チンギス・カンの妃たちは「四大オルド」に属していたが、クランはその中で「第二オルド」の主として扱われ、哈児八真皇后・亦乞剌真皇后・脱忽茶児皇后・也真妃子・也里忽禿妃子・察真妃子・哈剌真妃子らが配下にいた。チンギス・カンが中央アジアのホラズム・シャー朝への遠征に出発した時、クランは選ばれて遠征軍に同行している[2]。チンギス・カンとの間にはコルゲンという息子を持った。
脚注^ 村上1972,297-300頁
^ 村上1976,199頁
参考文献
村上正二訳注『モンゴル秘史 2巻』平凡社、1972年
村上正二訳注『モンゴル秘史 3巻』平凡社、1976年
表
話
編
歴
モンゴル帝国皇后
元朝以前
太祖チンギス・カン
第1オルド:光献翼聖皇后ボルテ(コンギラト氏)
第2オルド:皇后クラン(メルキト氏)
第3オルド:皇后イェスイ(タタル氏)
第4オルド:皇后イェスゲン(タタル氏)
太宗オゴデイ
正宮ボラクチン
昭慈皇后ドレゲネ(ナイマン氏)
二皇后モゲ
エルゲネ妃子
定宗グユク
欽淑皇后オグルガイミシュ(メルキト氏)
憲宗モンケ
第1オルド:クトクタイ(イキレス氏)
第2オルド:クタイ/イェスル(コンギラト氏)
第3オルド:オグルトトミシュ/チャブイ(オイラト氏)
第4オルド:キサ
大元
世祖クビライ
第1オルド:大皇后テグルン
第2オルド:昭睿順聖皇后チャブイ/皇后ナムブイ(コンギラト氏)
第3オルド:皇后タラカイ
第4オルド:皇后バヤウジン
成宗テムル
大皇后ブルガン(バヤウト氏)
貞慈静懿皇后シリンダリ(コンギラト氏)
武宗カイシャン
宣慈恵聖皇后ジンゲ(コンギラト氏)
皇后スゲシリ(コンギラト氏)
皇后オルジェイテイ
仁献章聖皇后イキレス氏
文献昭聖皇后タングート氏
仁宗アユルバルワダ
荘懿慈聖皇后ラトナシリ(コンギラト氏)
皇后ダルマシリ(高麗金氏)
皇后バヤン・クトゥク(高麗王氏)
英宗シデバラ
荘静懿聖皇后スガバラ(イキレス氏)
イェベ・クトゥルク
皇后ドルジバル
泰定帝イェスン・テムル
大皇后バブカン(コンギラト氏)
皇后イリンチンバル(イキレス氏)
皇后クラ
皇后イェス
皇后サダバラ
皇后ブヤンケルミシュ
皇后テニ/ビカン
皇后スゲダリ
明宗コシラ
大皇后バブシャ(ナイマン氏)
皇后アルチュカン
皇后オルク・シャー