クリストファー・パイク
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2019年配信の『スター・トレック:ディスカバリー』(DIS)の第2シーズン、「歪んだ楽園」から3年後のパイク船長が登場。U.S.S.エンタープライズの修復中、U.S.S.ディスカバリーの臨時船長を務める。過去作では断片的だったパイク船長の人物像が大きく補完されることとなった。本作で演じたアンソン・マウントは人気を集め、同年配信の『スタートレック:ショートトレック』の第2シーズンにおいても同役を続投し、さらには『ディスカバリー』のスピンオフとなる『スタートレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』で同役を務める[4][5]
人物像のぶれ

いずれのシリーズにおいても、「U.S.S.エンタープライズNCC-1701のカーク船長の前任の船長」という立場は共通している。ただし『まんが宇宙大作戦』(TAS)にてロバート・エイプリル(英語版)提督の登場により、パイクは2代目に位置付けられた。エイプリル提督はSNWにも登場する。一方、リブート版ではエイプリルの登場がないことからエンタープライズの初代船長となっている[注 4]

各々の登場作品から自身の生い立ちを窺い知ることが出来、出身は現在でいうところのカリフォルニア州モハヴェ(英語版)で、父親は科学教師である[7]。また、モハヴェの実家ではかつて2頭の馬(タンゴとメアリー・ルー)を飼育していたこともあり、少年時代から乗馬に親しんでいる[7]。艦隊士官になった切っ掛けはアレクサンダー・マーカスからのスカウトによるもので、艦隊アカデミー在学中は(天体物理学以外の)全教科で優秀な成績を収め[7]、卒業後すぐにテストパイロットの任務に就いている[7]

年齢は不詳。TOSではカークと同世代だと語られている。[注 5]一方でリブート版劇場版では20歳ほどのカーク士官候補生に対しすでに50歳程度の壮年であり、カークとは親子ほど年が離れている。SNWでは35?40歳ほどと思われ、20代カーク大尉よりひとまわりほど年長に描かれる。
劇中描写
ドラマシリーズ(プライム・タイムライン)詳細は「プライム・タイムライン」を参照

作品中での具体的な描写はないものの、U.S.S.エンタープライズの船長に就任したのは2250年から2251年までの何れかの期間とされ、ジェームス・T・カークに指揮権を委譲するまでに、5年間の宇宙探査任務を2度行うと公式には設定付けられている[9][10]。最終階級は先任大佐(英語版)。
歪んだ楽園「en:The Cage (Star Trek: The Original Series)」も参照

2254年、U.S.S.エンタープライズはヴェガ・コロニー[11]へ向かう途中、タロス4号星[12]からの救難信号を受信する。しかし生存者の確認が得られなかったため、指揮官のパイクはその信号を無視し、負傷者の治療を優先させるべくコロニーへの進路維持を命じる。その2週間前、上陸したライジェル7号星で原住民(ケイラー人[13])の襲撃に遭い、上陸班のうち3人が死亡、7人が負傷するという事態が生じたためである。パイクはライジェル事件の責任を重く受け止め、フィリップ・ボイス医療主任[14]との会話の際には艦隊からの引退を仄めかし、指揮官としての自信を失いつつある旨を語っている。

救難信号から生存者の確認が取れたとの報告を受け、パイクは進路変更を命じる。発信元は18年前に消息を絶った地球の測量船S.S.コロンビア[15]と判明し、上陸班を組んでタロス4号星へ転送降下する。上陸班一行は、キャンプ生活を続けながら生存していた乗員たちと遭遇し、救出の歓迎を受けるが、その生存者の一人にヴィーナという若い女性がおり、パイクはその美貌に魅せられる。

ヴィーナに促されて岩山の一角に来たパイクは、地底から現れたタロス人によって不意に拉致され、動物園のごとき施設に監禁されてしまう。肥大した頭部を持つタロス人と対峙したパイクは、彼らがテレパシー能力に長け、救難信号もヴィーナ以外の生存者も、エンタープライズを誘い込むための幻影だったと知る。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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