ギプスコア県
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ギプスコア県の人口の26%が県都サン・セバスティアンに居住している。スペイン全土の県都集中率の平均は32%であり、ギプスコア県の県都集中率は50県中33位である。

ギプスコア県の人口の変遷
(下段はスペイン全土における比率)[2]
18571900191019201930194019501960
人口156,493195,850226,684258,557302,329331,753374,040478,337
比率1.01 %1.05 %1.1.3 %1.21 %1.28 %1.28 %1.33 %1.56 %
19701981199119962001200620082009
人口631,003692,782676,307676,208680,069691,895701,056705,698
比率1.86%1.84%1.72%1.70%1.65%1.55%

自治体人口 (2010年)[2]
順位自治体人口順位自治体人口
1.サン・セバスティアン185,51011.パサイア15,977
2.イルン60,93812.アンドアイン14,662
3.エレンテリア39,02013.ベルガラ14,637
4.エイバル27,37814.アスペイティア14,305
5.サラウツ22,65215.ベアサイン13,680
6.アラサーテ/モンドラゴン22,01116.アスコイティア11,351
7.エルナニ19,28517.エルゴイバル11,324
8.トローサ18,09518.オニャティ10,957
9.ラサルテ=オリア17,85619.オイアルツン9,947
10.フエンテラビア16,46420.オルディシア9,758

地勢アララール山地

ギプスコア県は西岸海洋性気候(Cfb)でエスパーニャ・ベルデと呼ばれる地域にあり、緯度の割には温暖である。ビスケー湾と南部のギプスコア山地をつなぐ丘陵や草原の景観を特色としており、バスク山地の一部であるギプスコア山地の丘陵や起伏の多い地形はハイキングなどに適している。いくつかの山は象徴的な意味を持っており、それらの山頂には十字架・記念碑・登山者用郵便受けなどが置かれている。頂上に歩いて達する山岳巡礼も行われているが、巡礼は次第に宗教的熱意を失って世俗化している。ギプスコア県を象徴する山には、アイアコ・アリア山、エルニオ山、チンドキ山アイスコリ山、イサライツ山などがある。アララール山地にあるアララール国立公園はギプスコア県とナバーラ州の境界付近にある[3]

ギプスコア県の河川はビスケー湾に達する他地域の河川とは異なる特色を示している。これらの河川は丘陵の多い内陸部を南から北に流れ、海に達する前には横幅の狭い盆地を短い間隔でいくつも形成する。年間を通じて安定した降水量があるため、これらの河川は季節による流量の変動が小さく、概して短い延長距離を考慮すれば源流部から河口部までに急激な高低差を示す。西から東に、デバ川ウロラ川オリア川、県都サン・セバスティアンでビスケー湾に注ぐウルメア川オイアルツン川、フランスとの国境を形成するビダソア川があり、いずれも南から北に流れて大西洋のビスケー湾に注いでいる。しかし、ギプスコア県の最南端部、セガマのオツァウツテ集落からだけは細い流れが東に延び、やがてアラゴン川となって地中海に注いでいる。
政治

2011年5月22日に行われた地方選挙において、同年4月に設立されたばかりの政党連合ビルドゥ(事実上旧バタスナ)が34.60%の票を獲得し、ギプスコア県における第一政治勢力となった。43の自治体で評議員数において絶対多数を獲得、43首長を単独で選出した。他党との連立によって13の首長を選出しており、ビルドゥから56首長が誕生した。これはギプスコア県の自治体総数の48.86%に当たる。また評議員も441人を獲得、ビルドゥはギプスコア県において他の政治勢力を圧倒する勢力となった[4]

2011年ギプスコア県議会選挙[5]
政党議席数
ビルドゥ 22
バスク民族主義党(PNV) 14
バスク社会党(PSE-EE) 10
国民党(PP) 4
アララール 1

交通「北の道」にあるリサラテとアイスコリ山。
サンティアゴの巡礼路

近代までは南北方向の河川に沿って建設された道路が主要な交通手段だった。内陸部を通るサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路のメインとなる巡礼路はギプスコア県を通過しないが、「北の道(英語版)」はイルンからスペイン領土に入り、オリア川に沿って北東から南西に向かってギプスコア県を縦断。リサラテ(英語版)(サン・アドリアン・トンネル)を通ってアラバ県に入り、ブルゴスでメインとなる巡礼路に接続した。リサラテは浸食によって岩が削られた天然のトンネルであり、アイスコリ山の中腹にある。1765年までにはデバ川に沿って王立道路が延伸し、「北の道」にはイルン、サン・セバスティアンビルバオサンタンデールオビエドとバスク海岸に沿って歩いてガリシア州に入るルートが加えられた。このルートは「海岸の道」とも呼ばれる。
道路

1973年までにはビルバオとサン・セバスティアンを結ぶA-8号線とE-70号線の建設工事が完了。これらの高速道路は東西方向に谷を横断して激しい道路交通を可能にしており、この2都市間の交通の主軸になりつつある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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