ギブソン・SG
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レスポール・ジュニア同様、TVイエローを採用したモデルも用意され、'61年初期のごく一部にLes Paul の文字が入ったトラスロッドカバーのTVイエローが存在するが、Cream Finish(ポラリスホワイト)がSG-TVであり、こちらは当初より Les Paul JUNIOR の文字は入っていない。近年、似た雰囲気のモデルが発売された[3]
SGスペシャル (SG-Special)
Gibson SG Special Fadedギブソン・ギターにおいて、SGという名を最初に与えられたモデルであり[4]、現在も様々なバリエーションを持つモデル。現行モデルはハムバッカーにチューン-O-マチックブリッジ、バー・テールピースという仕様がメインであるが、かつてはレスポール・スペシャル同様、P-90を2基、バー・ブリッジ(オプションでマエストロ・バイブローラ)というのが本来の仕様であった。Cerry Red Finish(チェリーレッド)、Cream Finish(ポラリスホワイト)が発表当時の基本色。カスタムカラーとして、ペルハムブルー、TVイエローなどが存在する。SGジュニア同様、バー・ブリッジの取り付け角度がきついのは、1961年モデルの特徴の一つでもある。それ以降は同様にビブラートユニット搭載を前提とした上部にリブの立っているブリッジとなる。クルーソン社製のいわゆる「3連ペグ」チューナーを搭載し、サウンドに影響している。1959年後期(レスポール・スペシャル時代)より既にSGスペシャルにモデル名の変更がなされていたため、当初よりLes Paulの文字は入っていない。ヘッド・ロゴはインレイである。現行のハムバッカー搭載モデルはコスト及びP-90のサウンドを意識しての判断かピックアップ・カバーは付けられておらず、サウンド面は若干トレブリーな傾向にある。フェイデド (SG Special Faded)はオールドSGの質感を再現したモデルで、表面の仕上げはクリアラッカーのような光沢のあるものではなく、マットな薄い塗膜である。ポジションマークは基本的にドットだが、一部のモデルでは右写真のようにポジションマークが三日月形となっている。1961年の発売当初と同じ仕様のモデルは現在カスタムショップにて製作されている。

レスポールモデル・リイシューが販売される1960年代末期からはモデルも増え、材や形状も大きく変わり独自の展開が図られたが、コスト削減がゆき過ぎたこの時期のモデルは短命に終わる。しかしながら、その後も様々なスペシャル・モデルが作られ、SGというギター自体は発売以来一度も生産終了していない。以下に1970年代以降作られた、その他のSGのモデルを挙げる。
SG-Pro
1971年に一旦SG Special の製造が打ち切られ、SG-Pro が販売されるも翌年には販売終了、SG Special が復活。チューン-O-マチックブリッジ、ビグズビーを標準装備。
The SG
一時期作られたモデル。"The Paul"と同様に、ウォルナットボディ/ネックにエボニー指板を採用したモデル。
SG-1、2、3
一時期に作られたモデル。メロディーメイカーの後継機種。数字はピックアップの数を示していた。
SG ロボット・ギター (SG Robot Guitar)
詳細は「ギブソン・ロボットギター」を参照
SG'61 リイシュー (SG'61 Reissue)
60年代初期SGのリイシューモデル(復刻版)として1986年から製造が開始されたモデル。1988年から1991年の間は「'62 Reissueモデル」として製造されていたが、1993年から「'61 Reissueモデル」となり現在まで製造が続いている。
SG シュプリーム (SG Supreme)
2000年代に一時期生産されたモデル。トップが杢目のフレイムメイプル、バックとネックがマホガニー、'60スタイルスリムテーパーの24フレット仕様で指板がエボニー、ヘッドにギブソンの最高機種を表すスプリットダイアモンドのインレイが施されるなど、他のモデルとは一線を画すスタイルのモデルである。レスポール・カスタムと共通点が多いモデルではあるが、ピックアップはレスポール・カスタムのPAFとは違い、57classicを搭載している。
SG Zoot Suit
マルチピース素材を起用したモデル。予め染色されたバーチ材を幾重にも張り合わせたブロック材を削り出すことで綺麗なカラーラインが出た縞模様、トップ、及びバックとも緩やかなアーチが描かれたボディーシェイプとなっており、一枚のバーチ材の厚さが約0.075インチ(=約1.91mm)という薄さのため、ボディーでも20枚以上、ネック&ヘッドにいたっては、数十枚もの重ね合わせが確認できる。5パターンのカラーが発表され、全体の平均重量が約2.5Kg。ネックシェイプは伝統のラウンデッド・プロファイル、ヘッドストックピッチは17度、チューン-O-マチック、バー・テールピース、ピックアップはフロントに496R、リアに500T。塗装は2種類のサテン・ニトロセルロース・ラッカー仕上げ[5]
EDS-1275
SGをダブルネックにしたような見た目のモデル。詳細は「ギブソン・EDS-1275」を参照
SGを使用しているミュージシャン
日本国外詳細は「en:List of Gibson players」を参照アンガス・ヤングトニー・アイオミ

アンガス・ヤングAC/DC)デビュー当時からSGを使っている。

トニー・アイオミブラック・サバス)デビュー当時からSGを使っている。レフティモデル。十字架の指板インレイのモデルもあり。

カルロス・サンタナ1969年のウッドストック出演時からしばらくマエストロバイブローラの付いた SG Special を使っていた。

フランク・ザッパスモールガード・ラージヘッドのスペシャルをメインギターとして使用。スイッチ類が増設されている。

エリック・クラプトンクリーム)クリーム時代に愛用[6]。カラフルなサイケデリックペイントを施している(後にトッド・ラングレンが所有)。

ジョージ・ハリスンビートルズ)エリック・クラプトンと同時期の1966年から1968年頃まで使用した。ジョージがSGを抱えている写真や映像はさほど多くは無いが、レコーディングではビートルズ中期によく使用していた。プロモーション・フィルムの「ペーパーバック・ライター」「レイン」、また「レディ・マドンナ」(実際には「ヘイ・ブルドッグ」のレコーディング風景)などでその姿が確認出来る。66年の日本公演にも、バックアップとして用意されていた。写真では『Beatles gear 日本語翻訳版』(ISBN 4845607980)などに掲載されている。ジョージは、これをバッドフィンガーピート・ハムに譲り、近年オークションに出品された[7]

ジミー・マッカロクウイングス

ディッキー・ベッツオールマン・ブラザーズ・バンド)デビュー以前より、1961年製スタンダードを使用。ビブラート・ユニットは取り外され、ストップテールピースが取り付けられていた。57年のレスポールを購入する際、資金の足しにするためにデュアン・オールマンに売却。近年、シグネイチャー・モデルも発売。

デレク・トラックスシグネイチャー・モデルも近年発売された[8]

ピート・タウンゼントザ・フー1960年代後半からSGスペシャルを使用[9]。「ロックンロール・サーカス」「ウッドストック」「ライブ・アット・リーズ」などで、その音色が聴ける。同型のシグネイチャー・モデルも近年発売された。

ロビー・クリーガードアーズ)近年、シグネイチャー・モデルも発売された。

ポール・ウェラー1968年 - 1971年製ラージガードのスタンダードを使用。近年は、エピフォン・カジノとSGが彼のトレード・マークとなっている。

グレン・ティプトンジューダス・プリースト

ドン・ウィルソンザ・ベンチャーズ)1970年代に一時使用していた。ラージピックガード、板バネ式ヴィブローラを搭載したモデルを使用。しかし、1?2年程でフェンダー・ジャズマスターに持ち替え、短期間の使用に終わっている。

ジ・エッジU2

マニュエル・ゲッチングアシュ・ラ・テンペル

バーナード・サムナーニュー・オーダー

リヴァース・クオモウィーザー

ケリー・ジョーンズ (ステレオフォニックス

トム・リントン(ジミー・イート・ワールド

パトリック・スタンプフォール・アウト・ボーイ


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