クジラ目
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たとえば、水産庁のレッドリストでは、生息数の変動が自然変動の範囲内である野生生物は「普通種」としてランクされる(例えば、10万頭が1万頭に激減しても、その後、大きな変動が無ければ「普通種」と評価される)[34]という点を日本獣医畜産大学(現日本獣医生命科学大学)の羽山伸一助教授(当時)が指摘している。また、日本鯨類研究所では、捕鯨対象種の鯨種のうちシロナガスクジラとホッキョククジラ以外の資源は健全であると発表している[35]が、これは、全ての生息数を合算したものであり[36]、それに対して、元日本鯨類研究所の粕谷俊雄教授は、鯨の生息数は世界で均一ではなく、その地域の個体群ごとに資源の管理を行わなければいけないと指摘している[37]
IUCNレッドリスト

下記にIUCN(国際自然保護連合)が作成した2006年版レッドリストに記載されている主な鯨類を示す。括弧内は分類された年で、「」内はIUCN日本委員会の訳語である。
「絶滅寸前」 (CR:Critically Endangered) 2種


コガシラネズミイルカ Phocoena sinus (1996年)

ヨウスコウカワイルカ Lipotes vexillifer (2005年)

「絶滅危機」 (EN:Endangered) 7種


イワシクジラ Balaenoptera borealis (Sei Whale) (1996年)

シロナガスクジラ Balaenoptera musculus (1996年)

ナガスクジラ Balaenoptera physalus (1996年)

タイセイヨウセミクジラ Eubalaena glacialis (Right whale) (1996年)

セミクジラ Eubalaena japonica (1996年)

セッパリイルカ Cephalorhynchus hectori (2000年)

インドカワイルカ Platanista gangetica (2004年)

「脆弱」 (VU:Vulnerable) 5種


シロイルカ Delphinapterus leucas (1996年)

アマゾンカワイルカ Inia geoffrensis (1996年)

ザトウクジラ Megaptera novaeangliae (1996年)

ネズミイルカ Phocoena phocoena (1996年)

マッコウクジラ Physeter macrocephalus (1996年)

「低リスク - 保全対策依存」 (LRcd:Lower Risk - Conservation Dependent) 14種

「低リスク - 準絶滅危惧」 (LRnt:Lower Risk - Near Threatened) 1種

「低リスク - 軽度懸念」 (LRlc:Lower Risk - Least Concern) 13種

「情報不足」 (DD:Data Deficient) 39種

ワシントン条約の附属書

下記に絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)の附属書に掲げられた鯨目の種を示す。
附属書I


セミクジラ科

ホッキョククジラ

セミクジラ属全種


ナガスクジラ科

ミンククジラ

ミナミミンククジラ(クロミンククジラ

イワシクジラ

ニタリクジラ

シロナガスクジラ

ナガスクジラ

ザトウクジラ


マイルカ科

カワゴンドウ

コビトイルカ属全種

ウスイロイルカ全種


コククジラ科

コククジラ


アマゾンカワイルカ科

ヨウスコウカワイルカ


コセミクジラ科

コセミクジラ


ネズミイルカ科

スナメリ

コガシラネズミイルカ


マッコウクジラ科

マッコウクジラ


カワイルカ科

カワイルカ属全種


アカボウイルカ科

ツチクジラ属全種

トックリクジラ属全種


附属書II


附属書Iに掲げる種以外の鯨目全種

人類との関わり
利用くじら弁当
(館山駅、2005年3月21日)

人類は古くから鯨類全般を食用としており、日本においてもすでに縄文時代前期に能登半島真脇遺跡において多数のイルカの骨が出土していることから、すでにイルカ漁が始まっていたと考えられている[38]


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