コブラ_(アニメ)
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

1995年[2][4]
2014年2月19日[6]
2022年12月2日(4K)[5]
上映時間1時間39分
テンプレート - ノート

100分の劇場用アニメ映画として、1982年7月3日公開。日本の劇場アニメ初の「4チャンネルドルビーサラウンド」を使用した作品。また特殊視覚効果「立体3-D方式」を採用している。DVD 化時のタイトルは『スペースアドベンチャーコブラ(劇場版)』。

ストーリーは、左腕にサイコガンを持つ海賊コブラが第7銀河崩壊を目論む海賊ギルドの陰謀を阻止するべく幻の惑星ミロスへ向かう、というもので、原作の「刺青の女」「黄金の扉」両編をベースにした劇場版オリジナルストーリーとなっており、クライマックスは惑星ミロスでのコブラとクリスタル・ボーイの対決シーンである。

原作ではコブラのサイコガンは義手である左腕を外すと中から現れるが、本作では左腕が輝いてサイコガンに「変形」する。また、原作のロイヤル三姉妹をもとにしたキャラクターとしてフラワー三姉妹が登場。彼女たちはミロス星の最後の女王の娘という設定で、ドミニクが次女、キャサリンが末妹ということになっている。三姉妹に刺青はなく、「生まれたときは1つだった肉体が3つに分けられ、3人が同じ男を愛して再び1つの肉体になるか、2人が死に1人が生き残ることで次の女王となる」という設定になっている。

それ以外のキャラクターでも、ギルド側の傘下組織スノーゴリラが「ルルージュ星解放戦線」と名乗ってコブラとドミニクに味方したり、 原作のキャラクターと同名のトポロという人物が登場するが、その容姿・設定は全く別のものとなっていてフラワー三姉妹を見守ってきたミロス星のコンピューターであるなど、キャラクター設定も大幅に異なる。

寺沢が制作に深く関与しており、キャラクターデザインに関するダメ出しが多かった[7]

作画はあんなぶる主体で行われたが、テレコムも一部シーンを担当しており当時在籍していた宮崎駿がコブラがエアカーで脱出するシーンの原画の一部を描いた[8]

コブラを演じた松崎しげるについて、レディ役の榊原良子は、初めてのアフレコとは思えない躍動感と、セリフに迷いのない声の瞬発力といった、天性のライブ感覚に驚いたという。後のテレビ版でコブラを演じる野沢那智と、どちらも100%の魅力が発揮されていたと振り返る[9]

配給収入は3億円[10]

ビデオおよびDVDでソフト化された際に、英語版パイロットフィルムが収録された[11]。また、本作の予告編はこのパイロット版の映像を一部使用して製作されている。

2017年12月20日4K Ultra HD Blu-rayの発売にともない、35mmオリジナル・ネガフィルムからの4Kスキャンとレストアが行われ、4K HDRニューマスターを制作[12]2022年12月2日には「公開40周年記念 特別4K上映」として[5]、全国で劇場公開された[13][注 1]
キャスト

コブラ(声 - 松崎しげる

ジェーン・フラワー(声 - 中村晃子

キャサリン・フラワー(声 - 藤田淑子

アーマロイド・レディ(声 - 榊原良子[9]

トポロ教授(声 - 久米明

クリスタル・ボーイ(声 - 睦五郎

サンドラ(声 - 田島令子

ドミニク・フラワー(声 - 風吹ジュン

宣教師ダコバ(声 - 緒方賢一

保安官(声 - 若本規夫

藤城裕士

鈴木誠一

襟川恵子

島香裕

稲葉実

三枝みち子

横尾まり

スタッフ

製作 -
藤岡豊、片山哲生

プロデューサー - 池内辰夫

監督 - 出ア統

助監督 - 竹内啓雄

脚本 - 寺沢武一、山崎晴哉

作画監督 - 杉野昭夫

作画 - あんなぷる、アクト、テレコム・アニメーションフィルムマジックバスサンリオ虫プロダクション ほか

美術監督 - 小林七郎

美術監督補佐 - 男鹿和雄

撮影 - 高橋宏固

編集 - 鶴渕充寿

録音 - 加藤敏

効果 - 横山正和E&Mプランニングセンター

音楽 - 東海林修

製作担当 - 池田陽一

製作 - 東京ムービー新社

主題歌
「DAYDREAM ROMANCE」(デイドリーム・ロマンス)
歌 -
松崎しげる
「STAY…」(ステイ)
歌 - EVE

上記2曲ともに 作詞 - ちあき哲也 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 東海林修
スペースコブラ

スペースコブラ
ジャンル
SFアドベンチャー
アニメ
原作寺沢武一
シリーズディレクター出崎統、竹内啓雄
メカニックデザイン村上克司
音楽羽田健太郎
アニメーション制作東京ムービー新社
製作東京ムービー新社、フジテレビ
放送局フジテレビ系列
放送期間1982年10月7日 - 1983年5月19日
話数全31話
テンプレート - ノート

劇場作品『SPACE ADVENTURE コブラ』 公開後に放送されたTVアニメ第1作。1982年10月7日から1983年5月19日までフジテレビ系で全31話が放送された。2022年現在のところ、フジテレビで放送された最後の東京ムービー単独製作アニメである[注 2]

当初はイタリアの企業であるカムとの日伊合作として制作が進められたが[15]、制作途中で日伊合作体制のテレビシリーズは白紙となり、現在の日本単独制作である『スペースコブラ』に切り替わった[注 3]。その影響か、発表から半年の間にイタリアで1982年10月より放送の予定が無くなった代わりに放送予定が決まっていなかった日本での放送が1982年10月に決定するという事態が起こった。

原作の連載第1話から「シドの女神」編までが描かれている。ストーリーの骨格はほぼ原作に忠実だが、登場人物や物語の展開に大幅な脚色が加えられている部分がある。例えば、ドミニクは原作版ではロイヤル家の三女だが、アニメ版では長女になっているほか、姉妹の絆を強く打ち出した演出などが加えられた。シドの刑務所が宇宙船となっているなど、劇場版の設定を踏襲している部分もある。TVアニメは低年齢視聴者が見ることもあり、原作者・寺沢武一の作風の特徴である肉感的ヌードシーンについてはそれなりの配慮がなされ、エロティシズムよりアクションが強調されている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:83 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef