クリティアス_(三十人僭主)
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クリティアスとアルキビアデスの所業は、ソクラテスが死刑となる原因となったと考えられている[1]。
著作
詩作や散文の断片が引用の形で75編伝えられており、そのうちの法律・宗教・道徳を否定した言葉やスパルタの国政を讃えたものは、クリティアスに反民主的な傾向があることをうかがわせる(Fr.88B6-9, 25 (DK))。
マルクス・トゥッリウス・キケロの『弁論家について』によると、当時クリティアスが書いた書物が残っており、その弁論術を褒め称えている(Cic.De Orat..ii.22)。
史料
プラトンの作品『カルミデス』、『プロタゴラス』、及び偽書の疑いのある『エリュクシアス』に対話者として登場する。また『ティマイオス』、『クリティアス』などにもクリティアスの名前が登場するが、これは祖父にあたるカライスクロスの父クリティアスと考えるのが妥当であるが、このクリティアスがカライスクロスの子クリティアスであるという考えも根強い。
アテナイの政局の混乱とクリティアスの所行を伝える史料としては、同時代人の目を通して描かれたトゥキュディデスの『戦史』、クセノポンの『ギリシア史』、『ソクラテスの思い出』がある。特にクセノポンは同じソクラテスの弟子として、厳しくクリティアスを弾劾している。このような考えは、ピロストラトスの『ソフィスト伝』でも受け継がれており、「あらゆる有名な人々の中で最悪な人物」と表現されている(Philostr.V.S.1.16)。然るにプラトンの作品では、そのような性格的欠点はうかがえない。
この他アリストテレスの『アテナイ人の国制』、シケリアのディオドロスの『歴史叢書』、プルタルコスの『対比列伝』の『アルキビアデス伝』、アテナイオスの『食卓の賢人たち』など、多数の史書・物語にクリティアスの所業、弁論が断片的に記述されている。
脚注^ G・W・F・ヘーゲル『哲学史講義U』河出文庫、2016年、P.192頁。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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