ケニアの主要な民族の人口は、以下の表の通りである。
ケニアの主要民族[20]民族人口人口比(%)
1キクユ6,622,57617.2
2ルヒヤ
ケニアには全部で42の民族が存在していると言われるが、上表の通り上位5位までの民族でケニアの総人口の約3分の2を、上位10位まででその約9割を占めている。また、その他にアジア系、ヨーロッパ人、アラブ人などが少数存在する。ただしこれらの民族/部族区分はイギリスが植民地支配のために造り出したものであり、民族間の境界は存在しなかった[22]。人口比では少数派だが、イギリス系などの大土地所有者や、鉄道建設時に労働力を補いのちに商人としてやってきた「インド系(印僑)」も、政治経済に大きな影響力を保っている。
南部からタンザニア北部にかけて、遊牧民であるマサイ族も存在する。 2010年に制定された憲法では、ケニアの国語(National Language)はスワヒリ語、公用語(Official Language)はスワヒリ語および英語と定められている。司法機関はスワヒリ語よりも英語を重視しており、国民感情にも同様の傾向がある[23]。 ケニアには英語やスワヒリ語の他に60以上の言語が存在しており[24]、大きく分けてニジェール・コンゴ語族のバンツー諸語、ナイル・サハラ語族のナイル諸語、アフロ・アジア語族のクシ諸語がある。 シェン 結婚時に改姓すること(夫婦同姓)もしないこと(夫婦別姓)も可能[25]。
言語詳細は「ケニアの言語」を参照
公用語・国語
民族語
ニジェール・コンゴ語族 バンツー諸語
キクユ語(話者数約660万人)、ルイヤ語[注釈 5](約510万人)、カンバ語(約390万人)、キシイ語(約220万人)、メルー語(約170万人)
ナイル・サハラ語族 ナイル諸語
カレンジン語[注釈 6](約480万人)、ルオ語(約400万人)、トゥルカナ語
アフロ・アジア語族 クシ諸語
ソマリ語(約240万人)
シェン
婚姻
宗教詳細は「ケニアの宗教(英語版
宗教は、キリスト教のプロテスタントが47.7%、カトリック教徒が23.5%、その他のキリスト教徒が11.9%、ムスリムが11.2%、伝統宗教の信徒が1.7%、ヒンドゥー教徒が0.1%、その他が1.5%、無宗教が2.4%となっている[20]。
教育詳細は「ケニアの教育(英語版)」を参照
2010年の推計によれば、15歳以上の国民の識字率は87.4%(男性:90.6%、女性:84.2%)である[21]。
ケニアの教育関連指標(2009年)[26]純就学率(%)教師一人当たりの生徒数生徒一人当たり教育支出(%)[注釈 7]
男子女子合計
初等教育82.383.282.846.822.3
中等教育51.648.450.029.721.1
高等教育4.73.34.0-273.6
主な高等教育機関としてナイロビ大学(1956、1970)の名が挙げられる。
保健詳細は「ケニアの保健(英語版)」を参照
この節の加筆が望まれています。
医療詳細は「ケニアの医療(英語版)」を参照
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治安詳細は「ケニアにおける犯罪(英語版)」を参照
ケニアの治安は現在、安定しているとは言えない状況にある。発展が著しい反面、国内での貧富の格差拡大による都市部スラムへの人口流入、異なる部族間の土地や資源を巡る対立、不安定な近隣諸国からの難民を含む人口の流入や違法武器・物資の流入などを背景に、各地で様々な凶悪犯罪や暴力事件、日常的な窃盗、置き引きが発生している。