秋の季語である。 花を薬用にする。花には、蝋質、オスマン、α-ツヨンなどの精油、グルコース、フルクトース、マニトール、ステアリン酸など含まれている[6]。精油には、味覚神経を刺激して唾液や胃液の分泌を促進させる芳香性健胃作用があり、血液循環にも役立つといわれている[6]。精油以外の成分には、滋養保健の効果があるといわれる[6]。 滋養保健、食用増進に乾燥させた花を煮出して、フラワーティー(花茶)として用いる[6]。低血圧、不眠症には、焼酎1リットルに生の花150グラム、乾燥花の場合は30グラムの割合で浸し、冷暗所に3か月保存してからかすを除いて木犀花酒をつくり、就寝前に盃1杯飲むと良いとされる[6]。 中国では、月の中にはキンモクセイのような香りのよい巨木があると信じられていた[5]。日本ではこの話を元にして、和歌や文学に「月の桂」がよく出てくる[5]。 キンモクセイの花言葉は、「謙遜」「真実」とされる[5]。
薬用
文化
都道府県・市区町村の木に指定している自治体
都道府県
静岡県
市区町村
茨城県 - 牛久市
千葉県 - 八街市
神奈川県 - 横浜市泉区、中井町、大井町
長野県 - 高森町
静岡県 - 掛川市、袋井市
愛知県 - 名古屋市天白区、日進市、蟹江町
滋賀県 - 草津市
大阪府 - 大阪市淀川区、豊中市
兵庫県 - 明石市
奈良県 - 三宅町
和歌山県 - 紀の川市
福岡県 - 田川市、小竹町、筑前町
佐賀県 - 鹿島市
熊本県 - 山鹿市、宇土市、甲佐町
大分県 - 別府市
脚注[脚注の使い方]
脚注^ 「丹桂」をウスギモクセイの漢字とする文献もある[5]。
^ ギンモクセイはキンモクセイよりわずかに鋸歯が強いので、そこが見分けるポイントの一つだが、どちらもヒイラギモクセイほどはっきりした鋸歯はなく、見分けづらいこともある。
出典^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ ⇒Osmanthus fragrans Lour. var. aurantiacus Makino キンモクセイ(標準)”. ⇒BG Plants 和名?学名インデックス(YList). 2023年3月17日閲覧。
^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ ⇒Osmanthus fragrans Lour. var. aurantiacus Makino f. aurantiacus (Makino) P.S.Green キンモクセイ(狭義)”. ⇒BG Plants 和名?学名インデックス(YList). 2023年3月17日閲覧。
^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ ⇒Osmanthus aurantiacus (Makino) Nakai キンモクセイ(シノニム)”. ⇒BG Plants 和名?学名インデックス(YList). 2023年3月17日閲覧。
^ 米倉浩司
^ a b c d e f g h i j k l m n 田中潔 2011, p. 148.