クリストファー・パイク
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ジェフリー・ハンター(日本語吹替:中田浩二 / 山野井仁[注 18])- 『宇宙大作戦』のパイロット版「歪んだ楽園」(1965)に主演。

原作者のジーン・ロッデンベリーが抱いたキャラクターのイメージに近い[31]ということで、数ある候補の中から選ばれた。製作当初はハンターも出演に意欲的で[32]、作品の連続ドラマ化が決定された後も主役として起用される予定であったが、パイロット版の完成直後から出演への難色を次第に強め、最終的には降板を選んでいる。その理由として、ハンターは本来映画俳優のキャリアを目指しており[33]、テレビシリーズの出演により長期に渡るスケジュールの拘束を嫌った[34]ためとされている。ただし、当時のスタッフや共演者からの証言によれば[35]、それはあくまで表向きの理由であり、実際はハンターの妻[36]が製作に深く介入してきたことが原因だとされる[37][38]。パイロット版の試写を見た夫人がその内容に嫌悪感を抱き[39]、夫のキャリアを守るべく出演はさせないと抗議し[40]、ハンターも夫人に応じて態度を硬化させたため[39]、ロッデンベリーら製作スタッフは、脚本の手直しやギャランティーの増額等を申し出て出演の慰留を図ったものの[41]、結局交渉は頓挫し止むなく解雇を決断したという[35][41]



ショーン・ケニー(英語版) - 『宇宙大作戦』「タロス星の幻怪人」(1966年)に出演。

舞台出演中にタレントエージェントからスカウトを受け[42]、後にロッデンベリーとの面談を経てパイク役に抜擢された[43]。前任のハンターに容姿がよく似ていたというのが主な理由であった[44] 。面談の際に、被爆した障害者という特異なキャラクターであること、そのためにセリフは一切なく座った姿勢のままでいること、特殊メイクを施すために表情を変えられない等の条件を告げられたが[45]、当時駆け出しの俳優だったケニーにとってテレビ出演は大きなチャンスでもあったため、それら条件に面食らいつつも当然のごとく受け入れたという[46]。撮影中は、準備に時間を要するため早々にスタジオ入りし[注 19]電動車椅子に待機しながら日々の拘束時間は10時間以上に及んだ[注 20][46]。また、分厚いメイクによって喋ることもままならず、食事は流動食のみで済ませていたため体重がかなり減ったという[46]。しかし、そんな不自由さを強いられつつも撮影自体は楽しかったとケニーは回想しており、スタッフの働きぶりや休憩中に交わす俳優たちの会話をつぶさに観察出来たことは[43]むしろいい経験になったと語っている[48]。辛抱強く役を演じきったケニーに対してロッデンベリーは敬意を表し[44]、後にブリッジクルーの一人であるデポール大尉[49]の役を与えている[43][注 21]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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