「エイジ・オブ・アポカリプス
(英語版)」の世界ではグウェン・ステイシーは死亡しておらず、マイティ・ソーとならなかったドナルド・ブレイクのボディガードをしている。スカーレット・ウィッチが創造したマグニートーが世界を支配する平行世界「ハウス・オブ・M」ではグウェンは死亡しなかった。彼女はピーター・パーカーと結婚し、息子を1人もうけていた。彼女は科学者、実業家、平和運動家であり、化学兵器開発者のノーマン・オズボーンとは敵対関係にあった。メリー・ジェーン・ワトソンは人気女優であり、スパイダーマンの伝記映画が製作された際には彼女がグウェン役を務めた。グウェンとその父のジョージは正史世界で自分たちが死亡していることが書かれたピーターの日記を読むが、彼らはそれが精神を病んだピーターの妄想であると考える[17]。
リミテッドシリーズ『Marvel Zombies Return』で登場した「アースZ」の世界のグウェンは友人のメリー・ジェーンやハリー・オズボーンと共にまだ大学生であった。ゾンビ化したスパイダーマンがこの世界を訪れ、シニスター・シックスを殺し始めるが、その後ゾンビ化した彼らによりグウェンたちは襲われ、死亡する[18]。 アルティメット・マーベルでは、『アルティメット スパイダーマン 「スパイダーグウェン」の世界ではピーター・パーカーではなく、グウェン・ステイシーがクモに噛まれてスーパーパワーを身に着けた結果、彼女がスパイダーウーマンとして活躍する姿が描かれている(「スパイダーグウェン」はあくまでも読者から見た呼称であり、劇中で名乗っているわけではない)。 初出は『エッジ・オブ・スパイダーバース』#2(2014年11月)。その後、単独のシリーズでも刊行された[21][22]。2018年刊行のクロスオーバー『スパイダーゲドン』の中で、彼女独自のヒーロー名として「ゴーストスパイダー」を名乗るようになった。
アルティメット・マーベル
スパイダーグウェン / ゴーストスパイダー
他のメディア
テレビ
1990年代のテレビアニメ『スパイダーマン』ではシリーズ最終回の「Farewell Spider-Man」で登場した。声優はメアリー・ケイ・バーグマンが担当。
『スペクタキュラー・スパイダーマン』ではほぼ全てのエピソードでグウェン・ステイシーが登場し、声優はレイシー・シャベールが担当。吹き替えは東條加那子が担当。シリーズでは彼女はピーター・パーカーの親友の1人である内気な少女で、後に恋愛感情を抱くが、交際に発展する前にシリーズは打ち切られた。
『アルティメット・スパイダーマン』では第4シーズン(シーズン4)からグウェン・ステイシー/スパイダーグウェンとして登場している。声優はダヴ・キャメロンが担当。吹き替えは優希知冴が担当。マイルス・モラレス/スパイダーマン/キッド・アラクニッドの世界のスパイダーウーマン。クモのパワーはないため、マグネットブーツとデジタル・スパイダーセンスでスパイダーマンの能力を再現している。マイルスがいなくなっため彼に代わり街を守るためスパイダーウーマンとなった。マイルスの世界の初代スパイダーマン
映画
『スパイダーマン3』ではブライス・ダラス・ハワードがグウェン・ステイシーを演じた。吹き替えは小笠原亜里沙が担当。ピーターと同じくカート・コナーズ博士の量子力学のクラスに出席する学生である彼女は、ピーター・パーカーの新しい恋人候補であり、メリー・ジェーン・ワトソンの潜在的なライバルであった。グウェンはクレーンの事故によって破壊されたビルから落下しているところをスパイダーマンから助け出される。彼女は『スパイダーマン』と同じように逆さ吊りのスパイダーマンとキスをし、結果、メリー・ジェーンを怒らせることとなった。彼女はまたエディ・ブロックJr.(エドワード・チャールズ・アラン・ブロックJr.)/ヴェノムと友人であり、写真のモデルにもなったが、シンビオートの影響を受けたピーターが彼女を奪うと関係は終了した。ピーターはメリー・ジェーンが働くジャズクラブでグウェンと踊るが、ピーターがメリー・ジェーンの嫉妬心を煽るためにそうしたことを理解するとグウェンは彼女に謝罪し、その場から去った。
『アメイジング・スパイダーマン』ではエマ・ストーンがグウェン・ステイシーを演じ、ピーター・パーカー(スパイダーマン)の恋人として登場した。吹き替えは本名陽子が担当。学校一の秀才であり、オズコープのカート=コナーズ博士の研究所でインターンの助手として働いていた。警官の父ジョージと3人の弟がいる。ピーターと恋愛関係になった直後にスパイダーマンの正体を知らされ、より関係を深めていった。科学者としても優れた才能の持ち主であり、怪人リザードと化して狂気に駆られたコナーズが散布しようとした血清の解毒剤を的確に調合し、スパイダーマンだけでなくニューヨーク中の市民を救う事となった。その際、スパイダーマンと共闘した父のジョージをリザードに殺されてしまい、「グウェンを巻き込むな」というジョージの遺志を汲んだピーターと疎遠になるも、グウェンが真相を知った後はすぐに関係を修復している。
『アメイジング・スパイダーマン2』でも引き続きエマ・ストーンがグウェン・ステイシーを演じた。吹き替えは前作と同じ本名陽子が担当。前作から続いて恋愛関係にあったが、「グウェンを巻き込むな」というジョージの遺志から目を背けることに耐えられなくなったピーターと仲違いしてしまう。高校を卒業し、オックスフォード大学の奨学生に合格したグウェンは、ピーターとの関係を清算する為にもイングランド行きを決意。そこで自身の想いと向き合ったピーターと和解し、共にイングランドへ向かう事を決める。その直後に起こったエレクトロとの戦いではグウェン自ら戦いに赴き、エレクトロが停止させた発電設備を駆使してスパイダーマンと共にエレクトロを撃破。ニューヨークの街を大停電から救ったが、続けざまにスパイダーマンを逆恨みしてグリーンゴブリンへと変貌したハリー・オズボーン(グリーンゴブリン)の急襲を受け、スパイダーマンとグリーンゴブリンとの戦いに巻き込まれたグウェンは時計塔から落下して死亡する。この事件はピーターの心に深い傷を残し、ピーターがスパイダーマンとして再起するまで5ヶ月もの時間を要した。
アニメーション映画
『スパイダーマン:スパイダーバース』では、ヘイリー・スタインフェルドがグウェン・ステイシー/スパイダーグウェンの声を演じた。吹き替えは悠木碧が担当。主人公マイルズ・モラレス/スパイダーマン(Miles Morales)の世界で起きた異変のため、次元を越えてマイルズの世界に呼び寄せられる。自身の世界のピーターを救えなかったことから他者と親しくなるのを避けていたが、マイルズとの出会いによって少しずつ心が変化し、自身の世界に戻る際にはマイルズを友達と呼んでいる。
コンピュータゲーム
『The Amazing Spider-Man』でグウェン・ステイシーが登場し、カリ・ウォールグレンが声優を務めた。
『LEGO マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム』ではグウェン・ステイシーが初めて操作可能キャラクターとして登場し、カリ・ウォールグレンが声優を務めた。