コショウ
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染色体数は 2n = 48, 52, 104, 128 が報告されており、栽培の歴史の中で著しい染色体倍加が起こったと考えられ、また他種との交雑の可能性も示唆されている[3]
分布

原産地はインド南西部マラバール地方とされるが[10][11]、すでに紀元前1世紀ごろには東南アジア熱帯域で栽培されていたと考えられている[3]。2020年時点では、東南アジアアフリカ中南米熱帯域で広く栽培されている[1][12][10](下記の#産地、図4参照)。4a コショウ農場(インドケーララ州4b コショウ農場(カンボジア4c コショウ農場(インドネシア、バンカ島)4d コショウ農場(ブラジル
人間との関わり
香辛料

コショウの果実には強い芳香と強烈な辛みがあり、最もよく使われる香辛料(スパイス)の1つであるため、「スパイスの王様 (king of spice)」ともよばれる[1][5][9][13][14]。コショウの辛さは、塩辛さとは異なる辛さである[15]。コショウは肉料理魚料理野菜料理スープなどさまざまな料理に使われ(下図5)、またハムソーセージの製造にも利用される[9][6]。他にもソースケチャップなどの調味料の原材料ともなる[9]。コショウを用いた料理5a ハムエッグ5b カルボナーラ5c ラーメン5d BLTサンドイッチ5e ブラックペッパークラブ5f ビーフステーキ
種類

コショウは収穫のタイミング(未熟果、完熟果)や乾燥方法、外皮(外果皮中果皮)の除去などの違いにより、黒胡椒白胡椒青胡椒赤胡椒の4種類に分けられる。6a 未熟果の断面: 緑色の外果皮中果皮とその内側の核(内果皮に包まれた種子6b 果実は熟すと赤くなる6c 上から時計回りに白胡椒、ピンクペッパー[注 2]、黒胡椒、青胡椒6d 黒胡椒、白胡椒、青胡椒、ピンクペッパー[注 2]6e 上列左からピンクペッパー[注 2]、青胡椒、黒胡椒(テリチェリー胡椒)。下列左から黒胡椒(マラバル胡椒)、白胡椒2種(サワラク胡椒、ムントク胡椒)。7 黒胡椒(左)と白胡椒(右)
黒胡椒、ブラックペッパー(黒コショウ、黒こしょう、英: black pepper)
完熟前の緑色の
果実を収穫し、天日干しで乾燥させたものであり、黒色になる[3][8][17][18][19]。湯通しした後に乾燥したり、薪を使っていぶすこともある[3]。乾燥の際、果皮(外果皮、中果皮)にシワが生じるが、剥がさずそのまま使用する(図7左)。中果皮には辛み成分が多く含まれており[20]、香りと辛みが強いため、強い味の肉料理や青魚などとの相性がよいとされる[17][18]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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