スズメガに典型的な尻尾(尾角)をもつイモムシがつくが、これはオオスカシバの幼虫である[22]。奄美大島以南の南西諸島に分布するイワカワシジミ(シジミチョウ科)の幼虫は、クチナシのつぼみや果実等を餌とする[23]。クチナシの果実に穴が開いていることがあるが、これはイワカワシジミの幼虫が中に生息している、または生息していた跡である。 温暖地でやや湿った半日陰を好む[16]。繁殖は梅雨時期に挿し木にて行われる[16]。冬期は、ビニール覆いをするなど、乾燥と寒さを防ぐ[16]。種蒔で繁殖する場合は、実を潰して種子を取り出し、春か秋に蒔く[16]。 栽培されることが多く、庭や公園に植えたり、生け垣にもされる[24]。品種改良によりバラのような八重咲きの品種も作り出されている。ヨーロッパでは、八重の大輪花など園芸種の品種改良が盛んに行われてきた[14]。 果実は薬用になり、カロテン、イリノイド配糖体 果実を水で煮だしたエキスには、胆管や腸管のせばまりを拡張させる作用があるといわれている[7][注釈 1]。このゲニピンはクチナシのゲニポシドの腸内細菌代謝により生成されるとされる。[26] 10 - 11月ころに熟した果実を採取し、2 - 3分熱湯に浸したあと、天日または陰干しで乾燥処理したものは、山梔子(さんしし)または梔子(しし)とも称され、日本薬局方にも収録された生薬の一つである[7][10][17]。漢方では、消炎
栽培
利用
薬用