北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、インドネシア、スリランカ、台湾、日本、北極[5][6]。
ただし、南半球に生息するのは、メガネグマだけである[18]。 ジャイアントパンダ (それから , )
マレーグマ (それから )
ナマケグマ (それから )
メガネグマ
アメリカグマ
ツキノワグマ (それから , , , )
ヒグマ (それから )
ホッキョクグマ
クマ亜科 ? 3属6種
クマ属 ? 4種
日本語名学名分布絶滅危惧
IUCNのレッドリスト備考写真
アメリカグマUrsus americanus
Pallas, 1780北アメリカ大陸:カナダ, アメリカ合衆国:
(低危険種)
ツキノワグマUrsus thibetanus
G. Cuvier, 1823(危急種)九州に住んでいたツキノワグマは 2012(平成 24)年に絶滅[19]。
ヒグマUrsus arctos
Linnaeus, 1758 (低危険種)
ホッキョクグマUrsus maritimus
Phipps
主に山岳地帯や森林に生息するが、ホッキョクグマは氷原に生息する。足裏を接地して移動する(蹠行性)[5][6][8]。寒い地方および冬季に食料が少ない地域の種類は秋期に豊富に栄養を摂って、冬季に冬ごもりを行う。冬眠中のクマは体温が下がり、呼吸数や心拍数が減るとともに、餌や水を口にしなくなるだけでなく、排泄や排尿も見られなくなる。
主に植物食傾向の強い雑食だが[6][8]、ホッキョクグマは肉食の傾向が強い[6]。両者の間では顔の骨格も異なり、前者はよく発達した頬骨弓・側面にみられる眼窩および小さな犬歯を収めた短くて円筒形の頭蓋骨・関節が高い位置にある弓型の下顎骨・側頭筋と咬筋の大きな付着部・長い臼歯を特徴に持っている。対称的に、後者は小さな頬骨弓・正面にみられる眼窩およびよく発達した犬歯を収めた長大な頭蓋骨と長い顎・歯列レベルまで低い顎関節・少ない臼歯を特徴に持っている[20]。
視角は優れておらず、イヌ並み以上に優れた嗅覚や聴覚を頼りにしている[21][22]。記憶力もあり、一度餌場として記憶すると同じ場所に現れる傾向がある[23][21][24]。
クマ類は、親子連れや繁殖期間でもなければ、基本は単独行動である[25]。
縄張り、背こすり
縄張り意識はなく、行動圏が重複する場合がある[26]。だが、雄の場合は、木に背中をこすり付ける行動が見られる。これは、カンブリア大学で動物保護学を教えているオーウェン・ネビン(Owen Nevin)によれば、匂いによるマーキング(英語版)で縄張りを主張して余計な決闘を避けるためであるとしている。また他の説として、求愛行動のため、寄生虫を振り落とすため、あるいは虫除けのためがある[27]。背こすりを行うと木にはココナッツのような甘い匂いが付き、強い雄の方が背こすりの回数が多くなる傾向がみられる[28]。背こすりする木は、複数年にわたって使われたり、複数の個体が利用したりという嗜好性が見られた。また、背こすりするのは、4月以降に増加して発情時期と重なる6‐7月にピークを迎えることから繁殖にかかわる行動であることが指摘されている[29]。選ばれる木については、ヒグマにおいてはトドマツが圧倒的に選ばれ、他の木は稀であった。また、胸高直径が周りの木より大きく、生えている斜面はなだらか、林道から近い場所である傾向が見られた[29]。
木登り、熊棚、クマ棚
木に登ってドングリや果実を食べる。この際、枝を手繰り寄せて折ったりして木の上に鳥の巣のような枝の集まりを作るが、枯れ葉が付いているのが鳥の巣との違いである[30]。