コショウ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

Piper nigricans Willd. ex Link (1820)[1]

Piper nigrum var. hirtellosum Asokan Nair & Ravindran (1987)[1]

Piper rotundum Noronha (1790)[1]

Piper trioicum Roxb. (1820)[1]

Rhyncholepis haeankeana Miq. (1843)[1]

英名
pepper

コショウ(胡椒)は、コショウ科コショウ属に属するつる性植物の1種(学名: Piper nigrum; 図1a)、またはその果実を原料とする香辛料のこと(: pepper; 図1b)である。インド原産であるが、世界中の熱帯域で広く栽培されている[2]

果実には強い芳香と辛みがあり、香辛料としてさまざまな料理に広く利用され、「スパイスの王様」ともよばれる。精油が香気成分となり、アルカロイドピペリンシャビシンが刺激・辛味成分となる。果実の処理法などによって、黒胡椒(ブラックペッパー)や白胡椒(ホワイトペッパー)などに分けられる。15世紀以降のヨーロッパの東方進出は、コショウ貿易による利益も関わっていた。

コショウの英名は「pepper」であるが、これはサンスクリット語で同属別種であるヒハツ(インドナガコショウ)を意味する「pippali」に由来しており、古くに名前の取り違えが起こったと考えられている[3][注 1]。植物の学名の起点であるリンネの『植物の種』(1753年)で記載された植物(つまり最初に学名が与えられた植物)の1つである[4]

トウガラシナス科)やオニシバリジンチョウゲ科)、またサンショウミカン科)の果実を「胡椒」とよぶことがある[5]
特徴

つる性木本(藤本=とうほん)であり、長さはときに10m以上になり、節は膨らみ、節から不定根を出して他物に絡み付く[1][6][7][8](下図2a、b)。は互生、葉柄は長さ1-2cm葉身は卵形から長卵形、10-15 × 5-9 cm、先端は尖り、無毛で革質、表面は光沢がある暗緑色、葉脈は掌状で5-7(-9)脈、中央の脈は基部から 1.5-3.5 cm の部分で分枝する[1][6][7](下図2c)。.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}2a 樹皮上に付着したコショウ2b 樹に絡まったコショウ2c 葉

野生株では単性花(雄花雌花が別)をつけ雌雄異株(雄花と雌花が別の個体につく)のものが多いが、栽培される系統のものは雌雄同株(雄花と雌花が同じ個体につく)であり、また様々な程度で両性花をつける[3][7]。野生型では果実量が少ないが、栽培されるものでは両性花率が高い系統ほど果実量が多いことから、栽培の歴史の中でこのような系統が選択されてきたと考えられている[3]。花期は6?10月(中国の場合)、穂状花序を形成し、花梗葉柄とほぼ同長、花穂は長さ約 10 cm、と対生状につく[6][7](下図3a、d)。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:126 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef