「ギネス世界記録」のブランド認知度は97%、認定されている記録の種類は6万件以上、年間の申請件数は5万件以上、公式サイトのアクセス数は年間2,100万人以上、2018年のギネス世界記録にまつわるテレビ番組の視聴者数は年間7億5,000万人以上、2019年のYouTube公式チャンネル総再生回数は3億1,000万回以上、SNSのファン・フォロワー数はFacebook1,830万人以上・Instagram350万人以上・TikTok910万人以上・Snapchat460万人以上・Twitter27.5万人以上を記録[6]するなど、名実ともに世界記録における世界的権威となっている。 ギネス世界記録の発行は、アイルランドのビール会社ギネス醸造所の代表取締役だったヒュー・ビーバーが、仲間とアイルランドへ狩りに行った時狩りの獲物のうち、ヨーロッパ一速く飛べる鳥はヨーロッパムナグロとライチョウのどちらかという議論になり、これになかなか結論が出なかったため、ビーバーがもしこういう事柄を集めて載せた本があれば評判になるのではないかと発想した。ロンドンで調査業務を行っていたノリス・マクワーターとロス・マクワーターに調査と出版が依頼され、1955年に「ギネスブック・オブ・レコーズ」の初版が発売され、その歴史が始まった。2000年にギネス醸造所から独立し、これをきっかけにタイトルを「ギネスワールドレコーズ」に改称する。 ギネス世界記録に認定されるには、記録に挑戦する前にギネス世界記録の ⇒公式サイトから記録挑戦の申請をする必要がある。日本からの申請に関しては、ギネスワールドレコーズジャパンのサイト
歴史
認定方法世界一、エルヴィス・プレスリーの物真似を一度に多くの人がした時の写真
申請内容が認められた場合は、ギネスワールドレコーズから記録挑戦のためのルールが記載された「ガイドライン」などの必要書類がデータで送られてくる。その後、記録に挑戦した内容を写真およびビデオ、書類などの求められた証拠物としてわかりやすく収め、それらをデータでギネスワールドレコーズに送る。なお、公式認定員に記録挑戦の場に来てもらって審査を依頼することもできる[7]が、派遣費用および移動費、宿泊費などの費用は挑戦者の負担となる。2020年現在、ギネスワールドレコーズジャパンにも公式認定員8人が駐在しているため[注 1][8]、日本においては比較的容易にその場での審査を依頼し、挑戦直後に結果を知ることが可能となっており[7]、テレビ番組などで予め記録達成が想定される場合は収録スタジオや会場に公式認定員が立ち会う事例も少なくない[9][10]。審査後、記録が認められればギネスワールドレコーズから公式認定証が届けられる。公式認定証は1枚まで無料で授与されるが、追加発行および団体での記録における参加者全員への公式参加認定証(通常の公式認定証とは異なるもの)の発行は有料となる。なお、公式認定員を呼ぶことで厳しい審査基準が変更されることがないのは、有料申請と同様である。
ギネスワールドレコーズには毎年5万件以上[6]もの応募があるため、新たな世界記録として認定されるものは応募の総数からいえばわずかである。無料申請をした場合は、返答を受け取るまでに時間がかかるものの、ギネスワールドレコーズでは応募者に対して必ず返事を送ることになっている。また、本来申請は達成した側自身が行うこととされているが例外も存在し、例として吉田沙保里の功績(オリンピック及び世界選手権における連勝記録)における認定は、吉田本人による申請ではなく、ギネスワールドレコーズ側の調査により認定へと至ったものである。 申請された記録内容についての認定・登録は、ギネスワールドレコーズの記録管理部が決定する。新しい記録カテゴリーとして認められるには、最低限以下のような基準が満たされる必要がある。
記録の認定・登録の基準
記録達成が証明されること