岬の間にあった。

グラドコヴスカヤ (ロシア語: Гладковская, ラテン文字転写: Gladkovskaya)
ベーリング島中南西部、グラドコヴスカヤ湾奥にあった。

リセンノヴァ (ロシア語: Лисеннова, ラテン文字転写: Lisennova)
ベーリング島南部、リシンスカヤ湾奥にあった。
メードヌイ島
以下の集落は全てベーリング海側に存在したが、2017年現在、すべて無人化している。

ペスチャンカ (ロシア語: Песчанка, ラテン文字転写: Peschanka)
メードヌイ島北部にあった。

プレオブラジェンスコエ (ロシア語: Преображенское, ラテン文字転写: Preobrazhenskoye)
メードヌイ島のペスチャナヤ湾傍に存在した集落。同島最大の集落であったが、1960年代に人口減少が原因で廃村となった。

グリンカ (ロシア語: Глинка, ラテン文字転写: Glinka)
メードヌイ島南部にあった。
自然史コマンドルスキー諸島の最初期の地図。ベーリングの探検に同行したS・キトロフ (ロシア語: С. Хитров)によってカムチャツカ半島東側と共に書かれた。地図には、併せてステラーカイギュウキタオットセイトドが描かれている。メードヌイ島

コマンドルスキー諸島の位置する場所により、アジア由来の生物とアメリカ由来の生物が混在している[2]ベーリング海浅瀬太平洋の隆起による多様性、そして人為的影響から隔絶されていたことに起因して、コマンドルスキー諸島は多種多様な海洋哺乳類、比較的少数の陸生生物によって特徴づけられていた[3]。特に、多数のキタオットセイ(約200,000頭)とトド(約5,000頭)が夏をコマンドルスキー諸島で過ごす。ここでは、繁殖が行われることもあるが、繁殖とは関係ない場合もある。ラッコゼニガタアザラシゴマフアザラシも多数生息している。特筆すべきこととして、殆どのアリューシャン列島でラッコは頭数を減らしているにもかかわらず、コマンドルスキー諸島においては頭数は横ばいから微増している[4]

諸島を取り巻く海は、重要な食物を提供しており、絶滅の危機に晒されている種を含む多種のが越冬のために移動してくる。これらの鯨の種類としては、マッコウクジラシャチ、数種類のアカボウクジラ科及びネズミイルカ科の鯨、ザトウクジラそして絶滅の危機に瀕している種、例えばセミクジラ[3][5]ナガスクジラ[6]が挙げられる。

海生生物と比較すると遥かに少数種の陸生動物相には、明確にこの地方特有のホッキョクギツネの2つの亜種 (Alopex lagopus semenovi, A. l. beringensis)が含まれる。現在、比較的健全な状態であるが、過去には毛皮として取引されるためにこれらの狐の頭数は明確に減少していた。トナカイミンク、そしてラットを含む他の陸生生物の殆どは、人為的に諸島に移入されたものである[3]

100万羽を超える多種の海鳥が、ほぼ全ての沿岸のに膨大な数のコロニーを作っている。コマンドルスキー諸島で特によく見られる海鳥としては、フルマカモメウミガラスハシブトウミガラスウミバトツノメドリエトピリカ鵜科カモメ科ミツユビカモメ属が挙げられる。特にミツユビカモメ属の鳥には、特にこの地域固有のアカアシミツユビカモメが含まれる。この鳥は、コマンドルスキー諸島を含む周辺地域のみで繁殖が確認されている種である。カモ目シギ科の海鳥も、ベーリング島流域湖沼の傍に多数生息している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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