レギュラーシーズンの後に上位チームによるトーナメントを行うリーグは日本国内だけでなく世界でも珍しくないが(プレーオフ参照)、豊田泰光、広岡達朗[39]など実施自体に反対を表明する者も少なくない。また広澤克実など出場条件に批判を唱える者もいる[40]。
これらの意見ではレギュラーシーズン1位以外のチーム同士の対戦になることや、勝率5割未満のいわゆる「借金」チームでも日本シリーズに駒を進める(ひいては同シリーズで優勝してしまう)という可能性があり、結果として日本シリーズの質も下がると指摘されている[注 15]。また、6チーム中3チームが出場できることなどが批判の対象[41]となっている。
実際、野球ファンからも、新聞や雑誌に、「クライマックスシリーズを廃止するか、どうしてもやりたいならば、両リーグ共に3チームずつの東西2地区制を導入して地区優勝したチームがリーグ優勝・日本シリーズ進出を争う方式に改めるべき」[42]「アドバンテージをリーグ戦のゲーム差に応じて増やすなどしてもいい」[43]などといった批判的な意見が寄せられたこともある。
しかしシリーズ自体の入場者数が多いことや消化試合が少なくなる[注 16]など興行としての効果は高く、クライマックスシリーズ開始後からは運営・経営側から運営見直しについて意見が公表されることは皆無に等しい状態となっている。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ またこの時代は、日本シリーズ出場権はもとよりリーグ優勝をもかけたプレーオフであり、第1ステージ勝利球団が日本シリーズに進出した場合は第1ステージ勝利球団がリーグ優勝球団という扱いであった。
^ 連盟管理節、又は連盟特別管理試合と呼ばれる。それ以前はホームゲーム側が中止を決定できる。シーズン中の連盟管理節に移行する日程は、日本野球機構が公式サイト上「NPBニュース」にて毎年発表している。試合挙行に関する決定権は、各リーグの統括部が持つ。
^ 同ステージは、2004 - 2006年のパ・リーグのプレーオフ、2007年以降の両リーグのCSを通じて初の、屋外球場開催のファイナル(第2)ステージであった。また、試合が中止となるのも2004年以降のプレーオフ・両リーグのCSを通じて初の事例であった
^ 2018年までは28人以内。2020年、2021年は31人以内
^ 2020年、2021年は26人以内
^ 考えられるパターンとして、ファーストステージの第2・3戦、ファイナルステージの第3 - 6戦
^ 2020年は10回、2021年は9回
^ なお2011年のクライマックスシリーズはセ・パとも引き分け試合はなく、延長戦はパのファーストステージ第1戦(延長11回)と同ファイナルステージ第3戦(延長12回)の計2試合があった。
^ 2007年 - 2014年は120試合
^ 2008年のセの第1ステージは、阪神の本拠地である甲子園球場が全面改修のため当初から10月以後使用できないという取り決めがあり、京セラドームでの振り替え開催を行った。
^ もし2008年にオリックスが優勝、阪神が2位となった場合には、パの第2ステージとセの第1ステージの日程が重なり、本拠地のオリックスにドーム使用の優先権がある為、セの第1ステージをスカイマークスタジアムで開催する可能性があった。また、オリックス、阪神がともに優勝となった場合も、10月22日、10月23日においてパとセの第2ステージの日程が重なる可能性がある為、同様にこの2日間のみあるいは全日程において、セの第2ステージをスカイマークスタジアムで開催する可能性があった。これは、改修工事が始まった前年の2007年から両球団で取り決めがあり、オリックスまたは阪神が優勝した場合は、阪神の第1ステージ、第2ステージをスカイマークスタジアムを使用する事が予め決まっており、2008年も同様の扱いであるとされた。
^ 第4試合終了時点ではアドバンテージ込みで3勝(実勢2勝)だったが、第3試合での引き分けがあり、仮に残り2試合で中日が連勝してタイにもつれたとしても、規定により「上位球団の勝ち抜け」とする扱いから、第5試合以後は省略され、巨人が優勝・日本シリーズ出場権獲得となった。
^ a b 当球場は、2008年からの命名権を取得した日本製紙が同年に発覚した古紙配合率偽装問題を受け、2008年から2010年までは社名を外した「クリネックススタジアム宮城」が正式名称となった。