名前の由来はエスメラルダ(esmeralda、エメラルドを意味するスペイン語及びポルトガル語)からであり、松本がエメラルドを赤い宝石と勘違い[注釈 6]していたため、赤を重視したデザインとなっている。なお、『エメラルダス』のコンビニブック版及び1990年頃に発売された愛蔵版ではそのことが語られるとともに、松本は「宇宙なら赤いエメラルドもありえると言われたので、このデザインにしてよかったと思っている」とも答えている。
『エメラルダス』劇中では「クイーン・エメラルダス」「クイーンエメラルダス」といった呼称は彼女の名前がついた宇宙船クイーン・エメラルダス号に使用され、主人公エメラルダスは単に「エメラルダス」と呼ばれ、本人もそのようにしか名乗っていない。ただし『999』劇場版1作目では、ラストでエメラルダス号が去っていく場面において、鉄郎が「ありがとう クイーン・エメラルダス」というシーンがあるほか、エメラルダスがゲスト出演する『999』TV版第22話と、劇場アニメ『わが青春のアルカディア』でのクレジット表記では「クイーン・エメラルダス」となっている。
キャプテンハーロックの「キャプテン」は船長、艦長といった敬称であるが、クイーン・エメラルダスの「クイーン」は「女王」の敬称ではなく、クイーンも含めて彼女の名前である。これを裏付けるものとして『無限軌道SSX』の脚本を担当した山浦弘靖による小説版1巻に本名:クイーン・エメラルダスとの記述がある。
作者の松本零士も「Web新潮」掲載『松本零士が語る ワーグナーとインターネットの世界』の中で、「少女時代のクイーン・エメラルダス」という発言をしていることから、「クイーン・エメラルダス」はエメラルダス自身および所有の船の双方を指すようである。
『銀河鉄道999 ANOTHER STORY アルティメットジャーニー』では、本来なら長女のエメラルダスがプロメシュームの名を継いで「クイーン・エメラルダス・プロメシュームIII世」を名乗るはずだったという描写が登場する。同作ではエメラルダスと対の関係となる機械化首都惑星「エスメラルダ」も登場する。
声優
田島令子(『銀河鉄道999』劇場版2作品、TVスペシャル『永遠の旅人エメラルダス』『わが青春のアルカディア』『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』、漫画『クイーン・エメラルダス』を原作としたOVAとラジオドラマ作品全般、プレイステーション(PS)用ゲーム『松本零士999 ?Story of Galaxy Express 999?』)ラジオドラマで初めてエメラルダスの声を当てて以来、その声を最も多く担当している。『999』TV版のエピソード「海賊船クイーン・エメラルダス」を元に製作されたTVスペシャルでは、エメラルダスの声がTV版の谷から田島に変更されている。松本は『エメラルダス』文庫版1巻のあとがきで、声を担当した田島に感謝のメッセージを送っている。また、田島も文庫版1巻にコメントを寄せている。
谷育子(『銀河鉄道999』TV版 「海賊船クイーン・エメラルダス」登場時)「エメラルダス」として、アニメ作品で初めて声を当てた。
勝生真沙子(1998年のラジオドラマ『銀河鉄道999』、OVA『ハーロック・サーガ ニーベルングの指環』、PS用ゲーム『コスモウォーリアー零』)
榎本温子(OVA『メーテルレジェンド』)少女期のエメラルダスを演じる。
井上喜久子(OVA『宇宙交響詩メーテル』、TV『コスモウォーリアー零』、OVA『ヤングハーロックを追え! コスモウォーリアー零外伝』)先述のゲーム『コスモウォリアー零』の世界観を基にしたアニメ作品など、近年の松本作品でメーテルの姉として登場するエメラルダスの声を演じる。なお井上は、『999』のリメイク版を作るのであれば、メーテルを演じて欲しいとの評もある[3]。
笠原弘子(WEBドラマ『ユマの物語?シンフォニーNo.V』)
エメラーダとして登場
吉田理保子(『宇宙海賊キャプテンハーロック』TV版)『ハーロック』アニメ版では、彼女に相当するキャラクターとしてエメラーダが登場。その声を当てていたのが吉田である。
※このほかに『999』劇場版1作目の予告編では、北浜晴子が声を当てている。
補足
『プリンセス』の読切版では、ハーハーという名のトリさんに似た鳥を飼っている。