クトゥルフ神話
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東雅夫はラヴクラフトの作品を幾つかの系統に分け、これら原点作品の壮大な変奏曲が以後の神話作品であると述べた[注 2][26][27]。数字は執筆年/発表年。
クトゥルフ物語:クトゥルフの呼び声(1926/1928)
インスマス物語:インスマスを覆う影(1931/1936)
ヨグ=ソトース物語:ダニッチの怪(1928/1929)
ナイアーラトテップ物語:闇をさまようもの(1935/1936)、未知なるカダスを夢に求めて(後述)
ユゴス物語:闇に囁くもの(1930/1931)
古のもの物語:狂気の山脈にて(1931/1936)
大いなる種族物語:時間からの影(1934/1936)
グール物語:ピックマンのモデル(1926/1927)
ドリームランド物語:未知なるカダスを夢に求めて(1926/没後1948)
妖術師物語:チャールズ・ウォードの奇怪な事件(1927/没後1941)、戸口にあらわれたもの(1933/1937)
マッド・サイエンティスト物語:死体蘇生者ハーバート・ウェスト(1921/1922)など
その他の怪奇譚:宇宙からの色(1927/1927)など
ラヴクラフト世代
ラヴクラフトと同時期にパルプ・マガジンで活躍していた同世代の作家たち。これらの作家たちとの固有名詞やアイデアの交換、相互の借用によりクトゥルフ世界が成り立っていく。
クラーク・アシュトン・スミス:妖術師の帰還(1931)、サタムプラ・ゼイロスの物語(1931)、魔道士エイボン(1932)、アウースル・ウトックアンの不運(1932)、名もなき末裔(1932)、アタマウスの遺言(1932)、彼方からのもの(1932)、アヴェロワーニュの獣(1933)、ウボ=サスラ(1933)、アゼダラクの聖性(1933)、二重の影(1934)、死体安置所の神(1934)、墓の落とし子(1934)、イルゥルニュ城の巨像(1934)、七つの呪い(1934)、塵埃を踏み歩くもの(1935)、ヴルトゥーム(1935)、白蛆の襲来(1941)
フランク・ベルナップ・ロング:喰らうものども(1928)、ティンダロスの猟犬(1929)、恐怖の山(1931)、脳を喰う怪物(1932)、暗黒の復活(1980)
リチャード・F・シーライト (Richard F. Searight):知識を守るもの(没後1992)
ロバート・E・ハワード:影の王国(1929)、夜の末裔(1931)、バル=サゴスの神々(1931未訳)、暗黒の男(1931)、黒の碑(1931)、闇の種族(1932)、大地の妖蛆(1932)、屋根の上に(1932)、妖蛆の谷(1934)、アッシュールバニパルの焔(1936)、墓はいらない(1937)、闇に潜む顎(没後1970)、黒の詩人(1971※ダーレス補)
ドナルド・ワンドレイ:足のない男(1932)、屍衣の花嫁(1932)
オーガスト・ダーレス:風に乗りて歩むもの(1933)、ハスターの帰還(1939)、エリック・ホウムの死(1939)、サンドウィン館の怪(1940)、イタカ(1941)、戸口の彼方へ(1941)、永劫の探究(1944-1952)、闇に棲みつくもの(1944)、丘の夜鷹(1948)、彼方からあらわれたもの(1951)、谷間の家(1953)、ルルイエの印(1957)
マーク・スコラ―共著:邪神の足音(1930)、潜伏するもの(1932)、モスケンの大渦巻き(1939)、湖底の恐怖(1940)
ラヴクラフトとダーレスの合作:暗黒の儀式(1945)、生きながらえるもの(1954)、ピーバディ家の遺産(1957)、異次元の影(1957)、破風の窓(1957)、アルハザードのランプ(1957)、閉ざされた部屋(1959)、ファルコン岬の漁師(1959)、魔女の谷(1962)、屋根裏部屋の影(1964)、恐怖の巣食う橋(1967)、インズマスの彫像(没後1974)
ヒュー・B・ケイヴ :暗黒魔術の島(1934)、臨終の看護(1939)
ヘンリー・カットナー:クラーリッツの秘密(1936)、セイレムの恐怖(1937)、暗黒の口づけ(1937ブロックと共作)、蛙(1937)、狩りたてるもの(1939)、侵入者(1939)、ヒュドラ(1939)、恐怖の鐘(1939)
ロバート・ブロック:星から訪れたもの(1935)、ブバスティスの子ら(1936)、無貌の神(1936)、哄笑する食屍鬼(1936)、冥府の守護神(1936)、闇の魔神(1936)、奇形(1937)、セベクの秘密(1937)、窖に潜むもの(1937)、暗黒のファラオの神殿(1937)、妖術師の宝石(1939)、尖塔の影(1950)、無人の家で発見された手記(1951)、首切り入江の恐怖(1958)、アーカム計画(1979)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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