TOS以降は長らく映像に登場する機会はなく、小説やファンジンなどの媒体で扱われるのみであった。しかし、新たな時間軸ケルヴィン・タイムラインに設定された映画版の新シリーズが2009年から始まり、ブルース・グリーンウッド演じるキャラクターとして久々に再登場を果たす。作品内では若きカーク青年を宇宙艦隊にスカウトする後見人として描かれているが、続編の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』で殉職する。 2019年配信の『スター・トレック:ディスカバリー』(DIS)の第2シーズン、「歪んだ楽園」から3年後のパイク船長が登場。U.S.S.エンタープライズの修復中、U.S.S.ディスカバリーの臨時船長を務める。過去作では断片的だったパイク船長の人物像が大きく補完されることとなった。本作で演じたアンソン・マウントは人気を集め、同年配信の『スタートレック:ショートトレック』の第2シーズンにおいても同役を続投し、さらには『ディスカバリー』のスピンオフとなる『スタートレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』で同役を務める[4][5]。 いずれのシリーズにおいても、「U.S.S.エンタープライズNCC-1701のカーク船長の前任の船長」という立場は共通している。ただし『まんが宇宙大作戦』(TAS)にてロバート・エイプリル
ディスカバリー、ストレンジ・ニュー・ワールド
人物像のぶれ
各々の登場作品から自身の生い立ちを窺い知ることが出来、出身は現在でいうところのカリフォルニア州モハヴェ
(英語版)で、父親は科学教師である[7]。また、モハヴェの実家ではかつて2頭の馬(タンゴとメアリー・ルー)を飼育していたこともあり、少年時代から乗馬に親しんでいる[7]。艦隊士官になった切っ掛けはアレクサンダー・マーカスからのスカウトによるもので、艦隊アカデミー在学中は(天体物理学以外の)全教科で優秀な成績を収め[7]、卒業後すぐにテストパイロットの任務に就いている[7]。年齢は不詳。TOSではカークと同世代だと語られている。[注 5]一方でリブート版劇場版では20歳ほどのカーク士官候補生に対しすでに50歳程度の壮年であり、カークとは親子ほど年が離れている。SNWでは35?40歳ほどと思われ、20代カーク大尉よりひとまわりほど年長に描かれる。
劇中描写
ドラマシリーズ(プライム・タイムライン)詳細は「プライム・タイムライン」を参照
作品中での具体的な描写はないものの、U.S.S.エンタープライズの船長に就任したのは2250年から2251年までの何れかの期間とされ、ジェームス・T・カークに指揮権を委譲するまでに、5年間の宇宙探査任務を2度行うと公式には設定付けられている[9][10]。最終階級は先任大佐(英語版)。
歪んだ楽園「en:The Cage (Star Trek: The Original Series)」も参照
2254年、U.S.S.エンタープライズはヴェガ・コロニー[11]へ向かう途中、タロス4号星[12]からの救難信号を受信する。