グリーンランタン
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二代目グリーンランタン

グリーンランタン
出版の情報
出版者
DCコミックス
初登場Showcase#22(1959年10月)
クリエイタージョン・ブルーム
ギル・ケイン
作中の情報
本名ハル・ジョーダン
種族地球人
所属チームグリーンランタン・コァ
ジャスティス・リーグ
フェリス航空
パートナーフラッシュ (バリー・アレン)
グリーンアロー
バットマン
キャロル・フェリス
著名な別名パララックス
スペクター
詳細は「en:Hal Jordan」を参照
人物

本名:ハル・ジョーダン (Harold "Hal" Jordan)。白人男性。→パララックス(Parallax)→パララックススペクター(Parallax Spectre)→グリーンランタン、パララックス、スペクターの3者へ分離

地球を含むセクター2814のグリーンランタンとして活動中だった赤い肌の異星人アビン・サー(Abin Sur)は敵との戦いで重傷を負い、地球に不時着する。瀕死の彼は自分のパワーリングに、グリーンランタンの称号を受け継ぐに相応しい人間を捜すように命令する。

パワーリングの緑の輝きはコーストシティに住むテストパイロット、ハル・ジョーダンを選び出し、アビン・サーの元へ召還した。アビン・サーの意志を継いだジョーダンは、地球人初のグリーンランタン・コァ隊員として、地球の、そしてセクター2814の平和を守るための戦いに身を投じる[1]
特徴

胸に白地に緑のランタンマーク

首から下の全身を覆う緑と黒のボディースーツ

緑色のブーツ

目を覆う緑色のアイマスク

白い手袋

右手の中指にはめた緑色のパワーリング

武器は、エネルギーを投射するパワーリング。エネルギー源は惑星オアに設置されたセントラル・パワーバッテリーで、ランタンに似たパワーバッテリーを通じて、セントラル・パワーバッテリーにアクセスしてエネルギーをチャージする。

このエネルギーは緑色の光として発現し、その威力は使用者の意志力に比例する。ビーム状に投射したり、ソリッドライトとして使用者が念じたとおりのありとあらゆるもの(バリア・火器を含む武器類、馬やドラゴンなどの騎獣、クレーンやハンマーなどの重機類など)を仮想的に実体化させられる。また、超光速で宇宙を飛ぶ飛行能力を与え、他の隊員とのテレパシー通信を可能とする。

弱点は、黄色の物質に対しては効き目がないこと、リングのエネルギーはチャージしてから24時間で切れ、パワーバッテリーと接触させて再度エネルギーをチャージする必要があることの二つ。ただし、24時間以内ならば、リングのエネルギーは使用者の意志力が続く限り無尽蔵に引き出すことができる。

スーパーマンに恨みを持つヴィランであるハンク・ヘンショウと異星人モングルによって生まれ故郷のコーストシティを破壊されてしまったハルは、パワーリングの力を使ってコーストシティとそこに住む愛する人々を甦らせようとする。しかしガーディアンズは、ハルが私利私欲のためパワーリングの力を使ったと判断し、彼を更迭しようとした。

この処置に納得できないハルは、惑星オアへ赴き、セントラル・パワーバッテリーを奪取しようとする。ガーディアンズは、他のグリーンランタン・コァを差し向けてハルを止めようとするが、狂気に突き動かされたハルにかなうものは無く、次々と倒されてパワーリングを奪われていく。最後の手段として幽閉から解放された宿敵シネストロとの決戦にも勝利したハルは、ついにセントラル・パワーバッテリーを掌握し、狂気のグリーンランタン・生きたパワーリングこと魔人パララックス(Parallax)へと変貌する。パララックスがセントラル・パワーバッテリーのエネルギーを吸収しつくしたことによって、ガーディアンズは全滅する。唯一、生き残ったのは、ガンセット(Ganthet)というガーディアンだけだった(『エメラルド・トワイライト』(Emerald Twilight)事件)。

その後パララックスは、『クライシス』(Crisis)事件で生じた時空エネルギーを用いて、「すべての悪と不条理を消すため、宇宙をゼロから作り直す」ことを画策。時空魔人エクスタントを操り、悲劇の原因となった時間をリセットしようとして『ゼロ・アワー』事件を引き起こす。

しかし、恒星を喰らうガス状宇宙怪獣サンイーターが太陽系に襲来した『ファイナルナイト』(Final Night)事件で、自らの命と引き換えにサンイーターを倒して息絶える。

いったん死亡したハルだが、『デイ・オブ・ジャッジメント』(Day of Judgment)事件をきっかけに、復讐の精霊スペクター(Spectre)と合一して復活。新たなスペクターとして現世を守護していた。

実はセントラルバッテリーの中には太古より、「パララックス」という超古代の(この宇宙に知性体が誕生した瞬間に生まれた)怪物が、ガーディアンたちによって封印されていた。パララックスは“恐怖”を具現化した怪物であり、黄色で象徴されていた。このため、セントラルバッテリーに黄色の不純物が紛れ込むようになり、グリーンランタンの力は黄色には効かないという弱点が発生したようである。

グリーンランタンは定期的にセントラルバッテリーからエネルギーをチャージするが、その接触を通して目覚めたパララックスはグリーンランタンの心と接触をもつ方法を見出し、最強の戦士であるハルに徐々に恐怖を植えつけていった。

先述の『エメラルド・トワイライト』事件においてのハルの狂乱もここに一因があり、更にセントラルバッテリーを自らに取り込むことで、その中のパララックスまでもを自身に取り込むこととなったハルは、魔人パララックスとなったのである。

スペクターはこれらの事実を知った上で、ハルの中のパララックスを消滅させることを目的として、ハルを宿主として選び合体したのだが、逆にパララックスに乗っ取られてしまう。

こうして復活を遂げた魔人パララックスは、ガンセット、ガイ・ガードナー(四代目グリーンランタン)、ジョン・スチュアート(三代目グリーンランタン)ら歴代のグリーンランタンや地球の他のヒーローたちと激闘を繰り広げるが、彼らを圧倒する。

その最中、魔人パララックスに異変が起こり、パララックス(本来の姿である黄色い怪物の姿)、ハル、そしてスペクターの3体に分離してしまう。

そしてハルの魂は、カイル・ライナー(五代目グリーンランタン)が宇宙の果てにある第3599区の惑星から持ち帰った魔人パララックスの亡骸と融合し、グリーンランタンとして復活する。

ハル、カイル、ジョン、ガイ、キロウォグの5人のグリーンランタンは力を合わせて怪物パララックスに立ち向かい、ついにパララックスを再びセントラルバッテリーに封印するのであった(「green lantern:Rebirth」事件)。

以降、スペクターはハルと分離したままとなり、ハルはグリーンランタンとしての状態を継続している。

ちなみに現在、彼の復活などにより二代目から五代目までとセクター2814には4人(コァの一員ではないが初代を含めると5人)ものグリーンランタンがいる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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