クロアチア
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

2023年1月1日にユーロ通貨を導入し[7][8]シェンゲン協定にも参加した[9]
政治バンの宮殿詳細は「クロアチアの政治(英語版)」を参照

1990年の憲法制定以来、クロアチアは民主主義を標榜している。1990年から2000年までは半大統領制、それ以降は議院内閣制を採用している。国家元首である共和国大統領は国民の直接選挙による選出で、任期は5年、2期までと定められている。

大統領は軍の最高司令官であり、議会の同意のもと首相を任命し、国家元首として外交政策に影響を及ぼすものの、主に儀礼的な役割を果たす[10]ザグレブの大統領宮殿の他、避暑地のブリユニ島フヴァル島に邸宅を所有している。

サボル (クロアチア議会)2001年まで二院制を取っていたが、上院(州議院)が廃止され、現在は一院制である。サボルの議員定数は100?160人の可変で比例代表制によって選出される。任期は4年。本会議は1月15日から7月15日までと9月15日から12月15日まで行われる。

2011年12月4日、議会(1院制、定数151)選挙が行われ、野党・社会民主党を中心とする中道左派連合の獲得議席数は78で、政権交代が確実となった。一方、与党・中道右派48議席にとどまり、大敗した。[11][12]

政府(ヴラダ)は副首相と14名の閣僚を率いる首相を首班とする。行政機関は予算案、法案の策定に責任を持ち、共和国の外交、内政を実行する。政府公邸はザグレブのen:Banski dvori(バンの宮殿、クロアチア社会主義共和国時代には大統領府)である。「クロアチア政府(英語版)」も参照
地理クロアチアの地図詳細は「クロアチアの地理」を参照

クロアチアの国土は大まかに

中央クロアチア

スラヴォニア地方

ダルマチア地方

イストリア

の4地方に分かれる。

ドゥブロヴニク地方は、ボスニア・ヘルツェゴビナネウムによって分離され、飛び地となっている。そのためユーゴスラビアからの独立後は本土とドゥブロヴニクの間の移動の際に同国の検問所を通過するため不便さがあったが、2022年に両地域の間に、長大橋「ペリェシャツ橋」が開通したことでこれらの地域が直接行き来できるようになった。
地方行政区分詳細は「クロアチアの地域区分」および「クロアチアの都市の一覧」を参照

クロアチアは20地方(?upanije, ?upanija - 単数形)と1直轄市(grad - 単数形)に分かれる。
経済首都ザグレブリエカ詳細は「クロアチアの経済(英語版)」を参照

IMFによると、2013年の名目GDPは約574億ドルであり、日本山口県とほぼ同じ経済規模である[13]。一人当たりの名目GDPは13,401ドルで、旧ユーゴスラビア諸国の中ではスロベニアに次いで2番目に高く、隣国ハンガリーを若干上回る。
鉱業

クロアチアの鉱業は同国の経済において補助的な役割しか果たしていない。原油(104万トン)と天然ガス(74千ジュール)は同国のエネルギー消費量の数%をまかなうに過ぎない。金属鉱物資源は産出せず、塩などが見られる程度である。
交通詳細は「クロアチアの交通(英語版)」を参照

陸路、航空路、水路交通(ならびに河川舟運)は次のように整備されている[14](クロアチアの交通はザグレブ中心なので、ザグレブ#交通に詳述されている)。
道路

国道には1号線(オーストリア国境?ザグレブ?スプリト)、3号線(ハンガリー国境?ザグレブ?リエカ)、8号線(リエカ?ザダル?スプリト?ドブロブニク?モンテネグロ国境)などがあり、高速道路はA1(ザグレブ?ザダル?スプリト?プロツェ、E71)、A2(オーストリア国境?ザグレブ、E59)、A3(スロベニア国境?ザグレブ?スラヴォンスキ・ブロド?セルビア国境、E70)、A4(ザグレブ?ハンガリー国境、E70=E65)などが近年急激に整備されてきた。[15] 都市間の移動には中長距離バスが利用されていて、便利である。市内の移動には、バス、路面電車(ザグレブなど)、タクシーなどが利用できる。「クロアチアの高速道路(英語版)」も参照
鉄道ザグレブ中央駅

ユーゴスラビア鉄道が解体されたあとのクロアチア鉄道国有鉄道)が運営している。主な路線にはザグレブ?ヴィンコヴツィ、ザグレブ?オシエク、ザグレブ?リエカ、ザグレブ?スプリトなどがあり、さらに隣国のオーストリア、スロベニア、ハンガリー、セルビアなどへの国際列車も多い。「クロアチアにおける鉄道路線の一覧(英語版)」も参照
航空路

クロアチア航空がある。空港はザグレブ(ザグレブ国際空港)、リエカ、スプリト、ドブロヴニクなどにあり、各社の航空機が発着している。「クロアチアの空港の一覧」も参照
水路

リエカ、ザダル、スプリトに大きな港があり、アドリア海ではヤドロリニヤやブルーライン・インターナショナル(英語版)(スプリト?アンコーナ)などの海運会社も活躍していて、アドリア海に面した有名観光都市(リエカ、ザダル、スプリト、ドブロヴニク、および諸島)へは各社の豪華客船の寄港も多い。ヴコヴァルドナウ川)、スラヴォンスキ・ブロドサヴァ川)などでは河川も利用されている。
国民詳細は「クロアチアの人口統計」を参照
民族

民族構成(クロアチア)

クロアチア人  90.4%
セルビア人  4.4%
ボシュニャク人  0.7%
その他  4.5%

住民は、クロアチア人が90.4%である。その他、セルビア人が4.36%、ボシュニャク人が0.7%などとなっている。クロアチアにおけるクロアチア人の割合はクロアチア紛争以降高くなっており、クロアチア紛争によってクロアチアに在住していたセルビア人の多くが難民としてクロアチア国外に退去したか、あるいは死亡した一方で、ボスニアからのクロアチア系難民が多く流入したものと見られている。民族浄化の最も成功した例といえる。
言語クロアチアのクロアチア語の方言の地図

言語はクロアチア語ラテン文字が公用語であり[注釈 4]、広く使われている (96%)。一部セルビア語を使うものもいる (1%) が、この二つは文字が違う(セルビア語はキリル文字とラテン文字を使用)程度でほとんど同じ言葉であり、その違いは日本語の共通語(東京地域)と大阪弁の間の違いよりも小さいといわれる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:105 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef