コブラ_(漫画)
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1982年に長編アニメ映画化、翌年にはテレビアニメ化され、その後も数回アニメが作られ、漫画同様に人気を得た(詳細はアニメ版の項目参照)。

1989年にはテレビゲーム化、当時としては大容量のCD-ROMを用いている(詳細はコブラ (PCエンジン)を参照)。この他、いくつかのデジタル機器にてゲーム化されている(詳細は#ゲームの副節を参照)。

2010年9月にはフランス人アレクサンドル・アジャ(Alexandre Aja)監督による「コブラ」映画化の企画が進行しているとの報道が成された[3]。しかし、その後は特に進展は見られない(詳細は#実写映画の副節を参照)。
あらすじ

はるか未来、人類が自家用宇宙船地球と外惑星との往来が可能となった時代。

貿易会社に勤め、平凡な日々を過ごすサラリーマンのジョンソンは、退屈しのぎにT.M.株式会社のアミューズメントを体験する。に信号を与えて夢を見させるトリップ・ムービーの劇中に左腕にサイコガンを持つ海賊コブラが登場、波乱万丈のストーリーは最後にコブラが海賊ギルドに追われ賞金首となり姿を消したところで終わった。満足したジョンソンはT.M.社の担当に自分の夢で見たことを語ると共に礼を言うが、担当者は、ジョンソンが見た「夢」はプログラムしたトリップ・ムービーの内容とは異なっていると首をひねる。

帰路についたジョンソンだが偶然の事故で夢の中に登場した海賊バイケンとそっくりな男と出会い、バイケンの名を口にしたため殺されかける。その瞬間、自分の左手が銃に化けて撃ち倒し、危機から逃れた。彼は、自分が本物のコブラであること、血生臭い過去から逃れるため記憶を消し顔を整形し、世間にはコブラは死んだと偽り、数年前から別の人生を送っていたことを思い出していく。しかしサイコガンを見せたことでギルドには顔が割れてしまった。

記憶と本能を呼び起こされた男は、相棒の女性型アーマロイド「レディ」と共に、スリリングで危険に満ちた人生に戻るため、宇宙へ飛び出していく。
沿革
週刊少年ジャンプ時代

増刊号読み切り(1977年)

読み切りで2回掲載される。エピソードは週刊連載開始後にリメイクして再掲載された([サイコ・ガンの秘密][黄金の男])。設定、登場キャラクターは同じだが、ストーリー上は以降発表された作品と連続性がない(エピソードが週刊連載に吸収されたため)。


第1部:連載開始より「サラマンダー(シドの女神)」編まで(1978年 - 1980年)

ここまでのエピソードが『
スペースコブラ』としてTVアニメ化(1982 - 1983年)。


第2部:「黒竜王」編(1981年)

黒竜王の伝説』としてゲーム化(1989年)。


第3部:「異次元レース」編(1981年)

第4部:「黄金の扉」などの中編(1982年)

うち「黄金とダイヤ」、「神の瞳」を除く5編が『COBRA THE ANIMATION』にてTVアニメ化(2010年)。


第5部:「6人の勇士」編(1983年)

第6部:「.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}地獄の十字軍(ヘル・クルセイダーズ)」編(1984年):ここまでが週刊少年ジャンプ連載分。

ここまでのエピソードがジャンプ・コミックス(全18巻)、ジャンプ・コミックスデラックス(全10巻)に収録。


リターンコブラ(1984年):ジャンプ・コミックス版最終18巻に描き下ろしの短編。

スーパージャンプ時代

聖なる騎士伝説(1986年 - 1988年)

B5判のジャンプ・コミックスデラックスとして刊行された。ここまでのエピソード(週刊少年ジャンプ時代を含む)が
創美社愛蔵版(全12巻)、集英社文庫コミック版(全12巻)、完全版(MFコミックス全12巻)に収録されている。


「バラ」「魔法の船」(1988年):短編

画集「COBRA WONDER」に収録されたが、その他の単行本には未収録。


ザ・サイコガン(1995年):前後編2冊で刊行

以降、ジャンプ・コミックスデラックス(B5判フルカラー、のちにブルーローズまでB6判のHANDY EDITIONが刊行)。

COBRA THE ANIMATION』にてOVA化(2008年)。寺沢自ら監督を務めた


ギャラクシーナイツ(1996年)

COBRA THE ANIMATION』にてTVアニメ化(2010年)。


タイムドライブ(1997年)

COBRA THE ANIMATION』にてOVA化(2009年)。


ブルーローズ(1997年 - 1998年)

マジックドール(2000年 - 2002年中断)

スーパージャンプにて連載されるが、寺沢の脳腫瘍治療による体調不良(左半身麻痺)により6話で中断。2002年に連載が再開されるが、9話目で再度中断した。ジャンプ・コミックスデラックスでは前編のみ刊行された。2004年には別作品である『GUNDRAGON II』が連載される。


コミックフラッパー時代

マジックドール(2005年 - 2006年)

2005年5月号より第1話より再掲載され連載再開。全16話の予定を1話延長し、2006年9月号で完結した。前後編の2冊がMFコミックスより刊行。


COMIC Hu時代

COBRA OVER THE RAINBOW(2019年 - )

#概要に記したとおりの経緯で開始。Webコミック雑誌にてコブラの完全描きおろし新作が連載される初の事例。ストーリーはジャンプ時代の最終連載エピソードである第6部「地獄の十字軍」編の後日談的な内容となっている。

第6話まで公開されたが、その後2023年に作者の寺沢が死去したため、今後の展開については未定となっている。


デジタル化

作者の寺沢武一は漫画執筆にパソコンを取り入れた先駆けであり、ネット配信などデジタルコンテンツとしての販売も積極的に進められている。

1989年、1991年のPCエンジン用ゲーム『コブラ』『コブラ II』に脚本・原画と積極的に参加。

1995年の「ザ・サイコガン」よりフルカラーのデジタルマンガに移行。

1996年、旧エピソードをデジタル彩色したものをリリース開始。

1998年に「ザ・サイコガン」、1999年に「ギャラクシーナイツ」(ボイスあり)がプレイステーションコミックとして発売。

2001年、携帯電話、PDA用DLコンテンツ配信開始。

2003年、eBook配信開始。

2007年、コブラ30周年を記念して単行本未収録作品「バラ」「魔法の船」を公式ページで無料公開開始。

2010年、iPhone用コンテンツ配信開始。

2019年、Webコミック『COBRA OVER THE RAINBOW』連載開始。

登場人物詳細は「コブラ (架空の人物)」、「コブラの登場人物」、「クリスタル・ボーイ」、および「海賊ギルド#構成員」を参照

スター・システムを採用しているため、外見は同一でも名前や設定が異なるキャラクターが多数登場している。また、本作に登場する女性キャラクターは肉感的かつセクシーな衣装を着ている者が多い。こうした衣装のモデルなどについて、原作者の寺沢は小学校の時に見たSF映画『バーバレラ』のファッションが斬新かつ印象的だったことを語っている[4]。なお、この映画に登場するバーバレラ役のジェーン・フォンダは、ロイヤル三姉妹の長女のジェーン・ロイヤルのモデルでもある。
用語
トリップ・ムービー
コブラの時代における、科学技術を利用した娯楽の1つ。現代の映画やアトラクションのような娯楽に相当するものらしい。ジョンソンとして生活していたコブラと、メイドロボットに扮していたレディとの会話ではそれなりに値段が掛かるようだが、テレビ版でのレディ(メイドロボット扮装時)の弁によれば「お値段手ごろ」とのこと。T・M株式会社(TRIP MOVIE CORPORATION)が運営する娯楽施設内で、自分の望む夢を見ることができる。施設の中に入ると美人の案内係が入場客の見たい夢のコースを聞いてくれる。そして希望の夢を見るための装置が設置されている個室に案内されると、
ガラスのフードに覆われた床の上に寝かせられ、入場者の要望に適うように宇宙活劇や恋愛もの、スパイもの等、入場者の見たい夢の内容が入っているカートリッジ状のトリップ・カードを構成し、夢を見せる装置にかけると入場者は電子的に見たい夢を見られるように意識を誘導させられる。案内係の説明によれば、トリップ・カードで大脳古皮質を刺激して入場した客の夢、すなわち願望を潜在意識の中から引き出すもので、体験している当人には夢ではなく、実際に体験しているように感じるとのことである。超最先端のバーチャルリアリティ(仮想現実)技術を利用して、あたかも映画やドラマの主人公のような活躍を実体験しているような気分になれる装置である。3年前(TV版では5年前)より以前の記憶を消してサラリーマンのジョンソンとして生活していたコブラが、退屈な日常生活に飽き飽きしていたところロボットのような外見のアンドロイドのメイドの格好をしていたレディの提案でこの装置を利用。しかし装置を使用した結果、夢を見る代わりに封じていた彼の過去の記憶が呼び覚まされてしまい、伝説の宇宙海賊・コブラとして海賊業を再開するきっかけを作った。
海賊ギルド
様々な犯罪組織を抱える巨大組織で宇宙海賊に代表される犯罪組織のギルドである。利益確保のためなら手段を選ばない凶悪さから、一匹狼で正統派の海賊であるコブラを含めて嫌っている人間は多い。その一方、組織の規模の大きさから、メンバーであることは裏社会におけるある種のステータスでもある。詳細は「海賊ギルド」を参照
最終兵器
古代火星人が作り出した兵器。その正体は目のついた卵型の緑色の石であり、目が視認した兵器の能力をコピーして取り込むもの。どんな兵器で対抗しようにも破壊不能な強度を持ち、しかも兵器の能力を目で見ただけで全てコピーし進化してしまうため、理論上能力の上限がなく、最終的には全ての兵器を凌駕する文字通りの「最終兵器」となる。ただし兵器の能力をコピーして次の姿に変貌するまでに10秒ほど時間が掛かる欠点やサンドラの性格を見抜いたコブラの作戦により使用者のサンドラが殺害されたため、元のの形に戻り、砂漠に投げ捨てられた。


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