グランドコモロ島
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気候はサバナ気候に属し、明確に雨季と乾季にわかれるものの、降水量は非常に多く、年間降水量はモロニで約2800mmであり[4]、カルタラ山の一部では8700mmにまで達する[5]Grande Comore Harbor Bay.
歴史

グランドコモロ島は複数の君主が存在し抗争を繰り返していたが、19世紀末にこの抗争に乗じる形でフランスが勢力を拡大し、他島と同様に支配下におさめた。1958年にはそれまでマヨット島ザウジに置かれていたコモロ植民地の首都をグランドコモロ島のモロニに移転することが議決され、1960年には遷都が開始された[6]。1974年に行われた独立に対する国民投票では独立賛成派が多数を占め[7]、これを受けてグランドコモロ島は1975年に独立したコモロ国の一部となり、モロニに同国の首都が置かれた。

独立後、首都のあるグランドコモロ島に開発が偏っているとの不満が他2島にはくすぶっており、さらに1996年大統領に就任したモハメド・タキが出身であるグランドコモロ島優遇政策をとったことが、1997年のアンジュアン島及びモヘリ島の独立宣言ならびにフランスへの再植民地化嘆願の一因となった[8]。これを受け、2001年には国号変更とともに3島から輪番制で大統領が選出されることとなった[9]
生活

グランドコモロ島の空港はモロニ北郊のハハヤにあるプリンス・サイード・イブラヒーム国際空港であり、他2島への国内便のほか、国際線も発着している[10]。主要港はモロニ港であるが、目立った改修が行われておらず、大型船の接岸は不可能である[11]

住民はコモロ人、日常語はコモロ語、宗教はイスラム教スンニ派がほとんどを占める。
脚注^ 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』p.196、朝倉書店 ISBN 4254166621
^ https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_report/2005y.pdf 「2005年12月 平成17年12月 地震・火山月報(防災編) - 気象庁」2019年10月18日閲覧
^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著 花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社 2001年8月10日 ISBN 978-4560058428 p20-22
^ 「データブック オブ・ザ・ワールド 2016年版 世界各国要覧と最新統計」p272 二宮書店 平成28年1月10日発行
^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著 花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社 2001年8月10日 ISBN 978-4560058428 p12
^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著、花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社、2001年8月10日、ISBN 978-4560058428 p81-82
^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著、花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社、2001年8月10日、ISBN 978-4560058428 p62
^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著 花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社 2001年8月10日 ISBN 978-4560058428 p177-178
^ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/comoros/data.html 「コモロ基礎データ」日本国外務省 令和元年9月9日 2019年10月13日閲覧
^ 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』p.197、朝倉書店 ISBN 4254166621
^ https://dlca.logcluster.org/display/public/DLCA/2.1.1+Comoros+Port+of+Moroni 「Comoros Port of Moroni」Logistics Capacity Assessment 2016/04/25 2019年10月17日閲覧

関連項目

コモロの行政区画











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