視覚効果はムービング・ピクチャー・カンパニーが担当している。デル・トロはヴァニティ・フェアから取材を受けた際に「私はこれまでの人生において、一貫してディズニーへの憧れと最大級の愛情を公言してきましたが、それによってディズニー版から遠ざかろうとする衝動に駆られるのです。ディズニー版『ピノキオ』はディズニー・アニメーションの頂点の作品だと思っています。最も美しい手描きの2Dアニメーションなのです」と語っており、ディズニーアニメ版とは異なる解釈で『ピノッキオの冒険』を映像化するために舞台セットやキャラクターの質感など、細部まで華美な作りに仕上げている[16]。
音楽詳細は「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ (サウンドトラック)(英語版
2012年8月23日にニック・ケイヴが映画音楽の作曲を手掛けることが発表されたが[33]、2020年にアレクサンドル・デスプラが後任として作曲を手掛けることが発表され、同年1月8日から映画音楽と楽曲の作曲・作詞作業が開始された[2]。デスプラがデル・トロ監督作品に参加するのは『シェイプ・オブ・ウォーター』以来2作目となる[2]。
公開メキシコ国立映画センターで開催された「メキシコの木でできたピノッキオ展」
2018年11月、Netflixは『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』を2021年に公開する方針を発表した[34]。しかし、2021年1月にNetflixのCEOテッド・サランドス(英語版)は「アニメ映画の公開を年間6作品とする」という方針に基づき、同作の公開が2022年に延期となる可能性について言及した[35]。同年12月にデル・トロは公開時期が2022年の最終四半期になると明かしている[36]。2022年1月にはプロローグが公開され、公開時期が同年12月であることが発表された[37]。
2022年10月15日に開催されたロンドン映画祭でプレミア上映が行われ[38][39]、11月5日にはAFIフェストでもプレミア上映が行われた[40]。同月9日から一部の映画館で上映された後、12月9日からNetflixでストリーミング配信が始まった[41][42]。2022年12月4日から2023年1月4日にかけて、ニューヨーク近代美術館のデブラ&レオン・ブラック・ファミリー・フィルムセンターでも上映された[43]。