グッドナイト&グッドラック
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ジョセフ・マッカーシー上院議員が中心になって推し進める赤狩り(「マッカーシズム」)が吹き荒れるなか、法的な手続きを無視して「共産主義者」の排除を推し進めようとするだけでなく、自分の意にそぐわないものを「共産主義者」と決めつけ攻撃するマッカーシーの手法に対して疑問をもつ良識的なアメリカ人も多かったが、誰もが自分自身が標的にされることを恐れ、マッカーシーの手法を表面だって批判する者はいなかった。

しかしそのような風潮の中で、エドワード・R・マローとそのスタッフ達は、マロー自らがホストを務める「See it Now」の番組中で、ミシガン州空軍予備役のマイロ・ラドゥロヴィッチ中尉が、「父親と妹が共産主義者だという内部告発があった」というだけの理由で、空軍からの除隊勧告を受けたことに対し異議を申し立てる。さらに次々とマッカーシー上院議員を批判する材料を取り上げる一同に対し、新聞記事もその姿勢に賛否両論を示す。政府やスポンサー、視聴率の問題など、経営者側は政治的・時事的な番組制作に懸念を持つが、番組は1954年のマッカーシー上院議員に対する議会の譴責決議採択の引き金となった。

最後は再び1958年に場面が戻る。後々まで語り継がれる有名なスピーチを、マローはテレビを配線と真空管の詰まった箱にしてはいけないと結び、グッドナイト&グッドラック、でスピーチを終える。
キャストエドワード・R・マロー

※()は日本語吹き替え

エドワード・R・マロー - デヴィッド・ストラザーン小林清志

フレッド・フレンドリー - ジョージ・クルーニー小山力也

ジョー・ワーシュバ - ロバート・ダウニー・Jr宮内敦士

シャーリー・ワーシュバ - パトリシア・クラークソン林佳代子

ウィリアム・ペイリー - フランク・ランジェラ村松康雄

シグ・ミッケルソン - ジェフ・ダニエルズ谷昌樹

ドン・ホレンベック - レイ・ワイズ石波義人

ナタリー - アレックス・ボースタイン

本人 - ジョセフ・マッカーシー(アーカイブ出演)(土師孝也

参考文献^ a b “Good Night, and Good Luck. (2005)”. Box Office Mojo. 2011年5月29日閲覧。

関連項目

マッカーシズム

真実の瞬間 (1991年の映画)

外部リンク

公式ウェブサイト
(英語)

グッドナイト&グッドラック - allcinema

グッドナイト&グッドラック - KINENOTE

Good Night, and Good Luck. - オールムービー(英語)

Good Night, and Good Luck. - IMDb(英語)











ジョージ・クルーニー監督作品


コンフェッション (2002)

グッドナイト&グッドラック (2005)

かけひきは、恋のはじまり (2008)

スーパー・チューズデー ?正義を売った日? (2011)

ミケランジェロ・プロジェクト (2014)

サバービコン 仮面を被った街 (2017)

ミッドナイト・スカイ (2020)

僕を育ててくれたテンダー・バー (2021)

カテゴリ










ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 作品賞

1932-1940年

仮面の米国(1932)

トパーズ(1933)

或る夜の出来事(1934)

男の敵(1935)

オペラハット(1936)

夜は必ず来る(1937)

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怒りの葡萄(1940)

1941-1960年

市民ケーン(1941)

軍旗の下に(1942)

牛泥棒(1943)

孤独な心(1944)

The True Glory(1945)

ヘンリィ五世(1946)

殺人狂時代(1947)

戦火のかなた(1948)

自転車泥棒(1949)

サンセット大通り(1950)

陽のあたる場所(1951)

静かなる男(1952)

ジュリアス・シーザー(1953)

波止場(1954)

マーティ(1955)

八十日間世界一周(1956)

戦場にかける橋(1957)

老人と海(1958)

尼僧物語(1959)

息子と恋人(1960)

1961-1980年

Question 7(1961)

史上最大の作戦(1962)

トム・ジョーンズの華麗な冒険(1963)

ベケット(1964)

The Eleanor Roosevelt Story(1965)

わが命つきるとも(1966)

遥か群衆を離れて(1967)

栄光の座(1968)

ひとりぼっちの青春(1969)

パットン大戦車軍団(1970)

マクベス(1971)

キャバレー(1972)

スティング(1973)

カンバセーション…盗聴…(1974)

バリー・リンドン & ナッシュビル(1975)


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