マーシャ役にはメリル・ストリープが想定されていたが、オファーを断わられたため、サンドラ・バーンハードがマーシャ役に起用された[11]。
メアリー・エリザベス・マストラントニオのデビュー作になるはずだったが、マストラントニオの出演シーンは編集段階ですべてカットされた。ただし、冒頭の群集シーンに一瞬だけ姿を見ることができる。その後、マストラントニオはスコセッシ監督の『ハスラー2』のヒロインに抜擢された。 コメディアン志望の青年であるルパート・パプキンを演じるにあたり、デ・ニーロは数か月間に渡ってスタンダップコメディアンたちのステージを鑑賞し続け、パフォーマンスにおける間やタイミングを研究した[12]。 本作のDVDに特典映像として収録されているドキュメンタリーで、スコセッシは、ルイス演じるラングフォードが街頭の老婦人から「お前なんか癌になってしまえばいいんだ」と罵倒されるシーンはルイスの演出によるものであることを明らかにしている。ルイスはかつて実際に同様の言葉を投げかけられたことがあり、本作の撮影現場ではルイス自らが老婦人役の女優に台詞のタイミングを教えていたという。 ロビー・ロバートソンが本作のサウンドトラックをプロデュースした。劇中ではロバートソンのオリジナル曲『Between Trains』をはじめ、B.B.キング、ヴァン・モリソン、レイ・チャールズらの楽曲が使用されたほか、ボブ・ジェームスの楽曲が『ザ・ジェリー・ラングフォード・ショー』のテーマ曲およびルパート・パプキンのテーマ曲として採用されている。 本作のサウンドトラックアルバムは1983年にワーナー・ブラザース・レコードからレコード盤として発売され、2016年にはウーンデッド・バード・レコードからCD盤として発売された。 興行的には失敗したものの、業界関係者からの評価は非常に高く、黒澤明[13]、フランシス・コッポラ[14]、ヴィム・ヴェンダース[15]、松田優作、レオナルド・ディカプリオ、エドワード・ノートンらが本作のファンであることを公言している。
演出
音楽
サウンドトラックアルバム
プリテンダーズ 『チェイン・ギャング』(3:51)
B.B.キング 『'Taint Nobody's Bizness (If I Do)』(3:33)
トーキング・ヘッズ 『スワンプ』(5:13)
ボブ・ジェームス 『King Of Comedy』(4:23)
リッキー・リー・ジョーンズ 『Rainbow Sleeve』(3:39)
ロビー・ロバートソン 『Between Trains』(3:25)
リック・オケイセック 『Steal The Night』(3:55)
レイ・チャールズ 『降っても晴れても』(3:40)
デイヴィッド・サンボーン 『The Finer Things』(4:27)
ヴァン・モリソン 『Wonderful Remark』(3:57)
評価
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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