押井守側からの会った印象は、押井のエッセイに詳しく載っている。ギレルモからは何度も「アンタの映画はアニメも実写も大好きなんだ。どこがいいかって言うとアニメをやっても実写もやってもメンタリティが変わらないところがいい」と言われた[注 3]。
日本の特撮、アニメ、マンガに造詣が深いことで知られる。他の日本の作品では円谷英二『ウルトラシリーズ』、九重佑三子の『コメットさん』、永井豪『マジンガーZ』、『鉄人28号』、『スカイヤーズ5』、宮崎駿、高畑勲、スタジオジブリ作品、谷口ジロー『遥かな町へ』、『攻殻機動隊』、『マグマ大使』、手塚治虫、伊藤潤二、大友克洋、弐瓶勉、韮沢靖などに影響を受けている。影響の一例としては『ブレイド2』の衣装は韮沢からの影響が大きかったと語っている[5][6][7][8]。デビュー作『クロノス』は、コメットさん第75話『わんぱく受験生』が発想の根源である。
デル・トロが公開しているコレクションの一部には他に小泉八雲、河鍋暁斎、水木しげる、菊池秀行、天野喜孝、士郎正宗、浦沢直樹、鬼頭莫宏、男鹿和雄、椋尾篁、井上直久、今敏、森本晃司、楳図かずお、山咲トオル、竹谷隆之、寺田克也、正子公也、若杉公徳、岩明均、五十嵐大介、岩井俊雄、山口貴由、奥浩哉、諸星大二郎などの書籍があることが確認できる[9]。
永井豪には2017年のアヌシー国際アニメーション映画祭で初対面し[10]、「(彼は)モーツァルトだ」と評して興奮のあまり、ハグまでしてしまった。その後、持ってきたノートに直筆サインやマジンガーZのラフイラストも描いてもらった。
2000年代には大友克洋の『童夢』[11]、浦沢直樹の『MONSTER』を映画化[12]するという計画もあったが実現には至っていない。
生成AI技術に批判的で「私は人間が作った芸術を消費し、愛しています。私は機械やテクノロジーによって作られたイラストレーションには興味がありません。人間の感情や表情をテクノロジーで再現しようというような会話が映画について交わされたとしたら、私は深く傷つき、宮崎駿監督が言うように、『生命に対する侮辱』だと思います」と述べている[13]。 年作品名クレジット 年題備考
フィルモグラフィ
映画・テレビ
監督脚本製作
1986Dona Herlinda and Her Son(製作総指揮)
1993クロノス
CronosYesYes
1997ミミック
MimicYesYes
1998Un EmbrujoYes
2001デビルズ・バックボーン
The Devil's BackboneYesYesYes
2002Asesino en serioYes
ブレイド2
Blade IIYes
2004タブロイド
CronicasYes
ヘルボーイ
HellboyYesYes
2006Hellboy: Sword of StormsYes
パンズ・ラビリンス
Pan's LabyrinthYesYesYes
2007Hellboy: Blood and IronYes
永遠のこどもたち
The Orphanage(製作総指揮)
2008While She Was Out
ルドandクルシ
Rudo y CursiYes
Cosas insignificantesYes
ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
Hellboy II: The Golden ArmyYesYes
2009スプライス
Splice(製作総指揮)
2010BIUTIFUL ビューティフル
Biutiful(製作助手)
ロスト・アイズ(英語版)
Julia's EyesYes
2011カンフー・パンダ2
Kung Fu Panda 2(製作総指揮)
ダーク・フェアリー
Don't Be Afraid of the DarkYesYes
長ぐつをはいたネコ
Puss in Boots(製作総指揮)
2012ガーディアンズ 伝説の勇者たち
Rise of the GuardiansYes
ホビット 思いがけない冒険
The Hobbit: An Unexpected JourneyYes
2013MAMA
Mama(製作総指揮)
パシフィック・リム
Pacific RimYesYesYes
ホビット 竜に奪われた王国
The Hobbit: The Desolation of SmaugYes
2014ホビット 決戦のゆくえ
The Hobbit: The Battle of the Five ArmiesYes
2014?2017ストレイン 沈黙のエクリプス
The StrainYes[注 4]Yes[注 4]Yes
2015クリムゾン・ピーク
Crimson PeakYesYesYes
2017シェイプ・オブ・ウォーター
The Shape of WaterYesYesYes
2018パシフィック・リム: アップライジング
Pacific Rim: UprisingYes
2019スケアリーストーリーズ 怖い本
Scary Stories to Tell in the DarkYesYes
2020魔女がいっぱい
The WitchesYesYes
2021アントラーズ
AntlersYes
ナイトメア・アリー
Nightmare AlleyYesYesYes
2022-ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋
Guillermo del Toro’s Cabinet of CuriositiesYesYesYes
2022ギレルモ・デル・トロのピノッキオ
Guillermo del Toro's PinocchioYesYesYes
TBA忘れられた巨人
The Buried GiantYes
フランケンシュタイン
FrankensteinYesYes
ゲーム
2019デス・ストランディング