クリケット
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2004年に第1回女子T20インターナショナルが開催され、翌年には第1回男子T20インターナショナルが開催され、この形式はこのスポーツの3番目の公式形式として採用された[47]。2007年9月、ヨハネスブルグで開催された史上初のICCワールドトゥエンティ20の決勝戦でインドがパキスタンに勝利し、世界中で4億人以上のテレビ視聴者を集めた[47]。これが翌年のインディアン・プレミアリーグ創設のきっかけとなった[47]。世界中でさらにトゥエンティ20形式のプロリーグが発足し、21世紀の現代クリケット選手は一年中クリケットをプレーすることに直面している[47]史上稀に見る大接戦となった決勝を制し、W杯初優勝を果たしたイングランド代表。イギリスのメイ首相ダウニング街10番地にて。(2019年)[48]

国際クリケット評議会は2001年に「テストチャンピオンシップテーブル」を導入し、更に翌年には「ワンデーインターナショナルチャンピオンシップテーブル」を導入した[47]。これらはクリケットの3つの形式の公式ICCチームランキングに発展しており、テストランキングの首位がICCテストチャンピオンシップを保持している[47]アフガニスタンアイルランドは、フィールド内外での安定したパフォーマンスが評価され、それぞれの国でクリケットの大幅な発展と成長をもたらし、2017年6月に正会員資格を獲得し、その数は12になった[47]。国際クリケット評議会は2021年、2028年ロサンゼルスオリンピックをターゲットとして、オリンピック競技に含めることを推進する意向を表明した[49]。2023年10月、第141回IOC総会がインドのムンバイで開催され、ロサンゼルスオリンピックで実施されることが正式に決定した[28]。ロサンゼルス大会組織委員会のディレクターであるカンプリアーニは、クリケットについてのプレゼンテーションをIOC総会で行い、「世界中に推定25億人のファンがいる世界で2番目に人気のあるスポーツを歓迎できることに興奮している」と語った[50]
ルール
概略

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1審判
2ウィケット
3ノンストライカー・バッター(打者)
4ボウラー(投手)

5ボール
6ピッチ
7ポッピングクリース
8ストライカー・バッター(打者)

9ウィケット
10ウィケットキーパー(捕手)
11フィールダー(野手)
12リターンクリース


典型的なクリケット場

クリケットのルールは、国際競技連盟のICCとイギリスで1787年に設立されたメリルボーン・クリケット・クラブ(MCC)が協議して決めている。競技規則となるクリケット法: Laws of Cricket)は、1744年に作成され、1788年以降は幾度かの改正を重ねながら、現在に至るまでまでMCCが管理している[51]。2023年現在の最新版は2017年コード第3版である[51]。ICCは3形式(テストODIT20)の国際大会のルールや規制を定めている[52]

ゲームは、各11人で構成される2チームがコイントスで先攻と後攻を決め、攻撃側と守備側に交互に分かれて対戦する。プレイフィールドの中央にピッチと呼ばれる縦長の場所があり、20.12メートル離れたその両端に高さ約71センチメートルの3本の杭(スタンプ)とそれを上部で繋ぐ梁(ベイル)で構成されるウィケットと呼ばれる柱状のものが刺さっている。

守備側はボールを投げるボウラー(投手)、それを受けるウィケットキーパー(捕手)、その他の9人はフィールダー(野手)としてプレイフィールド各所に配置する。

攻撃側は1番から11番まで打順を決め、1番打者と2番打者がバットを持ちプロテクターをつけて各ウィケットの手前で配置につき、3番打者以降はベンチで成り行きを見守る。片方の打者がアウトになったら、アウトになった打者と交代で順番に従ってフィールドに入り打撃を行う。フィールドに出ている打者2人をバッターといい、ボウラーと対峙する方のバッターをストライカー、ストライカーの反対側でランナーとなるバッターをノンストライカーという。以前は男子バッターをバッツマン、女子バッターをバッツウーマンと呼んでいたが、ICCやMCCはジェンダー平等の観点によって、性別を問わず公式にバッターと呼ぶことに変更した[53][54]

ボウラーは片側のウィケットの後方から助走をつけて、肘を伸ばし、もう片側のウィケット目掛けてワンバウンドさせるようにして投球する。それに対してバッターは、アウトにならないようにバットを用いてそれをブロックしたり、ラン(得点)するためにボールを遠くまで打つ。打つ方向は360度どの方向に打っても良い。

バッターがボウラーの投球を打った後、2人のバッター(ストライカーとノンストライカー)それぞれ相方側のウィケットの方向まで走り、双方がウィケットの前に引いてある安全線(ポッピングクリース)に到達すると1ランが入る。バッターが打球を遠くまで打ったときは1往復、1往復半、2往復などしても良く、それぞれ2ラン、3ラン、4ランなどと得点が入る。また、プレイフィールドの境界(バウンダリー)を超えてボールが飛んでいった場合は、走らなくても規定の得点が入る。ゴロでバウンダリーを越えた場合は4ラン、飛球であれば6ランである。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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