クイーンズ区
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文化施設としては、クイーンズ美術館、ミュージアム・オブ・ムービング・イメージ、ニューヨーク・ホール・オブ・サイエンス、クイーンズ植物園、クイーンズ動物園、MoMA PS1、フォレストパークなどがある。

クイーンズの経済規模はニューヨーク市の5つの区の中で第2位である[10]。ニューヨーク市内にある二大空港である、ジョン・F・ケネディ国際空港ラガーディア空港はクイーンズにある。ラガーディア空港近くのライカーズ島(行政区上はブロンクス区)にはニューヨーク州では大規模な刑務所が存在する。
地区「クイーンズの近隣住区の一覧」も参照アストリア地区。人種的に多様な住民が居住する地区であるフラッシング地区にあるシェア・スタジアム。本地区には大規模な中国系・朝鮮系コミュニティーがある

アメリカ合衆国郵便公社は、ニューヨーク市が5つの「区」(Borough)に分割される以前に存在していた「町」を元に、クイーンズ区を5の郵便区に区分している。(1) ロング・アイランド・シティ郵便区(英語版)、(2) ジャマイカ郵便区、(3) フラッシング郵便区(英語版)、(4) ファー・ロッカウェイ郵便区(英語版)、(5) フローラル・パーク郵便区(英語版)の5つである。これらの郵便区は、実際の地区名や境界線と整合性が取れているわけではない。クイーンズを構成する地区の間の境界線は、明確に引かれているわけではない。例えば、フォレスト・ヒルズ地区とレゴ・パーク地区は、一部重複している。

クイーンズの住人たちは、クイーンズ区民やニューヨーク市民といった形ではなく、居住する地区への帰属意識が強い。そのため郵便には、区や市ではなく、郵便番号、州の名前と共に、地区名が記載される。区はそれぞれ独自の地区の寄せ集めであり、全ての地区に独自性が存在している。

ハーワード地区やミドル・ビレッジ地区にはイタリア系が、ロッカウェイ・ビーチ地区にはアイルランド系の住民が多い。

北西部のアストリア地区は、ギリシア国外で最もギリシア系人口の多い場所の1つである。またアストリア地区には、マンハッタン区から多くの若手ビジネスマンが移って来ている。

マスペス地区には、ドイツ系をはじめとしてポーランドチェコスロヴァキア系の人々など東欧からの移住が多く、また、中南米からのヒスパニック系の移住者も多い。

ロングアイランドシティ地区は、商業中心地区であり、クイーンズブリッジ団地がある場所でもある。

ジャクソン・ハイツ地区、エルムハースト地区、コロナ地区は、巨大なヒスパニック系やアジア系集住地区となっている。

南部のリッチモンド・ヒル地区は、インドを除くと、世界最大のシク教徒居住地区である。

中部のフォレスト・ヒルズ地区やレゴ・パーク地区キュー・ガーデン地区には、イスラエルイラン旧ソ連からのユダヤ系移民が、ジャマイカ地区には、アフリカ系アメリカ人カリブ系移民が、それぞれ多数居住している。

東部/南東部のセントオールバンズ地区、カンブリア・ハイツ地区、クイーンズ・ビレッジ地区、スプリングフィールド・ビレッジ地区、ローズデール地区には、中流階級のアフリカ系アメリカ人、フィリピン系、ヒスパニック系、カリブ系の住民が住んでいる。

クイーンズには、経済的に恵まれない地区も存在する。例えば、ラッパー50セントの故郷として知られているサウス・ジャマイカ地区などである。オゾン・パーク地区、ベイサイド地区、マスペス地区、キュー・ガーデン地区、ウッドサイド地区などは、多種多様な人種・民族が入り混じった地域を形作っている。このような地区が、アメリカで最も多様な郡を構成しているのである。
交通
鉄道ニューヨーク市地下鉄46丁目-ブリス・ストリート駅ロングアイランド鉄道フラッシング ? メインストリート駅

12のニューヨーク市地下鉄運行系統がクイーンズ区内を走っており、7つの基幹路線上に81駅が置かれている。AGJM、およびZトレインはクイーンズとブルックリンをマンハッタンを経由せずにつないでいる。


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