ポーランドの紋章学において、ギュールズは紋章の地の色として最も普及しているティンクチャーである。16世紀を通じ、ポーランドのすべての貴族のうちほぼ半分の紋章はギュールズを地とする紋章であり、その上に1つ以上のアージェントのチャージがあるものであった。
オランダのアムステルダムの紋章は、ギュールズの地にセーブルのペイル(紋章学の用語で縦帯のこと)が重ねられ、そこに3つのアージェントのサルタイアー(斜め十字)が描かれている。この配色は、原色に原色を重ねてはならないというティンクチャーの原則に反するものであるが、この斜め十字のおかげで視認性に問題はないとして指摘を免れている[3]。また、中央ヨーロッパの一部地域ではセーブルを原色と見なさないこともあったため、そういった観点からもアムステルダムの紋章には問題がないとする説もある。
脚注[脚注の使い方]^ “ ⇒gules - Definitions from Dictionary.com” (英語). Dictionary.com. Lexico Publishing Group, LLC. 2008年1月6日閲覧。
^ Brault, Gerard J. (1997). Early Blazon: Heraldic Terminology in the Twelfth and Thirteenth Centuries (2nd ed. ed.). Woodbridge, UK: The Boydell Press. ISBN 0-85115-711-4
^ 河渕慎一郎 (1996年10月20日). “ ⇒TINCTURES”. 2008年1月1日閲覧。
関連項目
紋章学
紋章
赤色
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⇒コウブチ紋章資料館
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