グループ・サウンズ
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その後人気グループ・サウンズに於いてリード・ヴォーカルを務めていた人物の中からは、グループ解散後も歌手ミュージシャン俳優、またタレントとして芸能界の第一線で活躍し続けている人物も多い。また他の楽器パートを務めていた人物にも、俳優作曲家スタジオミュージシャン音楽プロデューサー芸能事務所経営者等として、芸能界の重要人物へと納まっている者が何人か存在する。元ザ・テンプターズの萩原健一は1975年1月の日刊スポーツのインタビューで、GSブームを振り返り「自分のやってることが何かこうウソくさく映ってきたわけね。どっぷり酔わなかったんですよ。何か間違って、まぐれで当たっちゃった感じがあった」などと述べている[12]

1981年1月、東京有楽町日劇が取り壊されるのを前に、内田裕也を中心に『サヨナラ日劇ウエスタンカーニバル』が開催され、ザ・タイガース、ザ・スパイダース、ジャッキー吉川とブルーコメッツ、ザ・カーナビーツなど往年のグループ・サウンズが再結成した。ザ・タイガースは1981年11月に本格的な再結成が発表され、翌1982年に全国主要都市でのツアーを展開した。一方ザ・ワイルドワンズも、1981年に再結成し、21世紀も活動中である。またジャッキー吉川とブルー・コメッツは解散せず(いわゆるGSとしてのブルー・コメッツは1972年秋に解散=再編成という形を採った)にメンバーチェンジを繰り返しながら活動を続けている。

また1988年から1993年にかけて、タイガース・メモリアル・クラブ・バンドと称したユニットが結成され、当時のヒット曲を次々と披露した。さらに、沢田研二の物真似をやっていた岩本恭生が彼らに感動し、ザ・タイガースのメンバーの内、加橋かつみ森本太郎岸部シローとザ・タイガースマニアというバンドを1993年に結成し、「涙のロマンス」をリリースした。2002年にはヴィレッジ・シンガーズの『亜麻色の髪の乙女』が島谷ひとみによってカバーされ(詳細はこちらの項目を参照)てスマッシュ・ヒットとなった。

GSはブームが去った後、いわゆる『懐メロ』として長らく扱われた。だが、1980年代半ばからのGS研究家、黒沢進による研究や近田春夫による再検証がおこなわれ、一部から注目されるようになった。モップスは、海外でも『サイケデリック・ロック』や『ガレージロック』、として評価されている[13]。日本ではレーベル別の再編集アルバムや、ジャンル別のアルバム、発売当時そのままの紙ジャケット仕様によるCD再発などのリリースが相次いだ。

1980年代半ばに登場したC-C-Bは筒美京平が曲を提供していた[注 9]。時をほぼ同じくして、GSファンの若い世代が東京のライブハウスを中心にGS風の曲を演奏する現象が見られた。当時の代表的なバンドは ザ・ファントムギフトザ・コレクターズ等が挙げられる。このムーブメントは一部のメディアに取り上げられたが、小さな現象であった。その後もデキシード・ザ・エモンズ等がGSを継承した。

そして21世紀以降もキノコホテルザ・キャプテンズザ・シャロウズなどのGS風ロックバンドやGSフォロワーが生まれている。2010年以降は、元ジャッキー吉川とブルー・コメッツ三原綱木がプロデュースするザ・ジュリアンズなどのバンドが誕生している。
日本のグループ・サウンズ
主要10グループ・サウンズ

※黒澤進が定義する主要10グループ・サウンズ[14]

ヴィレッジ・シンガーズ(ヴィレッジシンガーズ)

オックス

ザ・カーナビーツ

ザ・ゴールデン・カップス

ザ・スパイダース(田辺昭知とザ・スパイダース)

ザ・ジャガーズ

ブルー・コメッツ(ジャッキー吉川とブルー・コメッツ)

ザ・タイガース

ザ・テンプターズ

ザ・ワイルドワンズ(ザ・ワイルド・ワンズ、加瀬邦彦とザ・ワイルドワンズ等)

その他のグループ・サウンズ

アウト・キャスト[15]G&Vo.水谷公生、Key. 穂口雄右

アダムス

井上宗孝とシャープ・ファイブ:曲「追憶」

ザ・ヴァン・ドッグス[注 10]

内田裕也とザ・フラワーズ内田裕也、Vo. 麻生レミ

江田聖明とザ・ブレイズ

ジ・エドワーズ(G. 大石吾朗):曲「クライ・クライ・クライ」

オリーヴ

ザ・ガリバーズ

ザ・キッパーズ[16]

ザ・キングス

ザ・クーガーズ

ザ・サニー・ファイブ

ザ・サベージ(B. 寺尾聰

ザ・ジェット・ブラザーズ

ザ・ジェノバ:曲「サハリンの灯は消えず」

ザ・シェリーズ

ザ・ジャイアンツ[16]

ザ・シャーウッド

シャープ・ホークス(Vo. 安岡力也

ザ・スウィング・ウエスト(ザ・スィング・ウェスト等)(Vo. 湯原昌幸

スケルトンズ

ズー・ニー・ヴー(Vo. 町田義人

ザ・スパローズ(G&Vo.中本直樹

ザ・スピリッツ

ザ・ダイナマイツ[17](Vo. 瀬川洋、G. 山口冨士夫

ザ・ダーツ

ザ・タックスマン

ザ・ターマイツ

千葉真一とザ・サタンズ[18][19]

ザ・デビィーズ

寺内タケシとブルージーンズ寺内タケシとバニーズ


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