キング・コング_(2005年の映画)
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ストーリー

1933年、世界恐慌下のニューヨーク。映画監督のカール・デナムは度重なる予算超過やスケジュール遅延に愛想を尽かされ、スポンサーたちから出資の打ち切りと製作途中のフィルムを没収されそうになってしまう。危険を察知したデナムはフィルムを持って逃亡し、映画を完成させるためキャスト・スタッフを引き連れて海外撮影に出発しようとするが、助手のプレストンから主演女優が降板したことを知らされる。デナムは出発の準備を進めるようにプレストンに指示し、自分は代役の女優探しを始める。同じころ、ヴォードヴィル劇場で活動する女優アン・ダロウは興行主が夜逃げしたことで仕事を失ってしまう、新たな職探しに困っていたアンはデナムと出会い、彼に誘われ映画に出演することになる。デナムはアンを連れて港にいるプレストンたちと合流し、脚本家のジャック・ドリスコルを言い包めて密輸船ベンチャー号に乗せ、海外撮影に出発する。デナムは撮影地はシンガポールと説明していたが、本当の行き先は地図に載っていない謎の島「髑髏島」だと判明し、船員たちに警告される。さらにスポンサーたちが手を回したことでデナムに逮捕状が出されたため、船長のエングルホーンは航海を中止し、ラングーンでデナムを警察に引き渡すことを決定する。しかし、ベンチャー号は霧の中で方向を見失い、髑髏島に到着する。

座礁したベンチャー号の修理を行う船員たちを尻目にデナムは撮影チームを引き連れて髑髏島に上陸するが、そこで先住民に襲われ、録音技師のマイクが殺される。エングルホーンたちに救出されたデナムたちは修理を終えたベンチャー号に戻り髑髏島から離れようとするが、船に侵入した先住民にアンを連れ去られてしまう。アンの不在に気付いたジャックはエングルホーンたちと共に彼女を救出しようとするが、アンは先住民が崇める巨大猿キングコングの生贄として差し出され、ジャングルに連れ去られてしまう。ジャックは一等航海士ヘイズと共にジャングルに向かい、デナムもコングを撮影するため撮影チームを連れてジャングルに向かう。しかし、捜索チームは髑髏島に生き残っていた恐竜たちに遭遇して多くの犠牲者を出してしまい、恐れをなした主演俳優のブルース・バクスターたち数名が捜索を中止して引き返してしまう。一方、連れ去られたアンはコングを拒絶していたものの、やがてコングはアンの立ち振る舞いに強い興味と理解を示し始め、アンもまたコングの内なる優しさに心惹かれていく。ジャックやヘイズたちはアンの捜索を続けるが、ヘイズはコングに殺される。ジャックたちもコングによって谷底に落とされ、そこで巨大昆虫に襲われ追い詰められるが、駆け付けたエングルホーンやバクスターたちに救出される。捜索チームがベンチャー号に戻る中、ジャックは一人でアンを探しに向かい、コングの襲撃でカメラを破壊されたデナムはエングルホーンを言い包めてコングの捕獲を計画する。コングの住処でアンを発見したジャックはベンチャー号に向かうが、追いかけてきたコングがエングルホーンたちに捕獲される。捕獲から逃れたコングはアンを取り戻すため船員たちに襲い掛かるが、デナムの投げつけたクロロホルムによって意識を失ってしまう。

ニューヨークに戻ったデナムは、ブロードウェイ劇場でコングを見世物とした舞台を開催するが、アンは舞台への出演を拒否する。舞台は大勢の観客が集まるが、アンの不在とカメラのフラッシュに興奮したコングが暴れ出し、会場はパニックとなる。劇場を出たコングはアンを探して街中を暴れ回り、ジャックの誘導でアンと再会する。そこにコング駆除のためアメリカ軍が攻撃を開始したため、コングはアンを守るためにエンパイア・ステート・ビルディングに登り、ジャックもエンパイア・ステート・ビルディングに向かう。コングは6機の飛行機を相手に戦い3機を撃墜するが機銃掃射を受けて重傷を負い、地上に落ちて転落死する。最上階に辿り着いたジャックがアンを慰める中、転落死したコングの周囲には群衆が押し寄せてくる。記者が「飛行機のお陰だ」と語る中、デナムは「飛行機じゃない、美女が野獣を殺した」と呟き、その場を立ち去る。
登場人物.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}ナオミ・ワッツジャック・ブラックエイドリアン・ブロディ
アン・ダロウ
演 - ナオミ・ワッツ、日本語吹替 - 安藤麻吹舞台女優。ニューヨークのヴォードヴィル劇場で喜劇に出演していたが、雇い主が逃亡し失職。オリジナル版と同様にリンゴを万引きしようとしたところをカールにスカウトされ、当初は乗り気ではなかったものの、脚本家のジャックに憧れて出演を承諾する。髑髏島では先住民によってコングへ捧げられ、コングにさらわれる。オリジナル版と大まかな設定は変わらないが、芯の強い女性として描かれており、コングに強気で接したり、手話を教える描写がある。またストーリーが進むにつれ、コングに対して愛情を抱くようになる。
カール・デナム(英語版)
演 - ジャック・ブラック、日本語吹替 - 後藤敦高木渉(予告編のみ)映画監督。失敗作が続いており、どこからか手に入れた髑髏島の地図を使い、未開の地を撮影することで一発逆転を狙う。髑髏島の撮影中にカメラが壊されたことで、映画撮影からコングの捕獲へと関心がシフトしていく。オリジナル版では設定や性格描写が希薄だったが、本作では映画の撮影への野心やコング捕獲に至るまでの心理が描かれる。
ジャック・ドリスコル(英語版)
演 - エイドリアン・ブロディ、日本語吹替 - 宮本充脚本家。


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