ドルビー・シアター(Dolby Theatre、旧称コダック・シアター(Kodak Theatre))は、2001年11月9日にオープンしたアメリカ・ハリウッドにある劇場である。ドルビーラボラトリーズが手掛けた施設の中でも最高の設備を備える。
2002年から毎年、アカデミー賞の授賞式がここで行われ、数多くの著名な俳優や映画監督などが優雅にレッドカーペットを歩く姿は世界中の人々が注目する。なお授賞式の上演契約は2033年までの合計30回となっている[2]。
ただし例外として、2021年に行われた第93回アカデミー賞では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から授賞式の形態を大きく変更し、その大半をユニオン駅で行っており、シアターではジーン・ハーショルト友愛賞の授与のみが行われた。
デイビッド・ロックウェル(英語版)によってデザインされた[3]。 プレミア・シアターという名前で開館する予定だったが、写真メーカーのコダックが、2000年から20年間、総額7,500万ドルで命名権を取得した[4]。しかし2012年1月の連邦倒産法第11章の適用を申請したことから、第84回アカデミー賞ではハリウッド&ハイランド・センター名義で使用された[5]。同年5月、ドルビー・ラボラトリーズが命名権を獲得し、「ドルビー・シアター(Dolby Theatre)」と命名したことを明らかにした[6]。 有名アーティストのコンサートやミュージカルなども行われている。2006年5月の任天堂メディアブリーフィングや2006年7月の吉本新喜劇、また、2010年1月9日にはX JAPANの撮影が行われた。 シルク・ドゥ・ソレイユは2011年7月22日から10年間、アカデミー賞時期を除き映画をテーマとした新作公演『IRIS』(アイリス)を同劇場で行うと発表した。しかし2012年11月、チケット販売の不振から2013年1月19日で終了することを発表した[7]。
命名
使用
脚注[脚注の使い方]^ a b ⇒Kodak Theatre - Profile Archived
^ “アカデミー賞授賞式会場がドルビー・シアターとしてリニューアルオープン”
^ Alexandria Abramian (2014年2月24日). ⇒“Architect David Rockwell Goes Inside 2014's Oscar Green Room”. ハリウッド・リポーター. ⇒http://www.hollywoodreporter.com/news/architect-david-rockwell-goes-inside-682919
^ “Kodak Theatre”. Kodak Theatre. 2012年4月16日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2012年2月14日閲覧。
^ Higgins, Kat. “ ⇒Goodbye Kodak: New Name For The Home Of The Oscars”. Sky News. 2012年2月25日閲覧。
^ “アカデミー賞授賞式会場、新名称は「ドルビー・シアター」”. AFP. (2012年5月2日). https://www.afpbb.com/articles/-/2875506?pid=8881463 2012年9月23日閲覧。
^ David Ng (2012年11月30日). “ ⇒Cirque du Soleil's extravagant 'Iris' will close Jan. 19”. ロサンゼルス・タイムズ. 2015年1月19日閲覧。
外部リンク
⇒Official Website of the Dolby Theatre
ドルビーシアター - ドルビーラボラトリーズ(日本語)