クロスオーバー_(音楽)
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さらに、コロシアムやソフト・マシーン、ニュー・クリアスらジャズとロックを融合したジャズ・ロックを生み出し、ロックにクラシック音楽を取り入れたエマーソン、レイク&パーマー[注 1]イエスなどのプログレッシブ・ロックが発展していった。

また、インエクセスらのファンクとロックを融合した「ファンク・ロック」も登場した。90年代のロック分野におけるクロスオーバーの一つの現象が、パンクとヘヴィメタルを融合したニルヴァーナ(ナーヴァーナ)らのグランジと呼ばれるジャンルである。

1990年代に停滞していたヘヴィメタルと、ヒップ・ホップファンクに代表される黒人音楽をクロスオーバーさせたジャンルで、ラップ・ロック、ラップメタルやファンクメタルなどのジャンルが生まれた。この動きは日本ではミクスチャー・ロックと呼ばれた。
クラシック音楽のクロスオーバー

クラシック音楽ポピュラー音楽がクロスオーバーしたサウンドは、クラシカル・クロスオーバーと呼ばれる場合がある。

最も著名な例としてはサラ・ブライトマンアンドレア・ボチェッリデュエットタイム・トゥ・セイ・グッバイ」(1996年)がある。この曲は全世界で2,500万枚以上を売り上げたとされ、このジャンルのスタンダードになった。グループで活動するイル・ディーヴォは男性歌手4人で成り立っており、ポップスとオペラの融合から彼ら自身はこの音楽の事を「ポペラ」と呼んでいる。音楽評論家の片桐卓也は、このジャンルの隆盛の背景として「クラシック界の中核を担う40、50歳代の音楽家は、若いころ、ごく自然にロックやポップスに親しんできた世代で、ポピュラー音楽を取り上げることに抵抗感のない人が多い」ことを挙げている[4]

日本でのクラシカル・クロスオーバーの歌手では、ソプラニスタの岡本知高[注 2]などの歌手が活動している。2005年に、本田美奈子.[注 3]のアルバム『アメイジング・グレイス』が日本人歌手によるクラシック・アルバムとしては初めてオリコンチャートトップ10入り(7位)を果たし[5]秋川雅史の「千の風になって」が2007年のオリコン年間シングルチャートで第1位となった[6]ことなどはその象徴的な出来事である。

また、ヴァイオリニストでシンガー・ソングライターのサラ・オレイン[注 4]も、クラシカル・クロスオーバーのジャンルでアルバム「セレステ」(2012年)を発表し、同アルバムは音楽配信で好調だった。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ELPのナット・ロッカーは、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」とロックを融合した曲だが、これはビー・バンブル&スティンガーが過去に発表した曲をカバーした可能性もある。
^ テレビのカラオケ・歌コンテスト番組で審査員としても登場した。
^ 白血病で死去した。
^ オーストラリア出身で、NHK・ETVの英会話番組や、民放FMのDJなどとしても出演した。

出典^http://www.allmusic.com/style/electric-jazz-ma0000012242
^http://www.billboard.com/music/deodato
^http://sound.jp/mr-win/Eric-Clapton-kaisetu.htm
^ ポップス? クラシック? 「クラシカル・クロスオーバー」 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
^ 本田美奈子.さん、驚異的なランクアップ!18年5ヵ月ぶりのTOP10入り! ニュース-ORICON STYLE-
^ 第40回オリコン年間ランキング2007発表 シングル年間1位「千の風になって」 ニュース-ORICON STYLE-

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