ドメイン:真核生物 Eukaryota
界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
綱:哺乳綱 Mammalia
目:偶蹄目/鯨偶蹄目 Artiodactyla/Cetartiodactyla
階級なし:鯨河馬形類 Whippomorpha
階級なし:鯨類 Cetacea
学名
Cetacea Brisson, 1762[2]
和名
鯨類[3]
英名
Cetaceans[3]
下位分類群
古鯨類 Archaeoceti†(絶滅、側系統群)
正鯨類 Autoceta(=Neoceti、現生鯨類)
ヒゲクジラ小目 Mysticeti
ハクジラ小目 Odontoceti
鯨類(げいるい、英名:Cetaceans)は、偶蹄目または鯨偶蹄目のCetacea下目に分類される分類群。魚類体形の現生水生哺乳類と、その始原的祖先である陸棲哺乳類、および、系統的類縁にあたる全ての化石哺乳類を総括したグループを言う。新生代初期の水辺に棲息していた小獣を祖として海への適応進化を遂げ、世界中の海と一部の淡水域に広く分布するに至った動物群である。
構成種はクジラ(whale)、イルカ(dolphin)、ネズミイルカ(porpoise)と呼ばれる[3]。ただし、クジラとイルカは系統学的グループでも分類学的グループでもなく、ハクジラの一部の小型種がイルカとされることが一般的である。
かつては哺乳綱を構成する目の一つであったが、新たな知見に基づいて偶蹄目と統合された結果、新目「鯨偶蹄目」の下位分類となった。もっとも、下位分類階級の「亜目」「下目」「小目」などで言い換えられることはまだ少なく、便宜上、従来と変わらず鯨目やクジラ目が用いられることが多い(右の分類表、および、最下段の「哺乳類の現生目#廃止・希」を参照)。 目階級とする分類における2018年時点の標準和名は「鯨目」であり[4]、漢字をカタカナで表記した「クジラ目」とすることもある[5]。また、目より上位の階級名の慣例として、音読みで「げいもく」とする。「くじらもく」と湯桶読みするようになったのは後世のことである。 日本語の「クジラ」の語源については、大きな口を持つことから古来「口広(クチビロ)」と呼んでいたのが転訛して「クヂラ」となったとする説、体色が黒と白に色分けされていることから来る「黒白(クロシロ)」に由来するという説など、諸説がある。「イサナ」とも呼び、漢字で「勇魚(勇〈イサ〉魚〈ナ〉)」「不知魚」「伊佐魚」などと書き表してもいた。漢字表記の「鯨」は、巨大な魚と見なされたことに由来し、旁(つくり)の「京」は大きい桁・数字を表す「京」と同源であるとされる[6]。なお、漢字「鯨」については「Wiktionary:鯨
呼称
和名
学名・外国語名 (k?tos) からの借入語。なお、ラテン語本来の発音は「ケートゥス」であり、また属名などの構成要素として使われる際の英語の発音は「シータス」である。「ケタス」「セタス」はいずれも日本語独自の慣習読み。
また、本来のラテン語でクジラを意味する balaena はホッキョククジラ属の属名ともなっている。イタリア語 balena、スペイン語 ballena、フランス語 baleine などいずれもこの語に由来する。また、英語で「クジラのひげ」を意味する baleen も同語源である。ちなみに、「ヒゲクジラ」のことを英語では baleen whale という。
英語 whale は、オランダ語の walvis、ドイツ語の Wal、スウェーデン語の val などとともに、ゲルマン祖語 *khwalaz からの発展形である[7]。 日本語では、クジラの中でも成体で体長5m程度以下の比較的小型のハクジラの一部をイルカと呼ぶが、生物分類上はクジラとイルカの間に明確な境界は無い[8]。この曖昧さは日本語だけのものではなく、例えば英語では、ヒゲクジラの全てと大型ハクジラ類を Whale
クジラとイルカ