ケミカル・ブラザーズ (英: The Chemical Brothers) は、イギリスの電子音楽系の音楽ユニット[1]。1989年に結成。
デビュー以来、ロックとダンス・ミュージックを繋ぐ架け橋としての役割を大きく担ってきたパイオニアであり、斬新なビート・センスと先進的なトラック・メイクで数多くのヒット作を世に送り出し、ダンス系ミュージシャンとしては異例の好セールスを記録。今やダンス・ミュージック界を代表するデュオでありながら、ライヴなどの活動も精力的にこなしている。 1989年にマンチェスター大学で知り合った、トム・ローランズ (Tom Rowlands) とエド・シモンズ (Ed Simons) により結成され、1992年にダスト・ブラザーズ (The Dust Brothers) 名義で活動開始。 ニュー・オーダーが経営に携わっていた地元マンチェスターのクラブ、ハシエンダでDJとして活躍するようになり、デッド・カン・ダンスの曲をサンプリングした「Song to the Siren」でデビュー。1994年には、ロンドンのパブ、ジ・アルバニーの地下で日曜の午後に行われていた伝説のクラブ・イベント「ザ・ヘブンリー・サンデー・ソーシャル」でDJを担当し、イベントの存在が口コミでクラブ・キッズの間で評判になると同時に、テクノ路線に移行して頭角を現していたアンダーワールドのサポートを務めるなどライヴ活動も開始し徐々にその名が知れ渡るようになった。このイベントには、当時人気を博していたシャーラタンズ、セイント・エティエンヌ、マニック・ストリート・プリーチャーズなど、ブリット・ポップ系のアーティストが多く出入りしていたため、彼らとの交友関係も深まっていった。この時期、既に存在していたアメリカの同名のグループ
来歴
1996年、オアシスのノエル・ギャラガーをゲストボーカルに迎えた「Setting Sun」が、シングル・チャートの1位を獲得する大ヒット。ビートルズの楽曲「トゥモロー・ネバー・ノウズ」を現代に蘇らせたと評された。
グラミー賞も度々受賞しており、1997年にシングル「ブロック・ロッキン・ビーツ」が「Best Rock Instrumental Performance」賞を、2005年には5thアルバム『プッシュ・ザ・ボタン』が「Best Electronic/Dance Album」賞とその1stシングルである「ガルバナイズ」が「Best Dance Recording」賞をダブル受賞し、さらに2007年の6thアルバム『ウィー・アー・ザ・ナイト』も「Best Electronic/Dance Album」を受賞した。
本国イギリスでは2作目以降5作連続でアルバム・チャート1位を記録しており、これはダンス・アクトとしては他に類を見ない大記録である。
7thアルバム『時空の彼方へ』はCD盤にはDVDが付属し、デジタル盤には動画が付いたため、アルバム・チャートには記録されなかった[2]が、2015年の8thアルバム『ボーン・イン・ザ・エコーズ』は1位となり、6作目の1位作品となった。これにより、同年『ザ・デイ・イズ・マイ・エネミー』が5作目の1位作品となったプロディジーの記録を抜き、ダンス・アクトとして最多記録となった[3]。 この節には複数の問題があります。改善
音楽性.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}
出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2013年8月)
独自研究が含まれているおそれがあります。(2013年8月)
ブレイクビーツを基調とし、そこにロックなどを融合したサウンドは「ビッグ・ビート」、「デジタルロック」と呼ばれ、クラブミュージック・シーンに影響を与えた。その音楽性は、ビッグ・ビートという名で定着するまでは、彼らの楽曲名でもある「ケミカル・ビーツ(Chemical Beats)」という名でも呼称されていた。また、アルバム・レコーディングに参加するゲスト・ヴォーカリストの人選は、ロックシンガーからR&Bシンガー、ラッパーまで多岐にわたる。
初期は歪ませたベースと生ドラムのサンプリングやループを軸にロックバンド感のあるブレイクビーツ・サウンドであったが、2000年代に入ってからはサイケデリックへの傾倒を顕著にし、トリップ感に特化したレイヴ路線を邁進した「ヘイ・ボーイ、ヘイ・ガール」や「スター・ギター」といった曲を発表。最初のベスト盤を挟んでからはヒップホップにも接近。特に、エレクトロニックなビート・トラックにラップをフィーチュアしたシングル「ガルバナイズ」が顕著。
ディスコグラフィ詳細は「ケミカル・ブラザーズの作品」を参照
『さらばダスト惑星』 - Exit Planet Dust (1995年)
『ディグ・ユア・オウン・ホール』 - Dig Your Own Hole (1997年)
『サレンダー』 - Surrender (1999年)
『カム・ウィズ・アス』 - Come With Us (2002年)
『プッシュ・ザ・ボタン』 - Push The Button (2005年)
『ウィ・アー・ザ・ナイト』 - We Are The Night (2007年)
『時空の彼方へ』 - Further (2010年)
『ボーン・イン・ザ・エコーズ』 - Born in the Echoes (2015年)
『ノー・ジオグラフィー』 - No Geography (2019年)
『フォー・ザット・ビューティフル・フィーリング』 - For That Beautiful Feeling (2023年)
ゲスト参加した主なアーティスト
ベス・オートン - 「Alive Alone」「Where Do I Begin」「The State We're in」
ノエル・ギャラガー(オアシス) - 「Setting Sun」「Let Forever Be」