ジャクソンは製作過程を記録した「プロダクション・ダイアリーズ」を定期的に発表していた。これは『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』のDVD発売後に、ジャクソンが『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』のファン次回作のプロモーションを行うために始めたもので、1回3分から4分程度の収録時間となっている。収録内容は撮影現場やスタッフの紹介、アンディ・サーキスのモーションキャプチャ演技などのメイキング映像で構成されている[38]。
評価
興行収入プレミア上映時に掲示されたオデオン・レスター・スクエア(英語版)の看板
北米市場では3568劇場の7500スクリーンで上映され、水曜日のオープニング興行収入は975万5745ドル、週末興行収入5013万145ドル、公開5日間の累計興行収入は6618万1645ドルを記録した[39]。この記録について、複数のアナリストは「スタジオ幹部はより大きな数字を想定しており、この結果は期待外れなものだった」と指摘している[40][41] 。
北米市場での最終興行収入は2億1808万25ドルを記録し、2005年の北米興行売成績第5位にランクインした[42]。海外市場の最終興行収入は3億4428万3424ドル、合計興行収入5億6236万3449ドルを記録し、2005年の世界興行成績第5位にランクインした[43]。
ホームビデオ発売時には発売6日間で1億ドルの収益を上げ、ユニバーサル史上最大の売り上げを記録した[44]。DVDの販売数は760万枚を超え、北米市場だけで1億9400万ドルの収益を上げている[45]。2006年6月25日時点でDVDレンタルの収益は3800万ドルを記録しており[46]、同年2月にはターナー・ネットワーク・テレビジョン、TBS、アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニーが『キング・コング』のテレビ放送権を2650万ドルで購入した[47]。 『キング・コング』は批評家から好意的な評価を得ている。Rotten Tomatoesには267件の批評が寄せられ支持率84%、平均評価7.68/10となっており、「ピーター・ジャクソンのリメイク版『キング・コング』は最先端の特殊効果、素晴らしい演技、そして壮大なスペクタクルを備えており、1933年のオリジナル版の精神に忠実な力強い大作になっている」と批評している[48]。Metacriticでは39件の批評に基づき81/100の評価となっており[49]、CinemaScoreでは「A-」評価となっている[50]。 複数の批評家の「トップ10」リストにランクインしており[51]、ロジャー・イーバートは4/4の星を与え、『キング・コング』を2005年のベスト映画第8位に選んでいる[52]。エンターテインメント・ウィークリーはコングを「2005年の映画で最も説得力のあるCGキャラクター」と評価している[53]。エンパイアは2008年に発表した「偉大な映画500」で『キング・コング』を第450位に選んでいる[54]。ガーディアンのピーター・ブラッドショー 映画賞部門対象結果出典
批評
受賞・ノミネート
第78回アカデミー賞美術賞グラント・メイジャー、ダン・ヘナ、サイモン・ブライトノミネート[58][59]
音響編集賞マイク・ホプキンス、イーサン・ヴァン・ダー・リン受賞
録音賞クリストファー・ボイズ、マイケル・セマニック、マイケル・ヘッジス、ハモンド・ピーク