ケントゥリオ
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甲冑を着用していない時は、身分の印として一般の軍団兵は右前であったのに対し、腰のベルトにつけたプギオ(短剣)を左前に帯剣することになっていた[2]。 

ケントゥリオの歴史的再演。フランス、ブルゴーニュ地方にて

cf.兵士の軍装、右前に帯剣している。





新約聖書に出てくる百人隊長ペテロコルネリウスに洗礼を授ける。フランチェスコ・トレヴィザーニ画、1708年)

ユダヤローマ帝国の圧政下にあった時に生きたイエス彼の教えを綴った『新約聖書』には、ケントゥリオは「百人隊長」(または百卒長」)という名称で何回か登場するが、以下の二か所がキリスト教の重要な局面を表したものとして世界的によく知られている。

一か所目は、イエスの教えと生涯を記した『マタイによる福音書』の第8章5?13節(『ルカによる福音書』第7章1?10節にも)の記述に登場し、イエスが活躍したガリラヤ地方のカファルナウムの人で、しもべが中風で寝込んで苦しんでいるのでイエスに来て治して欲しいと懇願し、イエスは彼の態度を表す話に感動して、通常ユダヤ人の習慣としては異邦人(非ユダヤ人)を相手にすることはないが、イエスは百人隊長にいわれた。「帰りなさい。あなたが信じたとおりになるように。」

丁度その時にしもべの病気は癒された。

二か所目は、イエスの弟子たちが彼の死後その教えを世に広める様子を書いた『使徒言行録』第10章1?48節にあり、カイサリアコルネリウスという人がいた。「イタリア隊」という部隊の百人隊長で、信仰心あつく、一家そろって神を畏れ、民に多くの施しをし、絶えず神に祈っていた。

ある日彼は天使が「近くのヤッファにいるペトロを招きなさい。」という夢を見た。一方、イエスの死後その教えを伝える中心になっていたペトロは、その時カイサリア近くのヤッファに滞在していて「神が聖別したものを(人の判断で)聖くないと言って退けてはならない。」という幻を見て、コルネリウスの部下が呼びに来たのでカイサリアへ行き、一緒に祈ると、聖霊が異邦人のコルネリウスにも下るのを見て、コルネリウスに洗礼を受けさせた。

この後、ペトロはエルサレムの仲間を訪ね、聖霊が異邦人(非ユダヤ人)に下って洗礼を受けさせたことを報告して、キリスト教の初期の当時はイエスの教えはユダヤ人だけに限るべきだという意見があったがそれを克服して、世界のすべての人々へ伝えられるようになった諸契機の内の重要なひとつとなった。
脚注^ 現実には兵士は駐屯地で事実婚の形で現地の女性と婚姻して、除隊後妻子を故郷に連れて帰る例は多かった。
^ 利き手で素早く剣が抜ける。

関連項目

ケントゥリア

コホルス

軍団兵

センチュリオン (戦車)

アメリカン・エキスプレス(カードの表面デザインに施されている)

名誉と栄光のためでなく(原題はLes Centurions。落下傘歩兵中隊長の物語)










ローマ軍団/レギオン
役職

指導者

ドゥクス
指揮官

レガトゥス/レガトゥス・レギオニス - トリブヌス/トリブヌス・ミリトゥム
隊長格

プリムス・ピルス - ケントゥリオ - オプティオ - デクリオ
歩兵

ウェリテス - ホプロマクス

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