南北アメリカの乾燥地帯、ペルーのアンデス砂漠地帯が原産である。そこからアルゼンチンとチリに広がった[3]。現在では、観賞用として、もしくは香辛料の生産の為、世界中で広く育てられている[3]。 料理用として使われるほか、伝統的な医学薬として、傷の抗菌性や防腐性を持つ性質から、歯痛・リウマチ・月経障害などの様々な治療に使用された[4]。近年、マウス実験で抗うつ作用を持つことが実証され、抗うつ薬や利尿剤としても使用されている。[5][6]。 Schinus molleの「 molle 」とは、ケチュア語の木を意味する「 molli 」から来ている[7]。 インカでは、熟した実の甘い外側の部分から飲み物を作った。この甘い部分は、実を数日放置し手で擦り解し、内側の苦い部分を取り除く作業が必要だった。このシロップはとうもろこしの粥と混ぜて栄養食として食された[8]。
人間との関わり
歴史
脚注^ PLANTS Profile: Schinus molle L. (Peruvian peppertree)