ヨーロッパ各国語では、「キリストの誕生」あるいは、"キリストの" にあたる部分を省略した「誕生」を指す言葉(転訛含む)で当祭を指す例がよく見られる。以下の表において「誕生」は、日本語におけるキリスト教用語の「降誕」と書き表す。
「クリスマス」にあたるヨーロッパ各国語言語表記由来発音
国際音声記号音声ファイル片仮名音写[* 1]
ギリシア語Χριστο?γενναキリストの降誕[x?i?stu?ena][* 2]フリストゥーイェナ
ラテン語Christi Natalis[?kristi na?ta?lis][* 3]クリスティ・ナターリス
アルメニア語????? ??????聖なる降誕[su?p? t?s??nund][* 4]スルプ・ツァヌンド
イタリア語Natale降誕[na?ta?le] 音声[ヘルプ/ファイル]ナターレ
フランス語Noel[n??l]ノエル
スペイン語Navidad[naβi?da(d)] 音声[ヘルプ/ファイル]ナビダー
([naβi?daθ][* 5])(ナビダース[* 5])
イベリアポルトガル語Natal[n??ta?]ナタ(ー)ル
ブラジルポルトガル語[na?taw]ナタ(ー)ウ
ロシア語Рождество[r??d??st?vo] 音声[ヘルプ/ファイル]ラジュディストヴォー
グルジア語????[??ba]ショバ
ポーランド語Bo?e Narodzenie神の降誕[?b??? ?n?ar??d?z????] 音声[ヘルプ/ファイル]ボージェ・ナロゼーニャ
英語Christmasキリストのミサ[?kr?sm?s] 音声[ヘルプ/ファイル]クリスマス
オランダ語Kerstmis[?k?rs(t)m?s] 音声[ヘルプ/ファイル]ケルストゥミス
ドイツ語Weihnachten聖夜[* 6][?va??naxt?n] 音声[ヘルプ/ファイル]ヴァイナハテン
デンマーク語Jul冬至祭
(ユール)[ju?l]ユール
ノルウェー語Jul[j??l] 音声[ヘルプ/ファイル]ユール
スウェーデン語Jul[j??l] 音声[ヘルプ/ファイル]ユール
フィンランド語Joulu[jou?lu]ヨウル
^ 太字はアクセント位置を表す。
^ 中世?現代ギリシア語読み。古代ギリシア語では「クリーストーゲンナ」(Χρ?στο?γ?νν? [k?ri?s.to?.?en.na])。
^ 教会ラテン語読み。古典ラテン語では「クリースティー・ナーターリス」(Chr?st? N?t?lis [?k?ri?sti? na??ta?lis])。
^ 東アルメニア語読み。西アルメニア語では「スルプ・ザヌント」([su?p? d?z??nunt?])。
^ a b マドリード首都圏での発音。
^ 複数形であることに注意。つまり、クリスマス・イヴからエピファニーにかけての「降誕“節”」を指す意味もある。
東方教会では、ローマ・カトリック教会に由来する「Mass」という語[注 14]を含む「Christmas」という語を避けて、英語では「Nativity」[注 15]という語が用いられる[58][59][60]。
略記詳細は「Xmas」を参照
英語「Christmas」を略記する際には、「キリスト」の語源であるギリシア語: Χριστ??[61](Khristos)の頭文字である「Χ」(希:ケー、キー、ヒー、英:カイ)、または、それと形が同じラテン文字「X」(羅:イクス、英:エックス)を「Christ」の省略形として用いている。
そのような例は、中英語では「Χρ?es masse」が見られる[57]。また、現代の英語圏では「Xmas」や「X-mas」が頻繁に見られる(これらはスタイルガイドでは推奨されていないとされる[62])。
他に、アポストロフィーを付けた「X'mas」[63]、Christ の末字 "t" を添えた「Xtmas」[64]や「Xtmas」、Χριστ?? の頭二文字をラテン文字に置き換えた「Xpmas」などもある。
かつて日本ではアポストロフィーを用いた「X'mas」「X'Mas」の表記が和製英語とする俗説[65]や、アポストロフィーを付するのは誤りとする説、現在はアジア圏でのみの使用とする説などがあった。「Engrish」の代表との誤解もある[66][67]。しかし、歴史的に和製英語でないことは、19世紀の書籍でも確認できる[68]。