クーデター
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鎮圧され失敗に終わった場合には、関与者への大規模な粛清が従来の政権によって行われることもある。
クーデターの歴史

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歴史上のクーデターは、政権内の有力者、もしくは軍隊などを掌握している人物によって行われることが多い。一方で最高権力者、あるいは君主などが行う「自主クーデター(英語版)」もしばしば存在する。ルイ・ナポレオン(ナポレオン3世)による1851年12月2日のクーデター第三共和制下の韓国で行われた十月維新ペルーアルベルト・フジモリ大統領のクーデター(アウトゴルペ)などがある。

自らがトップに立とうとする場合だけでなく、有力者を担いだ者または有力者を担ぐことを標榜する者が実行する場合もある。

中央集権化が著しい体制の下では中央政権のトップが入れ替わると地方勢力もそれに従う傾向が強いが、一方封建制など地方分権の強い体制では、中央政権のトップが入れ替わったとしても必ずしも地方勢力がそれに従うとは限らず、クーデターの効果も限定的なものになったり、地方勢力の反撃によってクーデターが失敗に追い込まれることもしばしば見られる。

近世に入ってからは多くの国で中央集権化が進んだためクーデターが容易になったが、近代工業化が進み大衆が豊かになり社会構造が複雑化すると、地方政府、政党官僚警察企業労働組合宗教団体利益団体報道機関、その他コミュニティーといった多岐にわたる権力集団をすべて軍事力で掌握することは非常に困難になり、一般に、先進工業社会ではクーデターが稀になってきている。しかし、一般大衆の子弟が高等教育を受けることが困難で、立身出世を望む者が軍に集中する構造の社会では今もクーデターが頻発する。

現代では、軍事力は国軍が排他的に掌握しているため、国家体制が未発達の国で傭兵[注釈 1]民兵[注釈 2]暴徒[注釈 3]過激派組織[注釈 4]が企てる以外は、国軍によるクーデターがほとんどである。軍の最高幹部が起こすものと中堅幹部が起こすものがあり、後者の方がより体制変革(革命)の意識が強いが、どちらも革命評議会、臨時救国政府等と名乗る軍事政権フンタ西: Junta。“評議会”)を作ることが多い。そうでなければ最高幹部が名目上退役し、軍の力を背景に利権と弾圧によって形式上は民政に移行したうえで大統領になるというものである。
主なクーデター

日本

乙巳の変大化の改新

昌泰の変

平治の乱

治承三年の政変

法住寺合戦

公暁による源実朝の暗殺

明応の政変

永禄の変

本能寺の変

王政復古の大号令

五・一五事件

二・二六事件(未遂)

宮城事件(未遂)

三無事件(未遂)

三島事件(未遂)

オウム真理教の国家転覆計画(未遂)

世界

オドアケルによる西ローマ帝国皇帝の廃位

玄武門の変

靖難の変

エカチェリーナ皇后によるピョートル3世の廃位

テルミドール9日のクーデター

ブリュメール18日のクーデター

甲申政変

カップ一揆

ローマ進軍

ミュンヘン一揆

ユゼフ・ピウスツキのクーデター

スペイン内戦

1953年のイランのクーデター

5・16軍事クーデター

1970年カンボジアクーデター

チリ・クーデター

バラクーダ作戦

23-F

ソ連8月クーデター

2014年タイ軍事クーデター

2021年ミャンマークーデター

2022年ドイツクーデター未遂事件

カウンター・クーデター

クーデター後に成立した政権に対して、更に行われるクーデターを指す。青年トルコ人革命後のオスマン帝国において行われた1909年のオスマン帝国カウンター・クーデター(英語版)や、インドネシア9月30日事件大韓民国における粛軍クーデターがこう呼ばれる。
比喩としてのクーデター

会社や団体の最高実力者の交代に使われることもある。合法だが慣例を無視したやり方で、急速、強引に進められる人事を指す。事前に周到に準備を進めた役員が、役員会取締役会でいきなり最高責任者の解任の緊急動議を提出し、根回しを受けていた他の役員も賛成して強引に交代させるなどはその典型的なものであり、武力は使わないものの、週刊誌タブロイドなどで比喩的にクーデターと呼ぶことがある。1982年に起こった三越岡田茂社長に対する解任劇(三越事件)、セイコーホールディングスで起きた、子会社和光の長年の放漫経営に端を発した2010年の役員解任劇、2013年川崎重工業で起きた三井造船との経営統合に端を発した長谷川聰社長などの解任劇等がその代表である。「お家騒動#現代の「お家騒動」」も参照
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 1975年8月のコモロクーデター。社会主義革命の側面も持つこのクーデターで、傭兵ボブ・ディナールは有名となった。
^ 1977年のセイシェル共和国クーデター
^ ザンジバル革命2021年アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件(未遂)
^ トリニダード・トバゴの1990年クーデター未遂事件


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