グリーンゴブリン
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アース616のピーター・パーカー/スパイダーマン(ピーター1)との初戦でダメージを負ったスーツを継接ぎ改修したもの。胸部、両肩、両二の腕、両大腿部、両膝、両脛にはプロテクターを取り付け、左ガントレットには3つの弾丸と格納式ダブルブレードを、右手ガントレットには2つの弾薬を装備し、左腰のパンプキン・ボム収納用のサッチェルバッグと右腰のポーチが付属するベルトなどが追加され、ヘルメットの代わりに前述のフード周りとゴーグルをあてがうようになった。
パンプキン・ボム(Pumpkin bombs)
ジャック・オー・ランタンを模した、メタリックオレンジの外装と緑色の発光が特徴の手投弾。グリーン・ゴブリンのメインウェポンとして駆使され、高い破壊力を誇る爆弾や、浴びた人間を瞬時に白骨化させる光を放つ
閃光手榴弾、コウモリを模した回転4枚刃の追尾機能付き手裏剣“レイザーバット(Razor Bat)”の3種類が存在し、各々ボタンを押して起動させ投げ込むことで外装が分解して効果を発揮する。
ゴブリン・グライダー(Goblin Glider)
オズコープが開発したコウモリ型の戦闘用小型航空機。後部と両翼裏側のエンジン噴射によりパイロット一人を直立させた状態で搭乗させ、両翼の角度を変えることで空中を高速で飛び回れる優れた安定性や水平滑降、遠隔操作も可能など高い基本性能を有し、
小型ミサイル発射機と両翼付け根の2連装マシンガン、機首から伸長する2本のエッジで武装している。機首のコウモリの両目に見立てたパーツは、パンプキン・ボムの格納スペースとなっている。グリーン・ゴブリンの移動手段兼武器として運用され、ピーター/スパイダーマンとの初戦では、彼によって中央部に穴を開けられ、内部コードを引き抜かれたことで故障したが、後に修復されて再びゴブリンが使用したが、彼の最期のきっかけを生んでしまう。アース616に転移した際には、ハイウェイ爆破後に一時的に戻ったノーマンによって路地裏にシートを被せて隠されたが、ゴブリンの再表出後に遠隔操作されてメイ・パーカーに体当たり攻撃を見舞い、絶命に至らせた。そしてスーツと同様にアップグレードされ、両翼の縁は機体を回転させることでオクタビアスの人工アームも切断できるほどの切れ味を誇るようになったが、ピーター1が逆利用したパンプキン・ボムの爆風で撃墜され、一時は彼にゴブリンを殺害するための凶器として用いられる。

なお、アース616に転移したゴブリンが、ツールを修復・調達した方法は不明。
各作品における描写
スパイダーマン
本作でシリーズ初登場。プライベートでハリーに父子として接し、ピーターとも交流を持ち始めていたノーマンだが、仕事においてはライバル企業の“クエスト社”との競争や重役たちに追い詰められていた事でストレスを抱えていた。そんな中、軍から「あと2週間以内に軍に提供する予定の身体能力増強薬が人体実験に成功しなければ、研究資金を打ち切り、クエスト社に全額支給する。」という圧力をかけられてしまい、会社を守る為に焦った彼は実験用の吸引式の身体能力増強薬を自ら実験台として服用。その結果、一時仮死状態となった末に、肉体強化に成功したものの、薬の副作用により誕生したグリーン・ゴブリンの人格に意識と肉体を乗っ取られ、実験に協力したストローム博士を殺害してしまい、オズコープで開発中だった戦闘用スーツとグライダーを盗み出した。翌朝、邸宅で目覚めたノーマンは昨夜の一件を知らされて驚くが、会社の業績の回復の一環としてクエスト社の実験場のスペーススーツ破壊と契約を打ち切った将軍の爆殺、CEOを解雇されるとオズコープ社調和の祭典で自分を解雇した会社の役員の殺害、更には罪もない一般人や子どもにも手を出し始めたりと、ゴブリンの人格がノーマンの意思を無視して彼の私利私欲を満たそうとするばかりか無差別に人々を襲い、街を恐怖と混乱に陥れた。ゴブリンはそこへスパイダーマンとして現れたピーターに挑み苦しめるが、グライダーを故障され、捨て台詞を吐きながら退散することになった。後日ゴブリンは、自らの悪事を阻止しようとするスパイダーマンの居場所を求めてジェイムソンも襲撃し、スパイダーマン本人が現れると彼を捕獲して、「街のために戦っても嫌われる」などと揺さぶりつつ、「仲間にならないか?」と持ち掛けて立ち去り、数日後に自ら引き起こした火災現場のマンションで彼を誘き寄せるが、断られて逆上・反撃しつつも撤退。その直後にノーマンは、招かれたパーティーでスパイダーマンの正体がピーターであることに気付くと、ゴブリンから「死んでしまいたいと思う程の苦しみをピーターに与えろ。」と脅迫されるが、「そんな事出来ない。」と反対した。しかし結局、ゴブリンが再び肉体を乗っ取って、彼の叔母であるメイ・パーカーを襲い、更にはハリーからピーターが幼馴染であるMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)に恋していると知らされるや、スパイダーマン=ピーターに連絡し、ジョージ・ワシントン・ブリッジに駆け付けた彼に、人質にしたMJと、偶然近くを運行していたゴンドラの乗客達のどちらかを救うかの二者択一を迫り、その両方を救おうとするピーターに攻撃を仕掛けるも、スパイダーマンに味方するニューヨーク市民の妨害に遭い、失敗に終わる。その後、ピーターとの決闘に突入すると、ほぼ一方的に叩きのめしたことで調子に乗り、煽り続けるが、その時の発言でピーターを本気で怒らせ、形勢を大きく逆転されてしまった。それでもピーターに自身の正体を明かしてノーマンの人格に戻ったフリをして油断させ、グライダーを使った騙し討ちを仕掛けようとするが、直前でピーターが騙し討ちを察知・回避した事で、自らがその餌食となってしまう。そして最期の最後で、本当にノーマンとしての自我を取り戻すと、ピーターに「ハリーには言うな。」と伝え残して絶命する。ノーマンの遺体は、スパイダーマンによってオズボーン邸に運び込まれるが、その様子を目撃したハリーに「スパイダーマンが父を殺した」という誤解を与えてしまうこととなった。
スパイダーマン2
本作では、物語ラストにおいてオズボーン邸の鏡にゴブリンの人格で亡霊として現れ、ハリーにピーターへの復讐を唆すがそれを拒まれる。しかしハリーは、所持していた剣を鏡に向かって投げると鏡の向こう側に生前のゴブリンが使っていた武器庫を見つける。
スパイダーマン3
前作と同様、鏡の中にゴブリンの亡霊として現れ、ピーターとの戦闘に敗れ、記憶喪失になった息子の記憶とピーター/スパイダーマンへの復讐心も蘇らせた。そして以前ノーマンに語ったように、ハリーに対してピーターの心を攻撃しろと命じた。
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
本作においては、ピーターの正体がスパイダーマンだと気づいた後のノーマン/ゴブリンがアース616に転移して来る形で登場する[注釈 1]。持ち前の能力全般や、アーマーとグライダー、パンプキン・ボムなどの装備の数々は健在で、「おばさん(メイ)の言うなりだよなぁ、彼女の美しい人助け精神に縛られてる。」・「お前は世間から一体何者なのかと迫られて、自分の人生を選べずに迷ってる。」・「人助けってのはかえって仇になるもんだ。」などと、ピーター1に罵言を幾度となく吹き込んで、心身共に大きく苦しめるメインヴィランとして描写される。アース616に到着したゴブリンは、ニューヨークのアレクサンダー・ハミルトン橋での騒動に介入して、辺り一帯を爆破し、その場に居合わせたピーター1とドクター・オクトパスに迫るが、2人がスティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジに連れ去られると、路地裏にてノーマンの人格に一時的に戻った。それから邸宅に別人が住んでいたことや、オズコープとハリーが存在しないこと、時代の違いなどから別の世界に来てしまったことを察し、“F.E.A.S.T.”の看板を目にして出会ったメイとピーター1に自分が二重人格である事を明かし、助けを求める。そして、ピーター1に連れられてストレンジが用意した地下室へ赴いたことで、彼のガールフレンドのMJ(ミシェル・ジョーンズ)や親友のネッド・リーズと出会い、加えて自身と同じアース96283から来たオクトパスやフリント・マルコ/サンドマン、別の世界から来たカート・コナーズ/リザードマックス・ディロン/エレクトロとも邂逅すると、ストレンジに牢へ閉じ込められる。


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