クリケット
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20世紀ドナルド・ブラッドマンは、「クリケット史上最高の選手」と評され[40][41]ペレなどと共に20世紀を代表するスポーツ選手の一人である[42][43]

1909年に大英帝国クリケット会議(現国際クリケット評議会)が設立され、原加盟国はイングランド、オーストラリア、南アフリカのみだった[44]。その後、西インド諸島 (1928年)、ニュージーランド (1930年)、インド (1932年) は、第二次世界大戦前にテスト・クリケットが行うことが可能となり、大戦後にパキスタン (1952年) も可能となった[44]。テスト・クリケットの出現によりこれらの国々でクリケットの人気は急上昇し、様々な競技会が創設された[44]

女子クリケットも20世紀初頭に最初の重要な国際的な一歩を踏み出し、1934年に史上初のテストマッチがイングランドとオーストラリアの間で行われた[44]。1958年に国際女子クリケット評議会が設立された [44]。女子競技はさらに発展し、1973年にはあらゆる種類の最初の女子クリケット・ワールドカップが開催された[44]。1950年代にはイングランドでクリケットの守備的な性質が徐々に観客数の減少につながったことに応じて[44]、1963年にカウンティチームは、各1イニングのみの試合で、イニングごとの最大オーバー数を制限するバージョンのクリケットをプレーし始めた[44]。投球数が制限されたリミテッド・オーバー(英語版)の人気が高まり、1969年に国内リーグが設立された[44]エリザベス2世と握手をするインド代表の選手(1952年[45]

1970年、南アフリカはアパルトヘイトにより国際クリケット競技会から無期限出場停止となった[44]。その後、1991年に国際スポーツの復帰が認められ、1992年のクリケット・ワールドカップに出場した[44]。最初の投球数が制限されたワン・デイ・インターナショナル(ODI)の国際試合は1971年にメルボルン・クリケット・グラウンドで開催された[44]。国際クリケット会議(当時)は、この展開に反応して、1975年にイングランドで第1回クリケット・ワールドカップを組織し、当時のテスト・クリケットを行なえる国が全て参加し、西インド諸島が初優勝した[44]

第1回ワールドカップの成功はこのように大きく、クリケットワールドカップは1979年1983年にイングランドで開催され、その後1987年にインドとパキスタンで開催され、クリケットワールドカップが定期開催カレンダーの一部となることが決定された[44]。1987年は白い服に赤いボールを使ってプレーされる最後のワールドカップとなり、1992年には投光器、色付きの衣装、白いボールが使用されるワールドカップの新時代が始まった[44]。20世紀の終わりには、スリランカ (1982年)、ジンバブエ (1992年)、バングラデシュ (2000年) がテスト・クリケットを行う権利を得た[44]
21世紀2015年W杯の決勝は、メルボルン・クリケット・グラウンドで行われ、オーストラリアが史上最多5度目の優勝を飾った。(観客数93,013人[46]

21世紀にはクリケット競技の歴史の中でも最も急速な変化が見られた[47]。その中でも最も大きな変化はクリケットの新しい形式、つまり最短版であるトゥエンティ20(T20)であり、試合時間が3時間程度で終了するスペクタクルの創設である[47]。2003年にイングランドで初めて行われたトゥエンティ20形式は、クリケットに大きな革新をもたらした[47]。2004年に第1回女子T20インターナショナルが開催され、翌年には第1回男子T20インターナショナルが開催され、この形式はこのスポーツの3番目の公式形式として採用された[47]。2007年9月、ヨハネスブルグで開催された史上初のICCワールドトゥエンティ20の決勝戦でインドがパキスタンに勝利し、世界中で4億人以上のテレビ視聴者を集めた[47]。これが翌年のインディアン・プレミアリーグ創設のきっかけとなった[47]。世界中でさらにトゥエンティ20形式のプロリーグが発足し、21世紀の現代クリケット選手は一年中クリケットをプレーすることに直面している[47]史上稀に見る大接戦となった決勝を制し、W杯初優勝を果たしたイングランド代表。イギリスのメイ首相ダウニング街10番地にて。(2019年)[48]

国際クリケット評議会は2001年に「テストチャンピオンシップテーブル」を導入し、更に翌年には「ワンデーインターナショナルチャンピオンシップテーブル」を導入した[47]。これらはクリケットの3つの形式の公式ICCチームランキングに発展しており、テストランキングの首位がICCテストチャンピオンシップを保持している[47]アフガニスタンアイルランドは、フィールド内外での安定したパフォーマンスが評価され、それぞれの国でクリケットの大幅な発展と成長をもたらし、2017年6月に正会員資格を獲得し、その数は12になった[47]。国際クリケット評議会は2021年、2028年ロサンゼルスオリンピックをターゲットとして、オリンピック競技に含めることを推進する意向を表明した[49]。2023年10月、第141回IOC総会がインドのムンバイで開催され、ロサンゼルスオリンピックで実施されることが正式に決定した[28]。ロサンゼルス大会組織委員会のディレクターであるカンプリアーニは、クリケットについてのプレゼンテーションをIOC総会で行い、「世界中に推定25億人のファンがいる世界で2番目に人気のあるスポーツを歓迎できることに興奮している」と語った[50]
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