グレムリン_(映画)
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発明家のランダル・ペルツァーは、自分の発明を売り込むために訪れた街で息子のクリスマスプレゼントを選ぼうと、チャイナタウン骨董店に行った。埃っぽい店の中を物色していると、布で覆われた籠から歌が聞こえてきた。中を覗いたランダルはそこにいた生き物をすっかり気に入り、店主に値段を聞くが、店主に「モグワイは売り物ではない」と販売を断られてしまう。しかし店主の孫が、家庭が貧窮していることを理由に逆にモグワイを買って欲しいと告げ、店主に内緒でランダルにモグワイを譲ってくれた。ランダルはモグワイを連れて家に帰る。

冬の季節を迎えているキングトン・フェールズの町では、豊かではないが互いに思いやりの心を持った妻のリンと、素直に育った息子のビリーが一緒にクリスマスを祝おうとランダルを待っていた。モグワイをプレゼントされ喜ぶビリーに、ランダルは骨董店の少年と交わした「3つの約束」を守って育てるように約束させる。一家は素直で愛らしい仕草を見せる利口なモグワイにギズモと名づける。しかし、偶然の重なりから3つの約束は一つずつ破られてしまい、その度に田舎町で不思議な事件が起こる。とうとうその原因がギズモから分裂した悪戯好きで残酷なグレムリン(小鬼)の群れによるものと分かった時には、街はグレムリンの暴走でパニックに陥り、死傷者を出していた。ビリーとギズモ、それにビリーの恋人・ケイトは、グレムリンのリーダー格・ストライプ率いるグレムリン軍団を相手に奮闘する。

一夜が明け、町のいたるところが惨状となりながらも、キングトンにはどうにか平穏が戻った。その夜、ペルツァー家をあのチャイナタウンの老人が訪れ、ランダルとビリーに「約束とはどういうものか分かったでしょう」と語りかける。再び引き取られていくギズモの心にも、ビリーの心にも確かな友情が残っていた。老人は語る。「いつか君たちにもモグワイを飼う資格を得る時がくる」と。
登場人物
主要人物
“ビリー”ウィリアム・ペルツァー
演:
ザック・ギャリガン本作の主人公。銀行員。家族を愛する穏やかな青年だが、どこか冴えず、仕事では出世コースに乗っていない。終盤ではデパートのスポーツ用品コーナーで、ストライプにクロスボウで左腕を撃たれてしまう。2本目の矢をラジカセで防御するが、次はチェーンソーで襲われ、バットで防御している最中、幸いケイトが頭上の照明を入れ難を逃れた。ギズモがストライプを倒した後、自宅で左腕を治療してもらった。骨董屋の主人がペルツァー宅を訪れてギズモを引き取って帰る時には、ギズモに「さよなら、ビリー」と告げられ、別れを惜しんでいた。
“ケイト”キャサリン・ベリンジャー
演:フィービー・ケイツ本作のヒロイン。ビリーの同僚にして友人。勤務終了後には町のパブでアルバイトもしている。パブを占拠して大騒ぎするグレムリンたちをもてなすうちに、タバコに火をつけようとしてかざされたマッチの炎を嫌がっていることに気付き、店内にあったインスタントカメラのストロボを駆使してパブから脱出した。クリスマスのお祝り騒ぎを嫌っていて、ビリーに「私が9つの頃のクリスマスで、パパの帰りをママと待っていたが音信不通になり、捜索の末、自宅の煙突からサンタの姿で現れようとして首の骨を折って死んでいたのを見つけたわ」と打ち明けた。劇中でビリーと恋仲になる。終盤、放送室で電源を片っぱしから入れて誤って植物コーナーの噴水まで作動させるが、力ずくで扉の鍵を壊して配電盤を開けて照明の電源を入れた。
ペルツァー家
ランダル・ペルツァー
演:
ホイト・アクストンビリーの父にして発明家。その発明品はアイデア満載だが、今一つ実用性に欠け、妻子の、お情けで認められているにすぎない。ビリーのクリスマスプレゼントとして、ギズモをチャイナタウンの少年から購入した。クリスマスイブの当日にはバーニーを連れて遠隔地の展示会に参加するため不在で、翌朝戻ってきた際に町の惨状とストライプの断末魔を目の当たりにする。
リン・ペルツァー
演:フランシス・リー・マッケインビリーの母。普段はランダルの発明道楽に一切文句を言わずに理解を示し、ギズモのことも受け入れる温かみのある良い母親。しかしグレムリンがペルツァー宅のキッチンで暴れ出した際には、調理器具で3匹を惨殺した。
バーニー
演:マッシュルームペルツァー家で飼われている雑種犬。ビリーは職場である銀行にもこっそり連れていっており、ビリーが受け持つ銀行窓口の裏側に隠れていたが、自分を目の敵にするディーグル夫人に怒って飛びかかってしまい、ビリーを危うく解雇寸前に追い込んでしまった。ギズモとは仲良くなるが、グレムリンへの変容をたくらむストライプたちに散々な目に遭わされ、一時的に親戚の元へ預けられることになる。クリスマスイブの当日には遠隔地の展示会に参加するランダルに同行し、翌朝戻ってきた際に町の惨状とストライプの断末魔を目の当たりにする。
キングストン・フォールズの住人
ルビー・ディーグル
演:
ポリー・ホリデイ周旋業「ディーグル不動産」のオーナー。ビリーとケイトが勤める銀行の実質的なオーナーでもある。ビリーの愛犬に高価な雪だるま像を壊されたことで抗議したり、生活難に苦しむ2児の母のハリスに対して家賃を厳しく取り立てるなど、町の住人からは恐れられている。自宅では「マルク」や「コペイカ」など、世界の通貨の単位の名前を付けた多くの猫をかわいがっている。玄関前には「押し売りお断り(No solicitors)」の札がある。聖歌隊クリスマス・キャロルを毛嫌いしており、自宅前で聞こえた歌声を聖歌隊によるものかと思い、水をかけて追い払おうとしたところで、グレムリンたちを目の当たりにする。家の中に忍び込んだ1匹のグレムリンに階段用リフトの速度設定を変えられ、2階に逃げようとした際に超高速で上昇してしまい、窓から放り出されて墜落死した。作中で犠牲者として言及された唯一の人物である。
マレー・フッターマン
演:ディック・ミラー陽気な妻のシェイラ(演:ジャッキー・ジョセフ)と共にビリーの近所に住む失業中の農夫第2次世界大戦では従軍している。


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