クイーンズランド州
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ゴールドコースト

サンシャインコースト

タウンズビル

ケアンズ

地理と環境詳細は「クイーンズランドの地理(英語版)」を参照

クイーンズランド州の面積は185万平方キロメートル[29]で、日本の約5倍である。気候や地理的特徴が非常に多様性に富んでおり、砂漠から熱帯雨林まで存在する。

クイーンズランド州の東海岸線は太平洋の一部である珊瑚海に、北はトレス海峡に面しており州の北端にはボイグ島がパプアニューギニアのすぐ近くに存在している。ヨーク岬半島が突き出しており、これが州の最北端となっている。ヨーク岬半島の先端の西側はカーペンタリア湾に面している。州の西はノーザンテリトリー、南西は南オーストラリア州、南はニューサウスウェールズ州の国境と接している。

州の内陸部は中央にグレートディヴァイディング山脈(大分水嶺山脈)が南北に走っており、山脈の西側はグレートアーテジアン盆地(大鑽井盆地)となっている。世界最大のサンゴ礁であるグレートバリアリーフは、トレス海峡フレーザー島の間の珊瑚海沿岸に広がっている。また、クイーンズランド州の海岸線には、世界三大砂島であるフレーザー島モートン島ノース・ストラドブローク島がある。なお、コーラル・シー諸島は連邦直轄となっている。

同州の標準時東部オーストラリア標準時: (A)EST)はUTC+10時間(日本標準時+1時間)でシドニーメルボルンと同じである。夏時間は同州では採用されないので、10月の第1日曜日早朝から翌年4月の第一日曜日早朝までの期間、同州は(シドニーやメルボルンと比べて)1時間遅れる。クイーンズランドの行政区画地図、セントラルクイーンズランドは マッカイとフィッツロイの小区域に分かれている。
地域詳細は「クイーンズランド州の地域」を参照

クイーンズランド州はいくつかの地域に分けられており、以下のものが含まれる。

サウス・イースト・クイーンズランド :この地域は、州都ブリスベンゴールドコーストサンシャインコーストなどの海岸沿いの観光地を含む沿岸部の最南端に位置する都市部。一部の定義ではトゥーンバも含まれる。サウス・イースト・クイーンズランドの人口はクイーンズランド州の人口の70%以上を占める。


ダーリング・ダウン(英語版):この地域は、クイーンズランド州の内陸部南東に位置し、肥沃な農地(特に牛の放牧地)で構成されている地域。一部の定義ではトゥーンバも含まれる。このほかの特徴として、この地域の山岳地帯には花崗岩帯が含まれているほか、クイーンズランド州内で最も寒い地域であり時折雪が降ることもある。

ワイドベイ・バーネット(英語版):この地域は、クイーンズランド州の沿岸部南東に位置し、サウス・イースト・クイーンズランドの北側に位置している。サトウキビ農業が盛んで、バンダバーグハービー・ベイなどの市や世界最大の砂の島フレーザー島がこの地域に含まれている。

セントラル・クイーンズランド(英語版):この地域は、クイーンズランド州中央部の海岸線上に位置し、主な産業として牛の牧畜と石炭の採掘が行われている。ロックハンプトンマッカイなどの市や、カプリコーン・コースト、ウィットサンデー諸島などの観光地がこの地域に含まれている。

マッカイ区域

フィッツロイ区域


ノース・クイーンズランド(英語版):この地域は、クイーンズランド州北部の海岸線上に位置し、鉱業と牛の牧畜が主な産業である。タウンズビルがこの地域に含まれている。

ファー・ノース・クイーンズランド - この地域は、ヨーク岬半島に沿ったクイーンズランド州最北端の海岸線上に位置し、熱帯雨林や州最高峰のマウントバートルフレア、アサートンテーブルランズ牧畜地域などがある。アサートンテーブルランズ牧畜地域はケアンズと同様に、グレートバリアリーフの中で最も訪問者数の多い地域である。また、ケアンズサトウキビトロピカルフルーツで有名である。

サウス・ウェスト・クイーンズランド(英語版):この地域は、クイーンズランド州の内陸部南西に位置し、主に牧畜が盛んな農業地帯で、川の流れが絡み合うチャネルカントリー地域がこの地域に含まれている。

セントラル・ウェスト・クイーンズランド(英語版):クイーンズランド州の内陸部中央西部に位置し、牛の牧畜が盛んである。ロングリーチがこの地域に含まれている。

ノース・ウェスト・クイーンズランド(en:Gulf Country):カーペンタリア湾に沿ったクイーンズランド州の内陸部北西に位置し、鉱業が主な産業である。マウント・アイザがこの地域に含まれている。

隣接する州

アラフラ海 パプアニューギニア珊瑚海
 ノーザンテリトリー珊瑚海
    クイーンズランド州   

 南オーストラリア州 ニューサウスウェールズ州タスマン海

気候

州全体で気候に大きなばらつきがある。海岸線に沿って十分な降雨量があり、熱帯性の北部ではモンスーン性の雨季がある。また、南部の海岸線に沿っては湿度の高い亜熱帯性の気候である。内陸部と西部では降雨量が少なく、夏は典型的な高温多湿である。南東部内陸部の標高の高い地域では真冬に氷点下の気温になることがあり、霜や稀に雪が降ることもある。沿岸地域の気候は暖かい海水の影響を受けており、極端な温度差がなく降雨もあるため湿度も安定している[30]

クイーンズランド州には、気温と湿度に基づいて6つの気候帯がある[31]

夏は高温多湿で、冬は温暖多湿な気候帯(北部・沿岸部):ケアンズ、イニスフェイル など

夏は高温多湿で、冬は暖かく乾燥している気候帯(北部・沿岸部):タウンズビルマッカイ など

夏は高温多湿で、冬は温暖で乾燥している気候帯(沿岸の高地・沿岸の南東部):ブリスベンバンダバーグロックハンプトン など

夏は暑く乾燥しており、冬は温暖で乾燥している気候帯(内陸部中央部・北西部):マウント・アイザ、エメラルド、ロングリーチ など

夏は暑く乾燥しており、冬は涼しく乾燥している気候帯(南部内陸部):ローマ、シャルルヴィル、グーンディウィンディ など

夏は温暖で湿度が高く、冬は寒く乾燥している気候帯(南東部の標高が高い地域):トゥーンバ、ワーウィック、スタンソープ など
クイーンズランド州のケッペンの気候区分

クイーンズランド州の一部都市の年間平均気温は以下の通りである。


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