クルマエビ科の大型種はどれも重要な食用種となっている[3][4]。Litopenaeus vannamei 若い個体 飼料を食べている
コウライエビ Fenneropenaeus chinensis (Osbeck, 1765)
体長20cmほど。クルマエビに似るが体に模様はなく、尾だけが黒っぽい。黄海・渤海・東シナ海の朝鮮半島沿岸に分布し、秋から冬にかけて漁獲され、日本では冷凍・生鮮品ともほとんど輸入物である。クルマエビ科としては分布が狭いが、漁獲量は多く、安価なためクルマエビの代用として人気がある。「タイショウエビ」(大正海老)の別名でよく知られる。日本では大正時代から多く漁獲されるようになったが、当時は商品名が複数あったため、主な水産会社が協議して「タイショウエビ」の商品名となった。
フトミゾエビ Melicertus latisulcatus (Kishinouye, 1896)
体長15cmほど。クルマエビに似るが体に目立つ模様がない。生体は全身が淡黄色を帯びるため「シンチュウエビ」(真鍮海老)とも呼ばれる。東京湾以南の西太平洋とインド洋の沿岸域に分布する。日本本土では小型で数も少ないが、南西諸島では大型で数も多い。
ヨシエビ Metapenaeus ensis